question子どもに脅し文句を言ってしまう

2歳のわが子が出かける前やお風呂に入るときにイヤイヤをすると、つい「置いていくよ」などと脅し文句を言い、姿を隠すような対応をしてしまいます。もっといい言い方や方法を知りたいです。(神奈川県・あさ)

answer競争したり持ち上げたり、遊びモードで接して

2歳頃はまだ気持ちを言葉で表現できず、「自分でやりたい」「構ってほしい」など、さまざまな意思をイヤイヤで表す時期。親を困らせたいわけではありません。まずはこの発達段階を理解した上で、子どもに関わることが大切です。

子どものイヤイヤが出たら、親はイラッとする前に「遊びモード」を発動しましょう。「じゃあ競争ね」と刺激したり、「◯◯ができたら格好いいな」と持ち上げたりしてみて。時間がないときは強制的に動かしても仕方ないですが、「そんなこと言っても連れて行くよ~」など遊んでいるようなムードにしましょう。

日頃しっかりと関わっていれば、たまに脅すような言い方をしてしまっても、悪影響がずっと残る心配はないでしょう。ただし、この時期は見捨てられることに不安や恐怖を感じやすいので、姿を消す場合はごく短時間に。少したったら必ず姿を見せてあげてくださいね。

アドバイザー

塩崎尚美先生

日本女子大学人間社会学部心理学科教授。臨床心理士。専門は乳幼児の発達臨床心理学や子育て支援。さまざまなメディアで子育てアドバイスを行う。一男一女の母。

※この記事は、2022年3月発行の「ぎゅって首都圏版4月号」に掲載した記事を再編集したものです

illustration HAYASHI Yumi