育休中にパラレルキャリアでぎゅってブロガー/ワーキングマザーの会運営をしている2児の母、うかたそです。この育休の最大の目標であり、そして難所でもあった資格試験が終わりました。今は試験の結果待ちの状態です。

結果はさておき、「育休」を最大限に活用し600時間勉強することができたので、今後「育休中に難関資格に挑戦したい!でも赤子がいて上手く時間が捻出できない!」と悩み苦しむどなたかのお役に立てたらいいなという思いで、私がどのように時間を捻出したのかを記録に残しておきたいと思います。

育休中に資格試験を受けようと思ったらまずすること

まずは情報収集からです。「資格名」と「勉強時間」で検索して、その資格の取得のためにどのくらいの時間が必要かを簡単に見積もってください。

たとえば私は、国家資格であるFP1級の取得を目指していたので、「FP1級 勉強時間」と検索しました。すると、複数の通信講座サイトや、個人のブログなどから「600〜1000時間」必要ということが分かりました。

最低の600時間でもかなり長時間です。3カ月で達成するためにはひと月200時間、半年で達成するためにはひと月100時間の捻出が必要です。

私の場合、土日は保育園がお休みのため上の子どもが自宅におり、まともに勉強なんてできません。赤子とふたりっきりの平日が勝負でした。そこで、半年で600時間を勉強することにしました。試験日は9月、勉強を開始したのは3月でした。

勉強は初めから計画通りに行くとは限らない

半年で180日ということは、週数で考えるとおよそ25週間。600時間÷25週間で、1週間あたり25時間/週、勉強すればよいということ。

保育園のない土日はあわせてもせいぜい3〜4時間しか勉強できないと考えると、平日5日間にまとめてやらなければなりませんが、それでも、1日4時間〜5時間程度勉強すれば充分ということになります。

大学受験のときは1日8〜12時間ほど勉強していたことを考えると楽勝では?と思ったのですが、それは大きな間違いでした。分かっていたことですが、赤ちゃんが24時間365日一緒の状態では、とてもではないですが勉強できない!

以下は、勉強を開始した頃の私の1日の勉強時間です。

3月から勉強を開始したものの、なかなか勉強に身が入らず、できたとしてもせいぜい1日1〜2時間程度でした。

土日は想定通り、いや想定よりもはるかに少ない時間しか勉強できませんでした。これでは受かるものも受かりません。

プライベートを捨てることにした

育休といえば、子育てはもちろん大変ですが、自分磨きをしたり、ママ友と遊びに出かけたり、子どもとの時間を充実させたり…と、色々な楽しみ方ができます。

私も「育休中にあんなことするぞ、こんなことするぞ」と色々思い描いていたものがありましたが、上の子の保育時間中に4〜5時間勉強するとなると今のままではダメで、勉強に私のリソースを全振りしないとどうにもならないということに気づきました。

そこで、勉強以外の「しようと思っていたこと」をいったんお休みすることにしました。そう、プライベートを捨てたのです。

すると、少しずつですが、1日の勉強時間が増えていきました。

↑この週は6時間勉強できた日も…!

仲の良い友人から連絡が来るたびに、「いついつ試験があるので、それが終わったら遊ぼう」と答えていたら自然とLINEの通知も鳴らなくなりました。スマホを触る時間が減ると、勉強時間がどんどん増えていきます。

赤ちゃんの定期健診や予防接種などの必ず入れなければいけない予定が入った日を除けば、最低でも1日4時間は勉強できるようになっていきました。

また、勉強時間も「赤ちゃんがベッドに寝ている隙に」を見計らうのをやめました。赤ちゃんはそんなに都合よく寝てくれません。ただ、生後3〜6カ月くらいの月齢が浅いうちは、授乳で寝落ちしてくれます。そこを狙いました。

授乳時間=勉強時間と思って、とにかく授乳のたびに勉強することにしました。

授乳中の勉強には、エルゴの授乳クッションが超おすすめ!

授乳クッションは巷に色々出回っていますが、授乳しながら勉強や作業をするならエルゴのものが断然おすすめです!

