/ 2022.09.15

まさかこんな日が来るなんて

こんにちは、nijikoです。数カ月前、人生で初めて救急車に乗りました。救急車を呼ぶことになった経緯や、また同じようなことが起きた時の対策も考えました。万が一の時の参考になれば幸いです。

それはある土曜日の朝、夫は仕事でいなかったので娘と2人きりで朝食を食べようとした時のことでした。なんとなく呼吸がしづらくなってきて「あ、ヤバイな・・・」と思っているうちに、どんどん息苦しくなってきて、立っているのも座っているのも難しくなってきました。

娘はテーブルに座って朝食を食べていましたが、私は静かに床へ寝そべりました。

実はこの日の3日程前にも同じような状態になって、その時は友人の家に遊びに行っていたので、1時間ほど横にならせてもらったのです。そのあと落ち着いたので、この日も少し横になっていれば落ち着くだろうと思っていました。

しかしこの日は横になっていても一向に改善せず、娘と2人きりという状況に不安感が増してしまい、余計に症状が悪化していくのが分かりました。

万が一、意識を失ってしまったらヤバイ…と思い、近くに住む母へ電話をしました。いつもならすぐに出るのに、何度かけても出てくれません。ますます焦り、ネットで相談窓口の番号を探していると母から折り返しの電話がかかってきました。

話すのもやっとなので「とにかく家に来て!」とお願いし、急いで来てもらうことになりました。

母が来る間にかかりつけの内科に電話をして、なんとか状況を伝えて診てもらうことになり、母が来るのを待ちました。その頃には両手がしびれ始めていて、スマホを操作するのも困難になっていたので、とにかく仰向けになって床に寝そべっていました。

実はかかりつけ医に電話をする前にも2件ほど相談窓口へ電話をしましたが、住んでいる地域やサービス外などで電話をしても無駄でした。話すのもやっとの状態で、頭も回らずどうすればいいのか分からなくなっていたので、その時はかかりつけ医に電話をするしかありませんでした。

20分ほどして母が車で来てくれ、かかりつけ医に予約したことを伝えましたが、私の様子を見るなり「救急車呼ぼう!」と言われ、「え…救急車呼んでいいの?」と思い、最初は躊躇しました。

でも「どんな病気か分からないし、かかりつけに行ってもまた違う病院に行かされたりする可能性が高いで!脳の病気とかならどうするの!?」と言われ、もうろうとしつつも納得して救急車を呼んでもらいました。

万が一、心臓や脳の病気だったら…と思うと怖くなってしまいました。そんなことが頭の中をぐるぐるとしていると、救急車が到着して救急隊員の方が状況を確認してくれて、まずは救急車の中へ運ばれました。

救急車の中で血中酸素濃度を確認してもらうと100%になっていました。その時初めて知ったのですが、96%〜99%が正常で100%は過呼吸の状態だそうです。そのため救急隊員の方に「息を4吸って8吐いてください」と言われ、その呼吸を意識していくと徐々に落ち着いてきて、普通に息ができるようになってきて両手のしびれも少しずつなくなっていきました。

ずっと「息苦しいのは酸素が足りていないからだ」と思って、懸命に息を吸っていたのは間違いでした。徐々に落ち着いてきた私の様子を見て救急隊員の方が「このまま病院へ行きますか?」と確認してきました。

その時点で、私はこの症状は過呼吸だろうと思ったのですが、3日程前にも同じような症状が起こったことと、1カ月程前から動悸がする日が増えていたのも気がかりだったので、何か大きな病気のサインだったら…と不安もあって、救急隊員に相談して近くの受け入れ可能な病院へ搬送してもらうことになりました。

救急隊員はあくまでも病院へ運ぶまでに患者さんの命を繋ぐのがお仕事なので、私の症状を見て病気を確定することや曖昧なことは言えないので「詳しいことは病院で調べてもらいましょう」という言葉も後押しになりました。

またその時に、救急隊員の方から「まだお子さんも小さいし、不安は取り除いておきましょう。お母さんの体は大切ですよ。」と言われ、思わぬ優しい言葉に涙ぐみました。

もし何も病気じゃなくて過呼吸だったら、そんなことで救急車を利用してしまうなんて申し訳ないという気持ちもあって、それも伝えたら「そんなことは気にしなくていいんですよ。」とも言ってくださいました。

優しい救急隊員の方のおかげで、後ろめたさや不安も和らぎ病院へ行くことができました。病院では心電図や問診を受けて、医師からは「特に病気が隠れているようなことは見られないので、おそらく過呼吸でしょう」とのことでした。

救急隊員の方にも医師にも確認されたことは「最近、強いストレスはありませんでしたか?大切な人が亡くなったりしませんでしたか?」でした。

たしかに1カ月程前に大切な祖母が他界していました。祖母は育ての親でもあったので、とてもショックが大きかったのはたしかでした。それを話すと、それが原因のひとつでしょうと言われました。強いストレスの後、気持ちが落ち着いたころに私のような状態になる人も多いですよ、とも言われました。

