小学2年生ともなると、お友だち同士で公園へと遊びに行くことが増えました。先日、いつものように数人のお友達と遊んで公園から帰ってきたのですが、息子の手には持たせたはずのないペットボトルのジュースがありました。

私「そのジュースどうしたの?」
息子「Aちゃんが買ってくれた〜!」

か、か、買ってくれた?どういうこと!?

詳しく話を聞いてみると?

クラスの違うお友達数人と一緒に遊んでいたときに、Aちゃんが息子を含めた3人に自販機でジュースを奢ってくれたようでした。息子が奢ってもらったジュースは150円です。他の子がいくらのジュースを選んだのか分かりませんが単純計算して【150円×4本=600円】それだけでも小学2年生にしては大金ですよね。

そもそも公園へ遊びに行くときに、お金を持ってきている子がいることに驚きました。わが家はまだ持たせていません。公園に遊びに行くのにお金は必要ないと思っています。みんなで食べられるような小分けのお菓子を持たせることはあります。

ママ友付き合いのあるお母さんとの話では、持たせていない子ばかりです。今回のように中にはお金を持ってきている子もいるのだということを初めて知りました。

Aちゃんは、なぜジュースを奢ってくれたのだろうと思い、単純に考えてみました。

・Aちゃんはお小遣いをもらっていて、ジュース代・お菓子代など自由に使えるのか?

仮にその場合、まわりの子たちはお金を持っていないのだから、自分だけジュースを買ってしまったら周りの子は羨ましがるでしょう。それを察して、Aちゃんの優しい気持ちでみんなに買ってくれたのかな?保護者の方からしてみれば、Aちゃんが使うためにお小遣いを渡しているのだろうし、まさかお友達に奢っているだなんて思わないですよね。

一番心配なのはそれがエスカレートしてしまうことです。「この間、買ってあげただろう!今度〇〇の番な!」といったことにもなり兼ねないですし、「買ってくれないなら遊ばない!」となってしまったらそれも悲しいことです。お金ひとつでお友達との関係に、上下関係も生まれてしまいます。

息子には「ジュースを買ってもらったお金は、Aちゃんのお金ではないんだよ。お父さんお母さんが一生懸命お仕事して稼いだお金なんだよ。あなたたちにジュースを買うために、Aちゃんにお金を渡しているわけではないと思うよ」と伝えました。

そして、一緒にAちゃんの自宅へ向かい「返金」しに行くことにしました。

初対面のAちゃんのお母さん

Aちゃんのお母さんとは面識がなく、初対面でした。学校の連絡網もプライバシーの問題からなくなってしまい、連絡先も知りません。たまたま息子が自宅を知っていたので、急でしたがお伺いしてお話することができました。

保育園時代と違って送迎がなくなった分、保護者の方と接する機会もグンと減り、コロナ禍で役員等学校に行く機会もほぼないですし、Aちゃんのお母さんがどんな方なのかも分かりません。このように何かあった時に気軽に連絡取り合えないのはもどかしい気持ちです。

Aちゃんのお母さんはというと、とても感じの良い方でしたのでほっとしました。改めてお話を聞いてみると、Aちゃんのお母さんもわが家と同じく「お金を持たせて遊びに行かせていない」とのことでした。

どうやらAちゃんは「遊びに行く途中でお金を拾った」と言っていたそうです。その拾ったお金を使って、お友だちと自販機でジュースを買ったのだとか。

そういうことだったの~!? ではAちゃん、足りない分のジュース代、もしくは余ったおつりはどうしたの?そもそもお金を拾ったら、みんなで使おうという発想になっちゃうの?

疑問点も残り、小学生のそんな発想にも驚かされモヤモヤしましたが、拾ったお金なので「返金不要」とお断りされました。

その後、真実が発覚!

後日、Aちゃんのお母さんから一本の電話がありました。「実は私に怒られると思って、拾ったと咄嗟に嘘をついてしまったようでした...」

詳しく聞いてみると、お金を拾ったというのはAちゃんの嘘だったようです。Aちゃんのポケットにはお小遣いだかのお金が元々入っていて、そのお金でジュースをお友達に奢ったようでした。咄嗟に嘘をついてしまったのは良くないことだけど、その気持ちも分かります。人間だもの。何より本当のことを話してくれて良かったです。

そういうことでしたので、息子と一緒にAちゃんの自宅にお伺いして返金をしました。

Aちゃんには「気持ちはありがとうね。だけど、お父さんお母さんが一生懸命お仕事して稼いだ大切なお金だから、お友だちのためにじゃなくてAちゃんのために大事に使ってね。」とお話しました。

まとめ

息子は今回のことで良い経験になったかなと思います。私だけが謝罪しに行くのではなく、あえて息子も一緒に連れて行きました。きっとそのときは、誰もそこまで深く考えていなかったと思いますが色々と感じたことでしょう。
・奢られない、奢らない
・お金を拾ったら交番に届ける、もしくはお母さんに渡す
その2つをお約束しました。

そして学校外での出来事ですし、些細なことかもしれませんが、こんなことがあったということを知ってほしくて連絡帳で担任の先生にお伝えしました。学校の方も、些細なことでも教えてくださいといったスタンスです。

クラスも違う子たちだったので、学年で共有し他クラスの先生の方からも子どもたちにお話をしてくださったようです。こうして家庭だけではなく、みんなで子どもを見守ってもらえる環境に感謝です。

色々な家庭がありますし、今回これで良かったのかなと未だに考えてしまいます。小学生ならではの金銭トラブル、皆様はどうされているのでしょう。色々なお話が聞きたいです。

※こちらのお話は事実を元にして内容を少し変更して書いています。

小学生になったとはいえ、様々なトラブルを見たり聞いたりするので自分の子だけでなく、他の子にも目配りが必要ですね。考えさせられる毎日です。

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yumiさん

東京都在住/保育士/長男(小3)次男(小1)
アウトドアが大好きで毎月家族でキャンプに出掛けるのが楽しみです。

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