託児先の準備不足!

「仕事を始めたい」という専業主婦の人に私がまず最初に聞くのが、「面接に行く時の子供の預け先はある?」ということです!

再就職では、新卒の面接と違います。求人に応募してから、その日中か次の日には企業から連絡が来て、「明日面接来れますか?」というスピード感!

幼稚園に既に通っているなら平日でもある程度対応できるかもしれませんが、子供が幼稚園に入れる年齢ではなかったり、幼稚園の保育時間では間に合わないこともありますよね。

その時に、「子供の預け先どうしよう…」となっても、実家で両親と同居し、いつでも子守を頼める状況でもない限り、今日明日で子供の託児先なんて見つかりません。

もちろん、こちらの都合に合わせて多少は対応してくれると思いますが、実際のところ1週間空いただけでも企業側はスケジュールが組みにくい。企業も普段の忙しい仕事の合間に採用活動をしなければなりません…。何日も待ってくれる程の時間はありません。

そもそも面接に行けなければ再就職どころの話ではありませんね。ですので、就活を本格的に始める前に、まずは子供の預け先を確保しましょう!

延長保育をあてにする!

保育園を利用しながら仕事をしているママとは違い、専業主婦は保育施設のルールもよく知らない人が多い。特に、延長保育。これを簡単にできると思っているのです。

例えば、事務職を希望して再就職活動をするとします。事務職の場合、勤務先は家の近くでも、面接は本社まで行かなければなりません。そして事務職は派遣形態も多いので、そうすると人材派遣会社の本社に面接に行くことになるでしょう。

もしかしたら本社は家からかなり遠い場所にあるかもしれませんね。そんな時、幼稚園の保育時間では間に合わない可能性も高い(>_<)

たまに、「私の地域は幼稚園でも親が希望すれば延長できた」など言う人もいます。保育園だけでなく、幼稚園でも延長保育を利用できる施設は多くあります。ですが、延長保育をやっていない幼稚園もありますのでそこは確認しておきましょう。

そしてこの延長保育、親が希望すれば利用できるものではありません。利用できるのは「就労」だけです。つまり、例え延長保育をやっている幼稚園でも、「求職活動」では延長保育の利用はできません!!

もちろん、保育士さんの人数に余裕のある保育施設では、親が希望すれば仕事をしてなくても延長保育を利用できることもあります。しかし、今やどこも保育士不足ですからね。特に首都圏は、就労以外での延長保育利用は難しいでしょう…。つまりは、仕事が始まってからではないと延長保育は利用できません。

その他にも、延長保育を利用するには様々なルールがあります。両親二人の通勤時間を会社の証明と共に提出したり、親以外の親族の居住地や就業状況を提出したり…。延長保育は簡単には利用できないようになっているのです。

地域や施設によっても延長保育のルールは全然違います。誰かと比べることなく、現在お住いの地域やご利用の施設のルールを抜かりなく調べておきましょう。

会社からの要求は全て「No!」

これは専業主婦がやってしまいがちな面接での準備不足となります。例えば、こんな感じ。飲食店で面接を受けた場合です。

面接官「土日は勤務できますか?」
求職者「土日は無理です。」
面接官「残業がたまに発生しますが、残業できますか?」
求職者「できません。」
面接官「たまにちょっと遠いお店にヘルプに行って貰うかもしれないけど、大丈夫?」
求職者「行けません。」
面接官「あなたの他にお子さんを見てくれる人は確保できそうですか?もし他にいるならお子さんが熱を出したりしても出勤して欲しいんだけど…」
求職者「子供が熱を出したら心配なので休みたいです。」
面接官「うちは忙しくて、休憩が取れない時もあるかも…大丈夫?」
求職者「それはちょっと…」

…どうですか?(^^;;まあ面接官は確実に「こいつ何しに来たんだ…?」と思っているでしょう…。実際、私が見てきた専業主婦でも、あれもダメこれもダメと言っている人がいました。こちらが専業主婦の人でも仕事しやすいように方法を色々提案してみても、「できません」とばっさり…。一切の隙も与えないと言った感じです。

確かに専業主婦には色々と事情はあります。人よりできないことも多い。しかし、ズバリ言ってしまえばあなたの事情なんて企業には関係ない。別にあなたを落としても企業は何も困らない。事情があるにしても、あれも嫌だこれも嫌だ言ってる人は、面接官からしたらただワガママを言っているようにしか見えない。そんな面倒くさい人よりも、文句言わずたくさん働いてくれる学生や若い人を優先するのはそりゃ当然です。

企業はあなたが好きに働けるために存在してるのではありません。面接を受ける前に、自分の絶対NGなことと許容範囲は書き出しておきましょう。そうであれば面接官も話がしやすくなりますよ!

相手の気持ちを考えない発言!

例えば、土日休みを希望する専業主婦の人に、「土日休みのパートはほとんどないので、少しでもいいから土日に入れませんか?」と聞くことが多いんです。すると、かなり大勢の人が、「土日は家族と過ごしたい。」「土日に働いたら子供が可哀想。」と答える人がいます。

これも、面接では絶対NGです。これを言われた面接官の気持ちがこちら。…おいおーい、じゃあ土日に働いている人は子供に可哀想なことしてるって言いたいのか(^^;;??

面接官たちも社会人なので、あなたの前ではこんな態度は出さないと思いますが、面接が終わった後に「あいつ仕事舐めてんなぁ〜これだから主婦は。」ってな感じでボロクソ言われてますよ^^;そして、こんな発言をした時点で不採用確定です。

あなたも、自分が頑張ってやっている中で、「子供が可哀想」「家族の時間大事にしなよ」なんて言われたらどう思いますか?嫌じゃないですか?もちろん、「土日は家族で過ごしたい」というのは間違ったことではないです。そう考えて土日休みを絶対条件にするのは個人の自由です。

ですが、面接や働いている人の前では絶対に言わないようにしましょうね!現在、あなたを採用する最高決定者や責任者である管理職の人は、土日だろうが働いて、残業だってしまくって、それがあるからこそ今の立場を築けている人たちのはず。

それに、みんながみんな好きで土日に働いてるのではありません。働ける曜日がそこしかないから、好きで辞めたくない仕事が土日だから、など事情があります。あなたを面接する人の中には、そのような人も多いはずです。その人たちに向かって、「家族と過ごしたいから土日は働かない」と言ってしまえば、「そんな悠長なこと言ってられる余裕があるなら働きたいとか言わないで欲しい。」「暇つぶし気分で働かれても迷惑」と思われても仕方ありません。

家族の時間を大切にしたいのは、働いてる人だってみんな同じ。あなたを面接する人は、毎日頑張って仕事に打ち込んでいる人たちです。なので、面接の場だけでなくても、常に必ず相手の立場や気持ちを考えて発言しましょう!

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ぶうちゃんさん うつのない職場作り!社会福祉士ママ

大学で社会福祉を学び、その後は金融営業、弁護士秘書、不動産事務、人事などを経て就労移行支援で発達障害と精神障害をお持ちの方の就労支援に従事。金融営業では全国新規口座開設最高2位、就労移行支援の営業では3カ月で収益を倍増させ赤字経営を黒字に転換。現在は個人で福祉事業所、学校、医療機関、中小企業向けに、うつを予防する雇用環境作りの支援と楽しく収益化をする支援を行なっている。

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