「リスク=損」と考えると何もできなくなる

お金のことについて説明する時、困ることの一つが「リスク」です。多くの人は「リスク=損をすること」ととらえ、リスクは避けなければならないと思ってしまうのです。

それについて考えていた時、ある講演で聞いた話を思い出しました。コミュニケーションについての話です。

動くのも危険、動かないのも危険

人と出会ったら、私たちはその人に話しかけるかどうか決めることになります。

話しかけるのは少し勇気がいります。嬉しい反応が返ってくればいいのですが、自分にとって嫌な反応が返ってくる可能性もあるからです。

ただし、人は完全に人と関わらずには生きていけません。独房が人の精神を蝕むのは、生きるためには人との関わりが必要不可欠だからです。

動くのは危険、動かないのも危険。では、どうするのか。

少しの勇気とともに動いてみる

私たちは人生における喜びや感動のほとんどを、人とのコミュニケーションから得ています。だから私たちは多くの場合、話しかけることを選びます。

相手の表情などから、大丈夫そうかなと思えば、よさそうな言葉を選んで話しかけます。これまでの経験と知識を総動員して、少しの勇気とともに。

好ましい反応が返ってきたら、もう少し話してみます。相手に質問をして、自分のことも話したりして、お互いに理解を深めます。自分と相手との適度な距離感がだんだんわかってきます。

このように、私たちはリスクとの付き合い方を既に知っています。投資に対して同じように振る舞うことは、そう難しくないはずです。

リスクとうまく付き合うには

リスクというのは結局のところ、返ってくる反応のブレなのです。

投資は怖いもの、として遠ざけていると、嫌なことは起こらないかもしれませんが、良いことも起こりません。

ただ、嫌なことが起こる確率を減らすことはできます。

まず、相手を知ること。投資信託なら、仕組みを知って、どういう投資先なのかを調べます。

良さそうな感覚があったら、少しずつ投資してみます。実際に保有してみると、意外と値動きが大きいな、などと感覚がつかめてきて、自分との距離感がわかってきます。

そういったリスクの取り方ができると、それに伴った適度なリターンを得ることができるようになってきます。

怖さはなくなってきて、「ああ、そういうことか」と納得感を持って投資先を選べるようになります。

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ことさくらさん

40代ワーママが目指すシンプルライフ。ズボラでも気持ちのいい暮らし、身を粉にせずに成果を出す仕事が目標です。お金についても考えていきます。夫、5歳の息子、2歳の娘、猫2匹との暮らし。カープファン。

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