こんにちは。横浜在住エンジニアワーママ、ゾウです。

先月になりますが、行ってきたんです…ついに会えたんです、神様に!そう、来日は実に4年振り、エリック・クラプトン武道館公演です!!

前回来日時はちょうど娘が産まれた時期で、泣く泣くライブ参加を諦めた我が家。開催の知らせを聞いたときから、今回こそは絶対に行くぞ!と張り切っていました。

ただ、昨年参加したAvril とは異なりこちらは未就学児入場不可のため、夫とは日をずらして一人ずつでの参加となりました。

横浜からは武道館は若干遠く、久々に降り立った九段下駅には学生時代を思い出しました。(私が卒業した東京大学は、なぜか入学式を武道館で行うためそこそこ思い入れがあります)

洋楽アーティストとしては初めて日本武道館でのライブが100回を超えるという記念碑的な意味合いと、今年1月に亡くなったジェフ・ベックに背中を押されるように在りし日のギターキッズが集結した熱気で、会場は4月中旬の肌寒さを吹き飛ばすような興奮が立ち込めていました。

バンドパートとアコースティックパートに分かれて、定番の名曲を中心にインストゥルメンタルの時間もたっぷり取ったセットリストは感動の連続でした。78歳とは思えない指使いのソロ、がなりまじりの渋い歌声、あと個人的には「侍」とでかでかと書かれたTシャツを着た(笑)ドラマーが刻むドラムのサウンドもとっても素敵でした。

特に印象的だったのは『Tears in Heaven』。1992年(私、3歳。。。) に映画主題歌として発売された楽曲で、多くの名誉ある賞も受賞しています。アコースティックパートにて演奏されましたが、客席ではスマホのライトが静かに振られ、星空のような空間に皆が浸っているのがよく分かりました。

元々美しい曲として好んで聞いていましたが、改めて良いステージに触れ、「そういえばこれ、どんな歌詞なんだろう?」と帰り道に調べてみました。

”Would you know my name, if I saw you in heaven”
『もしも天国で会えたなら、君は僕の名を覚えてくれているかな』といったところでしょうか。

こんな歌詞から始まる曲なので、手の届かない憧れの人を想ったラブソングかな?と考えていたのですが、検索してみてとっても驚きました。この曲は、4歳半で不幸な事故によって亡くなったクラプトンの息子さんに向けて、クラプトンが捧げた曲でした。

それを知ってから改めて出だしの、”Would you know my name” の1文を読み直すと、わずか4歳半という我が子への切なる祈りのようなフレーズであることが真に迫ってきます。物心もついていたかどうかの子どもに、もしも会えたら名前を呼んで欲しいと願う悲痛な願いと、それでもなお前に進まなければならないと歌う親としてのクラプトンの心に、同じ親として感じ入るものがありました。

人生のうち、一度でいい!行ってみたい!と思っていたクラプトン御大のライブですが、願わくばもう何度でもあの空間を訪れたいと思うようになってしまいました。もうワールドツアーは行わないという宣言はあったものの、ぜひ日本にまた来て欲しいです。

次回はBell Bottom Blues もお願いします!!(毎回こんなこと言ってる)

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ゾウユウコさん

3歳の娘と研究者の夫と横浜で暮らす、エンジニアワーママです。夫婦ともども地方出身・東大卒。住まいの近くに頼れる親族がいない分、夫婦+アウトソーシングで工夫しています。家族で音楽を楽しむことと、子育てしながらのキャリア形成に興味があります。

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