川崎病に気付いた症状

最近イギリスやアメリカから、新型コロナの影響か川崎病のような症状が増えたという報告があがっていると報道されていました。実はわが家もつい先日、1歳になったばかりの次男が川崎病を発症し入院しました。

日本ではまだ新型コロナで川崎病のような症状の子が増えたといった報告はないようです。しかし、川崎病自体は子どもに多い病気なので新型コロナの影響の有無に関わらず親としては知っておいて損はありません。次男の川崎病の様子を綴っていくので参考になればと思います。

川崎病とは全身の血管に炎症が起きる病気で、未就学児くらいの年齢の子、特に6カ月~12カ月の子で最も多く、男の子の方が少しだけ発症率が高いです。

川崎病の怖いところは心臓の血管に瘤ができてしまうことがあることです。原因は不明で予防法はなく、誰にでもおこりえるのですが、治療法はあるので早く治療を開始して熱や炎症を取ってあげれば、心臓の後遺症の確率はぐっと低くなります。

はじめは高熱とぐったり感

次男の場合、高熱から始まりました。夜中に39℃前後の高熱が出て、元気はなくぐったりしていました。

1日目は熱以外の症状はなかったので様子を見ていました。授乳しても途中で疲れてしまう感じでいつも程は飲まなかったので、手持ちの解熱剤を使ったものの0.1℃も下がらず全く効果がありませんでした。

解熱剤2回目も全く効かず、2日目も熱が下がらなかったため何かおかしいと感じ、また脱水状態になってたら怖いなと思い、午前中にかかりつけの小児科を受診しました。インフルエンザウイルスとアデノウイルスの検査をしましたがどちらも陰性。あとは喉の赤みが認められただけでお腹の音も悪くないようでした。

ただやはり脱水傾向があったので夕方まで尿がでなかったら、もしくは熱が2日後まで続いたら再受診するように指示を受け帰宅しました。

皮膚の赤みの発現

おっぱいや水分を少しずつ何度も取らせて、夕方に一応尿は出たものの濃いオレンジ色。尿の色が濃いのは脱水傾向の特徴です。

さらに夜になって白い便も出てきて徐々に便が緩くなってきました。そして寝る前に着替えさせようとしたら脇腹に赤み。突発性発疹とは様子が違います。ぶつぶつも見えるものの脇腹からお腹にかけての広い範囲に赤いもやもやが出ていました。

翌朝、高熱から3日目。全く熱は下がりません。顔もぼーっとしており、唇もぽてっと赤くなってきました。

そしてまた着替えをして昨日の赤いもやもやはどうなったか確認したところ、左腕にある特徴的な症状が出ているのを発見しました。

川崎病の特徴的な症状とは

それは「BCG痕の腫れ」。真っ赤に腫れて針の痕がつながって1つの赤い四角になっていました。

「BCGの痕が腫れたら川崎病」という知識だけはうっすらあった私。昨日の先生の指示では明日の受診でしたが、それを待たず支度をして再度小児科へ。

先生に見せたところ、

先生「これは川崎病かもしれないわ。紹介状を持ってこのままどこにもよらずに真っ直ぐ大学病院へ向かってください」

先生「川崎病と診断されれば入院になります。2週間くらいになるかもしれないわ」

なんと入院期間は2週間!? そんなに長いの!? 上の子もいるしどうしたものか…

川崎病の診断

大学病院の診察室に入ると、顔と体をざっと見ただけで

先生「うん、これは川崎病確定。一応このあと血液検査もするけれど、川崎病は症状の病気だからね。」

と1分で川崎病と断定されました。

川崎病で見られる症状とは

1.高熱(次男の場合39〜40℃が続き解熱剤無効でした)
2.真っ赤な唇と苺のようなブツブツの舌(唇が赤くぽってりしました)
3.体の発赤疹(脇腹からお腹の赤いもやもや)
4.手足の腫れ(手のひらと足の裏が少し赤くなりました)
5.両目の白いところの充血
6.首のリンパ節の腫れ(触ると確かに腫れていました)
・小さな子の場合はBCG痕の腫れ(真っ赤な1つの四角になりました)

のようなものがあり、次男の場合はこの時点で白目の充血以外の症状がすべて出ていました。その白目の症状もこの診察の2,3時間後には発現しました。

先生「今熱が出てから何日目?」
私 「3日目、84時間です。」
先生「それでこれだけ症状が出揃うのは早い方だよ。すぐ治療を始めよう」

1~6の症状のうち、5つ以上当てはまると川崎病と診断されますが、4つ以下でも他の病気が否定されれば川崎病の不全型と診断されます。症状が少なければ軽症というわけでもありません。

次男は3日目朝には炎症症状がたくさん出てきましたが、症状が出てくるまで時間がかかりなかなか判断がつかない場合もあるようです。熱が4日以上続いたり、普通の風邪ではない症状があったらやはり小児科で診てもらうのが大切ですね。

※川崎病の発熱は5日以上と記載されているサイトもありますが、2019年に発熱の日数については判断基準から削除されました。

そのまま即入院

次男はそのまま即入院が決定し、まずは検査になりました。血液検査では炎症の数値CRPが10.9ととても高くなっていました。(正常値0.3以下)

便の検査も受けノロウイルス、ロタウイルスは陰性だったので、便が白く下痢状なのは胆管に炎症が起きているためだろうとのことでした。肝臓の数値AST、ALTともに100以上、ビリルビンも高くエコーでも肝臓、胆管が腫れており、川崎病の治癒とともに改善するか経過をみていくことになりました。

内臓も末梢も本当に全身の血管で炎症が起きているのが数値からもわかり、辛そうな次男が可哀相でなりません。幸い、この時点では心臓エコーでは心臓の血管の瘤や拡張などは見当たらず一安心。一通りの検査を終え、ようやく夕方から点滴治療が開始となりました。

次回、川崎病の治療とその効果、都度行われた検査、回復までの様子について書きたいと思います。

高熱と赤みや腫れの症状に注意

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はるこ*いとをかしさん

5歳と2歳の兄弟を育てる医療系ワーママ。定期的に温泉に行きたくなる病。 子どもを産んだら可愛すぎたのでインスタとツイッターで育児絵日記を描き始めました。 頑張らない日々の育児絵日記、子どもの医療や健康のお話、2人のバタバタ子連れ旅行のお話などを綴ります。

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