工場見学は親子で楽しめるお出かけ先として人気です。身近なものが作られる工程から興味や関心が広がりますし、見学で学んだことは暮らしや勉強で活かされます。今回は関東でおすすめの工場見学9選をご紹介します。ぜひお目当ての工場を見つけてくださいね。

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おでかけに工場見学がおすすめの理由

工場見学はファミリーのお出かけ先としておすすめです。その理由は次の3つ。

  1. 製造工程を知り、子どもの好奇心・想像力を育む
  2. 親子で一緒に楽しめる
  3. 社会の仕組みを学べる

製造工程を知り、子どもの好奇心・想像力を育む

工場見学では、ふだん何気なく見たり使ったりしているものがどのように作られ、手元に届くのかを知ることができます。ものづくりへの好奇心が高まり、「もっと知りたい」と探究心も育まれます。

また、工場の中は子どもにとって「なぜ?」「どうして?」と驚きの連続です。想像力が刺激され、発展につながっていきます。

親子で一緒に楽しめる

工場見学の最大の魅力は親子で楽しめること。例えば車や飛行機などの工場では子ども以上にパパが大興奮するようです。最先端のロボットアームが働く姿や、巨大なベルトコンベヤーを流れる部品類をテキパキとさばくスタッフの様子に目がくぎ付けに。

食品系の工場見学では作りたてをその場で試食するのもお楽しみのひとつ。格別のおいしさにきっと感動するはず。体験コーナーでは実際に商品を作ることで達成感を得られるでしょう。お土産もGETできて嬉しさも2倍です。

社会の仕組みを学べる

工場見学では多くの人がさまざまなセクションに関わり、製造から流通まで行っていることを学べます。
例えば食品工場の場合、原料・製造・品質管理・パッケージ詰め・検品などの流れを見ることができます。
そして企業がどのような理念をもち、どんな歴史を経て現在にいたったのかを知ることで、自分も社会の一員なのだという気持ちが芽生えます。

このように、工場見学では子どもの学びにつながる要素が詰まっています。親子で楽しく社会勉強ができるのでぜひ行きたいですね。

工場見学に行ってみた!東京都でおすすめスポット 体験記

東京都の工場見学は、食品や日用品、乗り物などさまざまな種類があります。昔ながらの下町工場から最新の技術を使った大きな工場まで幅広くあるので、家族の趣味や子どもの希望に合った見学先が見つかるはず。

東京ペンシルラボ


「東京ペンシルラボ」は京成電鉄 四つ木駅から徒歩5分にある、北星鉛筆(きたぼしえんぴつ)の工場です。約60分の見学では、「えんぴつはなぜ六角形が多い?」「消しゴムで消える理由は?」などえんぴつに関する不思議について詳しく学ぶことができます。

徳川家康がえんぴつを使っていたことや、戦争とえんぴつの関わりなど、大人も「へぇ~!」となるエピソードが盛りだくさん。
工場では職人が機械でえんぴつに芯を入れたり、形を整える様子などを見ることができます。

ワークショップ「もくねんさん」では、キーホルダーや耳かきなどを作ります。これは「おがくず」が原料の特殊な粘土で、乾燥させると木に変わるので子どもはびっくりするはず。

えんぴつ、または定規をお土産にもらえるので、使うたびに見学で得た知識や感動を思い出せます。えんぴつに愛着がわき、ものを大事にする心を育めたらいいですね。

詳しくはこちら:東京ペンシルラボで工場見学。えんぴつ愛がスゴイ!鉛筆神社やワークショップも

工場見学に行ってみた!神奈川県でおすすめスポット 体験記

神奈川県には日本の産業や技術を支える有名な工場がたくさんあります。特に食の製造工場が多いので、遠方から多くのファミリー層が訪れます。親子で「楽しい!おいしい!」と笑顔があふれる工場見学はいかがでしょうか。

カップヌードルミュージアム


「カップヌードルミュージアム」は横浜市中区のベイエリアにある体験型食育ミュージアムです。カップヌードルの歴史や製造工程を知るだけでなく、オリジナルのカップヌードルを作る体験コーナーもあり、連日多くの見学者が訪れる有名スポットです。

