「ホクナリンテープ」使ったことありますか?

「ホクナリンテープ」使ったこと、あるいは見たことありますか?

咳がして苦しそうな際、医療機関を受診したときに処方されることのある貼り薬です。

咳止めではありません!

この貼り薬、誤解をされることが多いのですが、咳を抑える薬ではありません。

薬局で患者さんにお薬を渡すとき、使用経験のある方からは「使ったことあります!咳止めですよね?」と聞かれるのですが、実際には咳止めではなく、気管支を長時間広げてくれて呼吸を楽にしてくれるお薬なのです。

正しい使い方とは?

正しい使い方の紹介です。

1、フィルムを開ける
2、薬を取り出して上腕部、背中、胸のいずれか1箇所に貼る

これだけです。簡単簡単!以下注意点をいくつかご紹介します。
・貼る部位はお風呂上がりであれば、良く水気を拭き取ってから貼ること。
・ぬり薬塗布後だと剥がれやすくなるため、塗布前に貼ることがお勧めです。
・同じ箇所に貼るとかぶれやすくなるため、貼る場所を毎回変えてください。
・乳幼児などには、手の届く範囲に貼ってしまうと気になってとってしまうこともあるので背中がお勧めです。

「ホクナリンテープ」ジェネリックあります!

「ホクナリンテープ」は先発品になります。ジェネリックには後発品メーカー数社が発売している「ツロブテロールテープ」があります。先発品とは若干吸収度が異なるとも言われています。だからといって、ジェネリックが効果がないという訳ではありません。

こんな症状には要注意!それは副作用かもしれません!

「ホクナリンテープ」体に貼ることで薬は少しずつ吸収されて24時間の持続効果と言われている非常に優秀なテープですが、副作用の報告もあります。

以下、有名な副作用
・手の震え
・動悸が激しくなる

患者さんにお薬を渡すときに必ず説明してる副作用なのですが、実際にそういった副作用があったと相談を受けたことは少なく、自分でもいまいちピンときていませんでした。

ところが、先日お子さんのお薬をお母様にお渡しする際、以前「ホクナリンテープ」を使った息子が「地震が来ている!」といって(実際には地震は起こっていない)いつもと違う様子だったのですぐにテープを剥がしたことがあったと聞き取りました。

それがとても印象的で、言葉が未熟な子どもはそういった表現をするのだなと不本意ながら感心した出来事でした。

呼吸を楽にしてくれる「ホクナリンテープ」正しくは使いましょう♪

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ママとこどものおくすりやさん

◆薬剤師ママ
◆私 主人7歳と4歳の娘 の4人家族
◆横浜市在住
調剤薬局併設のドラッグストアに勤務し、地域医療に貢献中!薬剤師の資格を活かした医療ネタや娘との日々の生活、クレイフラワーの習い事について書いていきたいと思います♪

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