こんにちは、看護師ママのきりぬきです。わたしは第一子を妊娠した時に妊娠性痒疹になり、初めてその症状の存在を知りました。普通の妊娠でさえ身体の変化は辛いものなのに、辛さが上乗せされたようで生き地獄のような日々でした。

今回はそんなわたしの体験談を写真付きでブログにしてみます。
※実際の症状の写真はグロテスク過ぎて掲載できないので、イラストで代用しています。ごめんなさい。

妊娠初期はごく普通の妊婦でした

これが妊娠4か月くらいの時の写真です。「ちゃんと栄養つけとかなきゃっ!」ということで、病院近くの鰻屋さんで夫とひつまぶしとか食べてました。一人目の時は悪阻は無く、何でも食べることができていました。

妊婦検診での血液検査や尿検査、エコーでも異常があると言われたことはなく、主治医の先生からは「ちょっと体重が増えてるから気を付けてね。」くらいしか言われたことがなかったので、自分では順調な経過を辿るものと信じて呑気に過ごしていました。

妊娠5か月目を迎えようとしていたある日

「何か痒いな…」と、最初は手のプツプツが気になっていたのですが、何かで肌が荒れたのかと思い込み放っておくと、気付かないくらいあっという間にお腹にも背中にも足にも湿疹ができていました。

慌てて病院で診てもらうと「あー、これは妊娠性痒疹ですねぇ。赤ちゃんには影響しませんし、出産したら治りますよ。」と主治医から説明されただけで処方薬もなく、出産するまで痛痒さを我慢する生活を送らなければならないとのとでした。

確かにネットで調べてみても、原因が諸説あり過ぎて特定できず、何か薬を塗ったところでその場しのぎにしかなりそうにありません。

でも、とにかく四六時中痒くて痒くてたまらないんです。起きている間は何とか頑張れても、寝ている間に無意識に引っ搔いてしまいます。妊娠してまだ折り返し地点にも到達していないのに、妊娠性痒疹ができ始めてから、出産までの道のりに不安を感じるようになりました。

料理も洗い物もお風呂に入るのも辛い

ブツブツにばい菌が入いらないよう清潔にしなければならないとわかっていても、流水で手を洗うことはなんとかできても、弱酸性ではない石けんやアルコール消毒なんて染みるのが辛くてできませんでした。

料理も洗い物も水を使うことが苦痛で仕方がなかったのですが、そもそも夫が全く料理のできないので頼ることはできず、外食ばかりもできないので、防水タイプの絆創膏(特大サイズ)を手に何枚か貼って素早く調理することに。早く済ませないと引っ搔き傷がジュクジュクしてきてしまうので、水仕事の度に貼り替えて対処していました。

症状が出る前は大好きだったお風呂も、浴槽に浸かって温まると痒さMAXになってしまいますし、シャワーでさっと流す程度しかできなくなり、精神的にも肉体的にも疲労感は増すばかり。「妊娠って、こんなに辛いものなんだな。だからお母さんは強いんだろうな…」と、心の底から思いました。

限界を超えて心身ズタボロな妊娠後期

水に触れた後は肌が乾燥して痒くなるので、アイスノンで患部を冷やしてからキュレルのローションを塗って保湿していました。ただ、妊娠後期になるとジュクジュクが酷くなり、痒みと痒みを我慢できる余力が無く、アイスノンで冷やすだけでいっぱいいっぱいになってきました。

妊娠に伴うお腹や胸の膨らみも想像以上にしんどくて、身体が重怠くなってきてしまい、痛痒さとの地獄のコラボで生きている心地がせず、早く赤ちゃんを生んで痒みから解放されることばかり考える日々。

写真は臨月に近所のイタリアンのお店に夫と行った時のものですが、もうノーメイクでおでかけは当たり前。パジャマ以外の服を着て外出するのは正直億劫でしたが、入院前においしい物を食べておきたくて(笑)この時以外は毎日生きてるだけで精一杯でした。

ついに出産!その後、妊娠性痒疹は…

出産は聞いていた通り言葉では表現できない痛みでしたが、わたしは陣痛促進剤の点滴をしても子宮口がなかなか開かず、結局帝王切開になりました。陣痛も帝王切開も辛い処置でしたが、赤ちゃんの元気そうな泣き声が聞こえた瞬間「妊娠生活が終わった~~~っ!!!」と、一気に肩の荷が下りて眠たくなったのを覚えています。

写真は産後6か月くらいの頃にベビープールで遊んでいる様子です。あのボロボロだった皮膚が気が付いたら消えていました。初めての育児で何をするにも必死だったのと、まとまった睡眠時間もなかったので、自分の体調を気に向けられる心のゆとりが無かったんでしょうね。妊娠線はバッチリ残ってしまいましたが、ブツブツはきれいに治って良かったです!

ちなみに、第二子を妊娠した時には妊娠性痒疹にはならなかったものの、悪阻が酷過ぎて妊娠初期から産むまでゲロゲロ生活でした。悪阻も辛いですが、妊娠性痒疹は一度発症すると繰り返す説があったので、いつ症状が出てくるのかドキドキでした。

わたしの体験談はほんの一例で、妊娠中は誰でも体調の変化について不安になったり悩むことがあると思います。でも、産後しばらく経ってから振り返ると「生き地獄みたいな生活だったけど、良い思い出になったな。」なんて思える日が訪れるかもしれませんよ。

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きりぬきさん 年子姉妹ママと病院勤務ナースの二刀流☆

4歳(長女)3歳(次女)。娘達の成長をパワー源に、急性期病院での看護業務に励んでいます。将来の夢は親子で三世代女子会&恋バナやを聞かせてもらうこと♪

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