ブランクがあると再就職に不利になる理由は?

こちらでは、再就職を考えているママさんや主婦の方に是非参考にしていただければと思います。

悲しい現実ではありますが、やはり結婚や子育てにより離職をして、その間しばらく勤務のご経験がないと働き先は限られてしまうことが多いかと思います。

正社員の採用だけでなく、非正規の採用でも働き先は限られてしまうケースを多々見かけます。

では、ブランクがある人の再就職が厳しいのは何故なのでしょうか?

採用面接や人事の経験のある私自身が感じた理由をご紹介します↓

例えば、派遣会社に採用されて派遣先に派遣社員として勤務する場合、派遣先から提示される人材の要望にはある程度応えなければなりません!

その要望の中には「年齢」や「即戦力」などの要望もあるかもしれませんので、そうすると長年のブランクのある人の採用は難しくなるかと思います。

「年齢」については募集職種によって制限を設けられていることもあります。そのような場合は書類選考の時点で履歴書の年齢しか見られずに不採用となることも残酷ですが事実あります…。

もちろん、全て年齢だけで判断されるとは限らず、一度面接に呼んでその人の持つ雰囲気や印象で判断することが多いかと思います。しかし、あまりに年齢が高いと面接には呼ばれないこともあります。

また「即戦力」についてですが、「離職前に経験した仕事と同じ職種や業界であれば即戦力になるのでは?」と思われるかもしれません。

しかし現代では、たった数年でも社会の風潮が劇的に変化していたり、会社の事情が変化していたり、仕事のやり方や法令、使用するソフトなども全然違うことが多いです!

私も産休育休の1年半ほど仕事を離れていただけでも、会社の方針がガラッと変わっていることがありました!

ですので、仕事の感覚を思い出したり、新しいやり方に対応していくためにはある程度の時間がかかるので、やはりブランクがあると状況は厳しくなってしまうかもしれません。

どこの企業でも労働力不足は深刻ですので、皆さん自分のお仕事で忙しく、新しく入った人に仕事を一から教える時間の確保が難しいというのが現実です。

たとえ、新卒など若い年齢であっても仕事を手取り足取り丁寧に教えてもらえる保証はどこにもないのです。

さらに、仕事を教えてくれる人の影響も大きくあります!

例えば、書類の整理やデータ入力など自分が面倒だと思っている仕事だけ新人に覚えさせてやらせ、自分は好きな仕事をずっとやっているという人も多く見ます。

仕事を教えて欲しい時は、自分から「この仕事私にも教えて欲しいんです!」と頼まないと、自分の好きな仕事をやらせようとしてくれません。

また、時には引継ぎをする際、口頭のみでお伝えすると行き違い等もありますし、一度教えた仕事を見返すこともできるようにマニュアルや手順書などを作成する場合もあります。

しかし、これに莫大な時間がかかるし簡単な作業ではありません!抱えている仕事量が多いほどものすごい量になりますし、仕事が全くわからない人でも理解できるよう気を遣って作成しなければなりません。

普段の業務の合間にせっせと作成するので、このために残業なんてこともよくあります。

率直に申し上げますと、あなたにそこまで割く時間はない!そもそもマニュアルというものがないなんて職場がほとんど。

それに、指導者がいくら丁寧に仕事を教えたり新人教育に時間をかけたところで、結局その仕事への取り組みは本人次第となってしまいます!

むしろ新人時代に仕事を丁寧に教えてもらったことがなく、自分でなんとかしていた人が、現在は仕事もできて信頼もされるような人に成長していることも多いです!

このようなことから、新人教育という成果の極めて不明瞭なものに費やされる人員の労力や時間を、なるべく通常業務で会社の利益になるために使いたいと考える企業も多いのではないかと思います!

さらに、社会人経験の浅い若い人ならまだしも、年齢が高くなるとある程度の社会経験を持っていると見なされる事が多いので、なおさら手取り足取り教えてもらえる立場ではなくなってしまうのかもしれません。

そんな中仕事を覚える事が求められますので、そのような点もブランクからの再就職が難しい理由となっているのかもしれません。

これは私自身も身を以て痛感した部分ですが、やはり人間年齢を重ねると、一度に仕事を覚えられるキャパがなくなることもある思います。

もちろん、仕事を1回説明しただけで覚えることはできないというのは誰でも同じなのですが、若い人ですとその時の仕事の場面などで「なんとなくこんな感じのことをしたな」「この場面見たことあるな」くらいには覚えていることが多い気がします。

しかし年齢の高い人の場合ですと、そのような視覚的な記憶も思い出すことができず、思考が停止してしまっているのを見かけます。

歳を重ねると頭の中の引き出しがなかなかスムーズに開けられないという感覚に近いのかと思います。

さらに人にもよりますが、歳を重ねると頑固になってしまっていることも多いかと思います!

私が仕事を教えたある50代くらいの人の場合、わからないことがあっても「わかりません」と言いにくくなっていたり、マニュアルや手順書があってもそれを見ず、説明されたことではない自分のやり方で仕事をしようとしていることも多かったです。

(それで仕事ができるならいいのですが、その人の場合はできていなかったです笑)

私も、「まだまだ自分は若い!」と思っていても、昔と比べ覚えが悪くなってきたなと思います…。

そういうのって実際に何かをインプットアウトプットする作業をしてみて初めて気付くものなので、想像以上に「私も歳とったな…」と痛感します。

ですので、長い間仕事をしていないと仕事を想像以上に覚えられなくなってしまっていたり、時間がかかってしまったりする可能性が大きく、再就職へ影響しているのかもしれません…。

まとめ

いかがでしたか?

さて本日は、結婚・育児からの再就職でブランクはなぜ不利となるのかという記事について書いていきました!

不利になる理由について、以下にまとめます↓

・ブランクがあり歳を重ねている人材よりも、若い人材を求めている企業が多い
・ブランクがある人材は、仕事を教える時間や労力が莫大
・歳を重ねている人材は、仕事の覚えが遅くなる

皆様の参考になれば幸いです。

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ぶうちゃんさん うつのない職場作り!社会福祉士ママ

大学で社会福祉を学び、その後は金融営業、弁護士秘書、不動産事務、人事などを経て就労移行支援で発達障害と精神障害をお持ちの方の就労支援に従事。金融営業では全国新規口座開設最高2位、就労移行支援の営業では3カ月で収益を倍増させ赤字経営を黒字に転換。現在は個人で福祉事業所、学校、医療機関、中小企業向けに、うつを予防する雇用環境作りの支援と楽しく収益化をする支援を行なっている。

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