私は博物館や美術館が好きです。気になる企画展はチェックし、隙あらば家族のおでかけ先に提案します。ですが、内容によっては子ども受けがイマイチで、とくに長男(小1)からは「行きたくない!」と言われてしまうこともしばしば。

子どもと一緒に博物館を楽しみたい

一方、長女(小3)は企画展に誘うと「行く!」と乗り気なことが多いです。理由を聞くと、「音声ガイドがおもしろいから」と教えてくれました。

そういえば、長女は毎回貸出される音声ガイドを聞いている…。展示物の説明を読むことが難しい子どもにとって、説明が聞ける音声ガイドがあると楽しめるのかもしれません。

「音声ガイドを聞きたい」と息子

先日、東京国立博物館(トーハク)の企画展「古代メキシコ」(※こちらの企画展はすでに閉幕しています)に子どもを連れて行きました。すると、音声ガイドを聞く長女を見ていた長男が「オレもやりたい!」 突然と言い出しました。

小1には、音声ガイドの説明はむずかしいかなぁ…と思いつつ、試しに聞かせてみると、長男は展示を見ながら真剣に聞き始めました。「次の展示はどこ?」と私の手をひき、音声ガイドのある展示物を次々に周ります。

音声ガイド越しの子どもの解説がおもしろい!

写真はマヤ文明の「チャクモール像」です。解説を読むと、「石像のお腹部分に、神様への捧げものを置いた」とありました。「なにを置いたのかなぁ」と何気なく話したら、音声ガイドを聞いていた長男が「心臓らしいよ」と教えてくれました。えー!

古代メキシコでは、あらゆる命は他の命の犠牲によって成り立つと考えられていたそうです。こちらもそんな儀式に使われていた壺。「この中にも心臓をいれたのかな?」と長男に尋ねると、真剣な顔で「違う」「血」「犠牲をはらう」と音声ガイドをそのまま(?)教えてくれました。

長男のフィルターを通して解説を聞くことがおもしろく、ついつい「この展示はなに?」と聞いてしまいました。「スペインが戦争をしかけた」「アステカ滅びた」「植民地になった」などのワードが長男の口から飛び出しました。

また子どもと博物館に行きたいです

おそらく長男は、これまで見てきた特別展では「このへんてこな物体はなんだろう?」と思いながら漠然と眺めていたと思います。ですが今回、音声ガイドを聞くことで「展示物の意味が分かる!」と、初めておもしろさを感じているようでした。

帰り際に「また行きたい」と話してくれ、博物館を子どもと一緒に楽しむ未来が垣間見れてうれしくなりました。音声ガイドのおかげです。

この秋は美術館、博物館へのおでかけを子どもと楽しみたいです

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ヨリさん

小3、小1、4歳の母。発達遅れのある末っ子の療育と仕事の両立が課題。共働き、3人育児の暮らしの工夫をブログ「よりみち家族」を書いていたら、1冊の本になりました。書籍「暮らしの最適化」発売中です。

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