ワンオペ育児の始まり

私は金融機関で営業職として働き、娘が1歳8か月の時に復職しました。復職する前というのは、たいていはご主人と話し合って家事や育児の分担をはかるもの。また、我が家は両方とも実家が飛行機の距離であり、病気の際の対応も重要でした。しかしそんな我が家に試練が・・・。

娘が1歳になる前に主人が単身赴任することになったのです。赴任先は車か電車で2時間半程の場所。家族の帯同はできません。

この頃から私のワンオペ育児生活は始まりました。主人は2週間に1度のペースで、金曜の夜遅く自宅に帰って来ては、日曜の夕方に赴任先に戻るという生活をしていました。正直1人で育児するのは精神的にしんどく、実家に帰ってしまいたかった。

でも2週間に1度は帰って来るので主人も子どもに会いたいだろうし、子どものためにも父親になるべく会わせた方が良いだろうと思い娘と2人自宅に残っていました。

単身赴任のおかげで?保活は成功

「4月入園1歳児クラスは激戦」とよく言われますが、我が家は単身赴任ポイントもあってか第一志望の保育園に入園することが決まりました。しかし主人の単身赴任はまだ終わりません。結局どこの保育園にするか決めるのも、入園準備も、復職した後のシミュレーションも私1人でやりました。

そして4月、保育園入園、復職

産休前は自宅から1時間半かかる場所に通勤していましたが、復職後は自宅から40分程の距離の場所になりました。自宅から自転車で5~6分の保育園を経由すると約1時間です。時短勤務を使わせてもらい、9~16時勤務でした。

はじめの2か月ほどは仕事はリハビリのような感じで自分の担当を持つこともなく、会議のある日以外は大体定時に上がれていました。保育園の洗礼を受けて度々熱を出していましたが、仕事も休みやすかったです。「この感じなら1人でやれるかもな・・・。」と思っていました。

本格的に仕事が稼働する

約2か月ほどのリハビリ期間が終わり、産休前のように担当をごっそり貰いました。特殊な仕事でしたので、感覚を戻すのに苦労しました。しかも、自分は10年目のベテラン。新人でもないのに同僚に質問ばかり出来ない、と思い自分で解決しようと一つ一つの仕事に時間がかなりかかりました。

段々仕事が終わらなくなり、営業なので夕方にお客様とのアポイントが入る日もあり、定時で帰れる日は減っていきました。それでも17時半には仕事を終わらせ、18時半までにはお迎えに行かねばなりません。ばたばた仕事を終わらせ保育園に駆け込む毎日が始まりました。

平日は寝かしつけをしながら一緒に寝落ちする毎日・・・常に全速力で駆け抜けている気分でした。土日も主人のいない週は休む暇なんてありません。主人のいる週は普段行けない買い物や、子どもを見てもらってる間に作り置きを作っていました。

休めないのに病気する子ども。義母を呼び病児保育も利用。

本格的に仕事が稼働しても子どもの病気は止まりません。すぐに感染症を貰ってきます。有給の他に看護休暇もありましたが、担当先を持っていたのでアポイントがある日は仕事を休めません。また、同僚のワーママさんたちは皆実母が近くに住んでおり、子どもの病気であまり休まない方たちでした。

「これはもう仕方ない。お義母さんに頼ろう。」私の実母はまだ仕事をしており、飛行機で手助けに来ることは不可能でした。幸いなことにお義母さんは定年退職したばかりで時間があり、娘を溺愛してくれていたので、喜んで飛行機で飛んできてくれました。

しかし主人のいない中、義母と娘との3人生活。仕事で疲れ、帰宅しても気疲れし心の休まる暇がなかったです。とても感謝しているし決して仲は悪くないんですけどね。病気の度に飛行機で来てもらうのも悪いし、毎回気疲れするのも嫌だったので隣駅にある病児保育も利用しました。

でも病児保育って予約もなかなか取れないし、お弁当必要だし、必要なものも普段の保育園と違うし、何より遠くて送迎が大変だしで利用するのに自分が疲れてしまって結局2度ほどしか利用しませんでした。

復職して9か月、やっと主人の単身赴任が終わる!

毎日命がけで仕事、家事、育児をこなしていた私ですが、復職して9か月たった頃、ようやく主人の単身赴任が終わり、一緒に生活できることになりました。

「やったー!ワンオペ育児が終わるー!」そう思っていた私でした。しかし実際は、「明日から2週間出張になった。」と土日関係なく突然出張が決まったりする状況。

「結局頼れないじゃん(涙)」単身赴任の時と状況はあまり変わらず、多忙な毎日に疲労困憊していく私。そしてその大変さが理解できていない主人。娘のイヤイヤ期も終わらない。

そんな毎日を過ごしていく中で、私は原因不明の高熱を出しました。その時も主人は出張中。申し訳ないと思いながらもお義母さんに来てもらい、解熱剤を飲んで這って会社に行きました。それから月に1度のペースで謎の高熱を出すようになり、「もう私の体は限界かもしれない・・・。」と考えるように。

ついに「退職」を決意

「このままでは私が倒れる。私に何かあったら誰がこの子の面倒をみるの?」そう思い、もう今の仕事はやめるしかないと思いました。

自分の中で決意したものの、主人にも中々言い出せず悶々としていました。意を決して退職の意を伝えると、「君に倒れられたら困る。それなら辞めた方がいい。」と言われ、退職することに。

それから上司に伝える際も中々言えずにいましたが、伝えた際、上司は「本当に大変だよね。今まで良く頑張ったね。正直勿体ないと思うけど、お母さんの心身の健康が一番大事だから。娘さんも喜ぶよね。」と言って退職の決断を応援してくれました。

まとめ

こうして私は約11年勤めた会社を育休復帰後約1年半で退職することになりました。

私がこのブログを書いたのは、決してワーキングマザーの皆さんに退職を勧めたいからではありません。全てを一人でこなすのは無理だということを伝えたかったのです。いや、できる方もいるのかもしれませんが母親は皆スーパーウーマンではありません。

仕事を辞めて約4か月経ちますが、今のところ後悔はありません。(ボーナス時期に少し後悔したかな。笑)熱が出ることはなくなり、体重も増えました。

またできる範囲の仕事はしようと思っています。ただ、3歳児と過ごす毎日は幸せいっぱいというわけでもなく、兼業専業関係なく育児は大変だなと痛感している所存です。

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sayaさん

4歳の1人娘を育てています!10年ほど金融機関で個人向けの営業をしていました。FP2級や証券外務員、保険販売資格等金融関係の資格は一通り所持しています。

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