9900円といい値段ではありますが、時間をお金で買うと考えるとコスパはめちゃくちゃ良いです。

↑この状態で勉強を続けます。

まだ月齢が小さいと、授乳に20〜30分かかることもザラにあります。エルゴのクッションで授乳しながら勉強をすることで、30分は集中できました。また、授乳でそのまま寝落ちして1〜2時間寝てくれることもあったので、ここでもかなり時間を作ることができました。

コツは、寝落ちしてもベッドに連れていかないこと。授乳クッションの上でそのまま寝かせておくことで、赤ちゃんが目覚める心配なく勉強を続けることができます。

「赤ちゃんを膝の上の乗せたまま勉強を続けると重いんじゃない?」
「抑えておかないと赤ちゃんがクッションから落ちて起きちゃうんじゃない?」
と思われるかもしれませんが、エルゴの授乳クッションは厚さがかなりあり、しっかりと安定しているのでそういった苦労とは無縁でした。

また、赤ちゃんが起きているときは、小さなちゃぶ台を出して、足元で遊ばせながら勉強をしていました。これなら赤ちゃんを見守りながら、相手をしながら、勉強することができます。月齢が小さいからこそできる技です。

赤ちゃんの月齢が大きくなってきたら…

ただし、これらの方法は赤ちゃんが寝返りをするくらいまでしか通用しませんでした。生後半年を過ぎ、ずりばいを始めたころからこうした方法が使えなくなっていき、「第三者に預ける」ことを選択肢に入れないと、勉強時間は作れないようになりました。

そこで利用したのが、東京都のベビーシッター利用支援事業です。

一部の自治体に限られてしまいますが、働いていなくても一時保育の利用に助成金を申請できるので、これを利用しない手はないと思いました。

私の住んでいる自治体では、年間144時間まで2500円/時の補助が下りるので、この制度を利用し、日中の短時間、赤ちゃんをベビーシッターに預けて集中できる時間を作りました。

自宅保育でなくてもベビーシッターは頼めます!

ちなみに、ママ友にベビーシッターをおすすめするとよく言われるのが「うち、きれいじゃないから…」とか「掃除してからじゃないとシッターさん呼べないよね」という言葉。保育場所は別に自宅でなくても良い、ということは意外と知られていないようです。

リフレッシュ目的ではなく、勉強や仕事のためにシッターを使う人も少なくないと思いますが、そういう人は自宅で保育されてしまうと子どもの泣き声が気になって集中できないと思います。

わが家のケースも自宅で保育をしてほしくなかったので、家から徒歩10分くらいの場所にある子育て広場にいつも出かけてもらっていました。

また、近所に住むシッターさんは地元に詳しい分、散歩コースにも色々なバリエーションをつけてくださいました。
ある時は大型スーパーの休憩コーナーで涼みながら離乳食をあげてくれたり。
ある時は駅の近くまで行って赤ちゃんに電車を眺めさせてくれたり。
ある時は魚屋さんの前で切り身になっていないお魚を見せてお名前を教えてくれたり。
…このように、そこにある環境を最大限に活用できるよう工夫しながらシッティングしてくださいました。

こうしたシッティングをしてくださるシッターさんはもしかしたら稀かもしれませんが、少なくとも東京都の助成金対象のシッターさんはきちんとした研修を受けているので、皆さん安全に保育を行ってくださり、こちらとしても安心して預けることができました。本当に東京都の制度は使わないと損だと思います。

これらの方法を駆使して、育休中でも600時間以上を捻出できました!

このように、生後半年くらいまでは授乳と寝落ちを利用して、生後半年を過ぎてからは東京都の一時保育助成金を活用して、月100時間以上の勉強時間を作ることができました。

とは言っても、赤ちゃんが活発になるにつれ、勉強できる時間は減っていきます。上の画像を見ると分かるように、生後半年までの方がたっぷり時間をとることができました。

とは言っても、やはり育休中にこれだけ勉強時間がとれたことに対しては「よく頑張ったね」と自分を褒めてあげたいです。

少し前に育休中のリスキリングについて岸田総理が国会で言及したこともあり賛否両論がありますが、仕事のスキルアップのために育休中に勉強したい人はどんどん勉強すればいい!と、私は思います。

ただ、子育てしながら勉強するのは本当に大変です!!でも諦めずに、ちょっとの工夫で時間を作ることはできるので、育児しながら勉強したい人が諦めることなく勉強できる世の中になればいいなぁと思います。

この記事が少しでもそんな人たちのお役に立てれば幸いです。

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この記事を書いたブロガー

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うかたそさん 育休を最大限に充実させる方法×手帳を使ったセルフコーチング研究中

フルタイム会社員。夫・5歳娘・1歳息子と都内で4人暮らし(2023年末)。好きなもの・ことは、旅行/手帳/語学のスキル磨き。「母になっても自分らしく生きる」「やりたいことを諦めない」がモットー。2022年11月に出産し、2024年3月までの育休の記録。

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