訪れたら一番最初に見たいのが「インスタントラーメン ヒストリーキューブ」。世界中で販売されてきた約3千ものインスタントラーメンが壁一面に展示されている様子は圧巻です。

見学のお目当ては「マイカップヌードルファクトリー」。パッケージに絵を書き、4種類のスープと12種類の具材から自分好みの味をチョイス。世界でひとつだけのマイカップヌードルを作っちゃいましょう。

もし下の子が飽きてしまってもご安心を。工場をモチーフにしたアスレチック「カップヌードルパーク」でたっぷり遊べますよ。
体験者の情報によると、ガイドがいないので事前に公式サイトを見てプランを立てたほうがいいようです。全コースを回る場合、平均3時間前後はかかります。

詳しくはこちら:1年ぶりのリベンジ!カップヌードルミュージアムに行ってきた

キリンビール横浜工場


「キリンビール横浜工場」は京浜急行 生麦(なまむぎ)駅から徒歩10分の所にあります。無料で見学ができることから人気のスポットです。

製造ラインでは巨大なシルバーの機械や大きな扉など、日常生活では見られない不思議な世界に子どもは夢中!
ビールの原料を触ったり、発酵の様子を見ることができるので、子どもは後々の理科や社会の学科につながる学習要素があります。

アルコールが飲めるママパパは試飲コーナーで新鮮なビール3種類を味わってください。見学で学んだことを思い出しながら飲むとおいしさもひとしお。

子どもにはソフトドリンクの用意があるのも嬉しいですね。広い庭園では珍しい虫を発見できるチャンスもあり、親子で楽しい工場見学ができると好評です。

詳しくはこちら:当日予約できちゃうことも!無料の工場見学に大満足!キリンビール横浜工場

崎陽軒(きようけん)横浜工場


「崎陽軒 横浜工場」は新横浜駅からバス約10分で到着します。シウマイの美味しさの秘密をひも解くディープな工場見学を楽しみましょう。

崎陽軒の歴史をVTRで学んだ後、製造ラインの見学へ。人とロボットアームが連携してシウマイ弁当が作られる様子を見ることができます。
食品を扱う場所なので、働く人や機械類の衛生管理、洗浄器具なども細心の注意をはらっていることが分かるはず。

製造ラインやお弁当の箱詰め、検品などを見た後はいよいよ試食タイム!できたてのシウマイとおかずなどをいただきます。きっと「いつものシウマイと味が違う。おいしい」と子どもの箸が進むことでしょう。

駅や空港のお弁当売り場で見かけるたびに工場見学の思い出がよみがえること間違いなしです。

詳しくはこちら:予約殺到の崎陽軒横浜工場の見学、絶品できたてシウマイもたまらない!

味の素KK川崎工場


「味の素KK川崎工場」は大師線 鈴木町駅の目の前にあり、敷地は東京ドーム8個分の広さをほこります。「味の素」や「ほんだし」といった日本を代表する有名商品の工場があります。

おすすめは「ほんだしコース」。アジパンダの絵が描かれた専用バスに乗って工場へ。ここでは削り器を使って本格的なかつお節削り体験をします。もちろん子どもが安全に削れるよう配慮されているので心配はいりません。

製造ラインでは、かつお節の粉砕から造粒室、検査室など製品化までの流れを学びます。ほんだしが香りを逃さないよう管理、製造されていることを知り、日々口にするお味噌汁に愛着がわいたという子どもも多いそうです。

最後は試飲コーナーでほんだしのうまみを存分に味わって。お土産は「味の素」のミニボトル、ほんだし、クックドゥなどがもらえます。帰宅後は工場見学を思い出しながら親子で料理するのもステキですね。味の素製品はふだんの料理で登場する機会が多いので、見学で得た知識は食育面でも活躍するでしょう。

詳しくはこちら:味の素KK川崎工場見学は、五感で学ぶ3コース、試食あり体験あり!