私自身はこれまで強いストレスがあった後、毎回ひどい蕁麻疹が出ていました。ですが、今回は過呼吸となって表れてしまったようです。

原因は祖母が他界したことだと言われて腑に落ちたのと、病院では大きな病気の可能性はないと言ってもらえたので、病院を後にする頃には気持ちも体も回復していました。

幸いなことに母が病院まで来てくれたので帰りは車で家まで送ってもらえましたし、娘のことも見てくれていたので安心して自分のことだけを考えれました。母が近くに住んでいるありがたみも身に沁みました。

まさか自分が過呼吸になるなんて思ってもいませんでした。そして今回の症状が過呼吸だということも初めて知りました。どんどん息苦しくなっていき、思考もうまく回らなくなり両手もしびれるなんて。

過呼吸は時間が経てば落ち着くものだと思っていましたが、意識を失ってしまうこともあるそうですし、なにより何の前触れもなく突然なってしまうので甘くとらえてはいけないと思いました。

この日以降、何度か過呼吸になりかけましたが、今回の件で呼吸の仕方や対処法も覚えたので、ひどくなる前に落ち着けるようになりました。今はほとんど症状は出ていませんが、ストレスがかからないように生活したりストレスを溜めないように意識しています。

私の場合は状況や環境が良かったので、大きな問題も発生せずにすんだと思っています。

【時間や状況がよかった】
私が救急車で運ばれた日の娘の様子ですが、怖がらせないために「ヤバイ!」と思って床に寝そべる時も「ママちょっとしんどいから休むね」と伝えて、娘は一人で朝食を食べていました。私がスマホで検索したり母に電話をかけている間も、朝食を食べていたのが幸いでした。もし、外出先だったら?自転車に乗っている時だったら?と想像すると怖いです。

【母がすぐに来てくれた】
まず母が近くに住んでいること、すぐに車で来てくれたこと、仕事が休みだったこと。本当ならその日は仕事の予定だったと言われ、偶然休みだったことが幸いでした。もし母が来れなかったら?誰に助けてもらっただろう?夫はすぐに電話に出れない時もあったり、仕事場が遠かったりするので、頼れる人を再確認しました。
翌日には近所の人から「大丈夫だったの?」と声をかけてもらい事情を説明したら、「なんでも頼ってね!」と言って下さって心強かったです。

【コロナが落ち着いていた】
ちょうどその頃はコロナが少し落ち着いていたこともあって、救急車もすぐに来てくれました。もし緊急事態宣言中や、コロナで病院がひっ迫していたら救急車を利用することなんてできないですし、病院へも気軽に行くことはできなかったと思います。

私の場合はいろいろと状況に救われたので、最悪を想定しておくことも大事だなと思いました。

ママが倒れたら?娘と話し合いました

娘は状況があまり分かっていなかったですし、私が救急車に乗って病院へ行っている間も母が見てくれていましたし、家に帰る頃には「いつものママ」だったのであまり怖がったり寂しがったりしていませんでした。

ですが、「突然ママが倒れたら」ということが起こりうるのは理解したようです。そこで、ママが倒れたらどうするか?を5歳の娘と話し合いました。

1.パパと母の電話番号を紙に書いて貼る
まずはパパと母(おばあちゃん)の電話番号を大きく紙に書いて、冷蔵庫に貼りました。私のスマホから電話をするにはロック解除が必要なので、娘がスマホを使うことはできません。なので、この紙は誰かに助けてもらう時に使います。

誰かとは、家の外にいる通行人や近所の人です。「ママが倒れています!助けてください!」と助けを呼び、この紙に書いているパパか母に連絡してもらうために貼りました。一軒家なのと家の前は結構人通りも多いですし、近所の人とも多少は交流があるので娘も助けを求めやすいと思います。

そして電話番号もそのうち覚えてもらいたいと思っています。

2.ママのスマホからパパに電話をする
私はiPhoneを使っていますが、緊急連絡先として夫を登録しているので、ロックを解除しなくても「メディカルID」まで画面を操作できれば、夫に電話をかけることができます。

娘にはロック画面から夫に電話をかけるまでの画面操作を練習してもらいました。忘れると思うので、時々練習して覚えてもらっています。

以上の2つを考えて対策しています。娘と話をしていると、「ベランダから助けて!って叫ぶ!」と自分から言ってくれました。ベランダから落下する危険もあるので、とにかく声だけでも通行人や近所の人に聞こえたら十分だと伝えました。5歳の娘を頼もしく感じて安心しました。

おそらく外出先なら誰かが助けてくれると思うのですが、家の中で2人きりの時の方が娘が困るなと思いました。固定電話もなく、スマホもロック解除をしないと使えないですし、娘が1人で対処できることを普段から練習しておくのは大切だと思いました。

今回の件はそんな大切な機会を作ってくれたと思います。

今は動悸も過呼吸もなく過ごせていますが、またいつ自分に何か起きるかもわからないので、上記以外にも自分達の状況や環境に合った対策を考えていきたいと思っています。

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nijikoさん

雑貨が大好きな37歳|フリーランス|関西在住|夫(優しさ200%)と5歳娘(可愛さ200%)の3人家族|ストレスフリーに生きてます|

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