幼児教育で有名なモンテッソーリについては、多くの方がご存知かと思いますが、ピラミーデ(ピラミッドメソッド)はご存知でしょうか?息子はピラミーデ認定こども園に通っています。私は保活をするまでその教育法の名前すら聞いたことがありませんでした。日本でも広めていこうとなったのがつい20年前とのこと。どんな教育方法か想像がつかないし、保育園と家で正反対のことをしていたら息子が混乱するのでは?と心配して、ピラミーデ教育について勉強をしました。

ピラミーデ(ピラミッドメソッド)とは?

ピラミーデ(ピラミッドメソッド)とは「世界で一番幸せな子どもたち」と呼ばれるオランダの幼児教育法のひとつです。オランダの教育機関Cito(旧オランダ王立教育評価機関)によって開発されました。ピラミーデ教育は、子どもの自主性を育むことを重視しています。具体的には、子どもが自ら興味・関心を持ったことを、自由に遊びながら学ぶことで、より深く理解することを目的としています。

「世界で一番幸せな子どもたち」と呼ばれる理由

ユニセフが行っている子どもの幸福度調査は「精神的幸福度」「身体的幸福度」「スキル」をそれぞれの項目において、さまざまな指標を用いて測られています。その総合順位で1位になっているのがオランダです。2020年度の調査では、オランダは精神的幸福度で1位をとっており、総合ランキングでも1位です。日本は「身体的幸福度」では1位なのに、ほかの項目が低く総合20位となっています。

教育方法の違いというのがひとつの要因なのかと思ってしまいますが、母親の幸福度も相関があるというデータもでており、日本の母親が幸福を感じる世の中にしないと子どもも幸福にならない点もあると聞くと、自分がまず幸福感もって生活しないといけないと反省させられます。いつも怒ってばっかりですが、笑顔を増やしていくことから始めたいところ。

ピラミーデ教育の特徴と4つの基本概念

日本にピラミーデ教育を広めたピラミーデセンター長の辻井さんの解説と登園している園の情報から、ピラミーデ教育の特徴とどうやって教育に取り入れているのかについて知ることができました。

教育の基礎石理論になっているのが以下の4つです。
1. Child initiave(子どもが自主的に遊ぶ)
2. Teacher initiave(保育者の積極的な支援)
3. Pysychological nearness(心理的愛着=教育的な寄り添い)
4. Pysychological distance(距離感を取る=教育的な距離感)

個人的に4番の距離感がすごい難しい。ほったらかしと見守るのさじ加減が分かっていない状態ですが、家でもなるべく干渉せずにほったらかすことを意識しました。また、ピラミーデ教育の特徴のひとつがテーマに沿ったプロジェクト保育です。

月にひとつ、テーマに沿ったプロジェクトを掲げます。息子の園の場合「水」「数える」「からだ」などのテーマが掲げられていました。子どもの発達領域として以下の8つに重点をおいて考えられ、それぞれのテーマと紐づきます。
1. 運用
2. 創造
3. 知覚
4. 言葉
5. 個性
6. 社会性を持った情緒
7. 考える力
8. 時間と空間の理解

例えば「水」のテーマでは知覚の発達を意識してプロジェクトを設定するなど。目的と手段をコンセプトでまとめるみたな感じでしょうか。子どもには遊びながら体験を通して実は学んでいるといった具合に、本人たちは遊んでいるだけなのですが、「数える」のテーマの月に、それまでうまく言えなかった1~10までの順番を完璧に数えられるようになっているのには驚きました。

ピラミーデの特徴でほかにも代表的なものがコーナー遊びとサークルタイムです。コーナー遊びというのは、保育室を「絵本コーナー」「積み木コーナー」「パズルコーナー」といったように遊びの種類ごとにスペースを区切ってスペースごとに遊ぶことです。プランニングボードといったすべての遊びコーナーをイラストや写真で表示したボードを見て、子どもが自分でどのコーナーで遊ぶかを選択する仕組みになっています。

選択を自分でするという点から自主性が育まれそうだなと感じます。家でもやってみたいですが、そんなスペースがあるような広い家ではないので、引き出しごとに遊びの種類を分けて、自分で出して片づけてもらうようにしています。わりと自然に片付けをしてくれるようになりました。

最後のサークルタイムはその名のとおりサークル(円)に椅子をならべてみんなで座って顔を合わせながらするホームルームのようなものです。息子の園では朝にサークルタイムをやっていますが、園によっては朝と夕方にやっているところもあるようです。

息子の話によると先生のお話に対して、子どもたちがおもちゃのマイクを持って、一人ひとりしゃべっていくようです。入園当初は恥ずかしがってしゃべらなかったらしい息子も、今ではサークルタイムをすごく楽しみにしています。

ピラミーデ認定園に通って感じる息子の変化

3歳児の成長自体が急激という点もありますが、その点を差し引いても保育園での生活が如実に助長されていると感じます。特に下記3点は保育園のおかげかなと思った点です。

- 引っ込み思案だった息子が急に主体性を身につけた
- 創造力と想像力が急に豊かになった
- ひとりでのごっこ遊びのレベルが加速した

共働きで家では教育めいたことは何もしてあげられていません。ごはんを用意して風呂に入れて寝させるという人間が生きてく上での最低限のことしかできていない気がします。(…みんなそうですよね?)なので、保育園での生活や教育というのが、いまの息子を形成しているんだろうなと感じます。

保育士さんには感謝しかない

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ヤマダマダさん 家事と育児が苦手な会社員母ちゃん

40歳夫婦、保育園男児がいます。中小IT企業に勤務している会社員。不妊治療の末、やっと授かったのに、育児も家事も得意ではないことが発覚し、日々邁進中。好きなことは漫画を読むことと[Alexandros]のライブで汗を流すこと。

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