フランス発の住み込みベビーシッター、Au Pair (オペア)とは?

皆さん、「オペア」って聞いたことはありますか?

フランス語でオペア(au pair) は「対等の〜」と言う意味なのですが、住み込みベビーシッターのことを指します。フランスのストラスブールで1969年にオペア制度が始まり、主に共働きの親がいる家庭が利用しているそうです。海外ではベビーシッターはメジャーですが、フランスをはじめ、オペアを採用している国は複数あります。

オペアのシッターはどんな人がなるの?

フランスの場合、オペアをするための長期滞在ビザも発行されます。働きながら滞在するワーキングホリデービザとは違い、住み込みでベビーシッターや家事を行いながら(お小遣いももらえる!)、フランス語を勉強するタイプのもので、ビザ対象者は17歳〜30歳と若者が中心。

・中上級のフランス語を勉強したい
・滞在費を安く済ませたい
・フランスの家族、特に子どもと触れ合いたい
という人がオペアのシッターに向いています。

やや難易度は上がりますが、受け入れ側にとっても外国語を学べるチャンスにもなるためフランスをはじめ、オペアを採用している国でシッターとして働く日本人はいるようです。

実際にオペアをした友人の経験談

私がオペアを知ったのは10年前、ワーホリでフランスにいた時でした。語学学校で知り合ったスイス人の友人が、オペアをしていたのです。当時は人伝やオペアのサイトでオペアを探している家族とコンタクトし、面談を経てオペアとなっていました。

彼女がオペアをした家は両親がお医者さん、男の子が2人いる4人家族の家でした。子どもの世話(学校や習い事の送り迎え)、炊事、掃除、洗濯を平日行い子どもたちが学校に行っている日中に語学学校に行ったり、自由時間を過ごしているようでした。

一度家に遊びに行ったときは、子どもたちにとって初めてのアジア人だったのが新鮮だったようで、名前を漢字で当て字をしてあげると大ウケでした!また、モノポリーを一緒にしたことも覚えています。

友人にオペアはどう?と聞いたところ、「子どもがいうことを聞かないし、フランス語をバカにしてくる」という返事でしたが、24時間フランス人と過ごすのでフランス語力はぐんぐん上がっていました。オペアの契約期限の1カ月前からは「あと1カ月で終わる!」「あと2週間!」と終わるのを心待ちにしていました(笑)。

日本ではまだまだハードルが高い

このオペア制度、残念ながら日本にはありません。出産し、ワンオペで育児をするようになってから、オペアが日本にもあれば便利なのになぁ…と思うようになりました。

住み込みシッターを受け入れるには、シッターさん用の部屋やトイレ、浴室の用意もしないといけないでしょうし、なかなかハードルが高いですが、オペアができたら自分のQOLも上がりそうだし、何より自分の子どもが海外の人と触れ合えるチャンス!いつか日本にもオペア留学制度ができることを願っています。

シッターとの相性や家の広さがあれば、いい経験になりそうなオペア。日本でも流行る日は来るか…?

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はわいっこさん 家族と海外と朝ドラが好きなツイ廃母

IT系外資企業にて在宅勤務中。映画と読書が好きな夫、ピタゴラスイッチ推しの長男、食欲旺盛で「人間dyson」の異名を持つ次男と4人暮らし。フランスに1年遊学(ワーホリ)してから海外旅行にハマり、13カ国を周遊。家族で海外旅行に行くのを夢見ています!

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