工場見学に行ってみた!千葉県でおすすめスポット 体験記

千葉県には製鉄、造船、食品、飲料など多彩なジャンルの工場があります。子どもの年齢や興味に合わせて見学先を選ぶといいですね。

雪印メグミルク


千葉県野田市にある「雪印メグミルク(株)野田工場」は、2023年2月に見学施設をリニューアルしたばかり。工場では乳製品の製造工程を無料で見学できます。VTRによる説明と製造工程を約1時間ほどで回るプランです。

野田工場は『大規模自動化工場』として全国的にも有名で、複数のコンピューターやロボットが作業を行う様子は見どころです。
梱包エリアではスーパーで見かける商品がどうやって紙パックに詰められ、出荷に至るのかを見ることで、流通についても知識を得ることができるでしょう。試食タイムはできたての牛乳やチーズなどをいただけます。

人気の高いスポットなので予約が取りにくいとの情報も。見学を希望する場合は早めの申し込みをおすすめします。

詳しくはこちら:春休みの子連れ無料スポットにも◎再開してくれる工場見学が続々と…!

工場見学に行ってみた!埼玉県でおすすめスポット 体験記

埼玉県は老舗メーカーの工場がならびます。大規模な工場から、昔ながらの文房具工場など、バラエティに富んでいるのが特徴です。きっと各家庭に合った工場見学が見つかるはず。

新宿中村屋 中華まんミュージアム


埼玉県入間市にある「新宿中村屋 中華まんミュージアム」は2019年のオープン以来予約がすぐに埋まってしまう人気の施設です。

見学はガイドの案内で4つのエリアを1時間半ほどで回ります。施設内はいたるところに、故やなせたかしさんが手がけたキャラクターが描かれていて和やかな雰囲気。ゲームや体験ゾーンもあり、小さな子どもが飽きずに見学できるよう工夫されています。

中華まんの製造ラインでは、ロボットを活用して生地を作る様子、発酵させて蒸す工程、包装・検品作業などをガラス越しで見ます。

そして見学のクライマックスでは中華まんの試食が待っています。蒸したてアツアツで別格のおいしさ。肉汁といっしょに幸せをかみしめましょう。

詳しくはこちら:ほっかほか肉まんにスクイーズも貰える工場見学!中華まんミュージアム

クサカベ絵具工場


埼玉県朝霞市にある「クサカベ絵具工場」は、油絵具や水彩絵具を製造する会社です。工場見学では『マイ絵具作り』ができるので子どもにおすすめです。

ふだん使っている絵具がどのような材料で作られているのか、専門スタッフが手作りのパネルなどを使って子どもにも分かりやすく説明してくれます。
工場では不思議な形をした特殊ミキサーやロール機械で絵具ができあがっていく工程に子ども達の好奇心が高なります。体験者によると「機械の近くまで寄って見ることができる」と好評なんですよ。子どもが一番ワクワクするエリアのようです。

体験では水彩絵具を作ります。材料を慎重に混ぜ合わせ、チューブに詰めたら完成。帰宅後さっそく見学の思い出を書くのに使ってもいいですね。

詳しくはこちら:埼玉「クサカベ」工場見学。世界に一つだけの貴重なマイ絵具作りを体験

イワコー


埼玉県八潮市にある「イワコー」は、日本で唯一の“おもしろ消しゴム”専門の会社です。お寿司やスイーツ、動物などのミニチュア消しゴムで大ブームになりました。現在はまだ工場見学を再開していませんが、開始したらぜひ訪れてほしいスポットのひとつです。

見学では全工程を創業者本人がていねいに教えてくれます。現場では型から外したばかりの消しゴムを触るという貴重な体験に親子で大興奮!体験者のコメントでは「子どもを最優先にした分かりやすい説明が受けられる」と高い好評を得ています。

体験コーナーでは、ひとり2個までおもしろ消しゴムの組み立てができます。部屋にかざって見るたびに見学の思い出話に花が咲く。そんな家族のひとコマにもひと役かってくれそうです。

詳しくはこちら:おもしろ消しゴムのイワコー工場見学。組み立て体験に夢中!予約方法は?

まとめ

工場見学では不思議な世界に目を輝かせる子どもが続出! きっと新しい知識を得ることができるはずです。実際に体験した記憶は忘れにくいと言われていますので、後の学習面でも活かされることでしょう。
コロナ感染対策の規制が緩和され、見学を再開する工場が続々と出ている今がチャンス! ぜひ親子で体験してみてください。

※状況によって見学内容が変更となる場合があります。見学の日程や詳細については公式ホームページをご確認ください。

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