6歳の息子と一緒に近所の道を歩いていた、つい先日のことでした。他人のおうちの敷地内にも関わらず、縁石や石段など段差のあるところを歩きたがる息子に注意をしながら歩いていたのですが、言ったそばから「ゾリッ…」と嫌な音。

見ると、あるおうちの角石で囲まれた花壇の一角にあった石の一つが取れていました。息子が足を乗せた拍子に外れたようで、セメントでくっついていたであろう接着面が剥がれてしまっていました…。

「どうする!? 」「どうしたらいい!? 」「だからやめなさいって言ったのに!!」

脳内ぐるぐるといろんな感情が駆け巡る私。青ざめる息子。寿命が確実に縮まった一部始終をお読みください(汗)。

まずは…

息子を叱りましたが、ここでいつまでもそんなことをしていてもしょうがない。花壇の持ち主であろう家のインターホンを鳴らしました。とにかくやってしまったことを謝らなければ…!膝がかすかに震えました。いい歳した大人なのに(笑)。だって私もこのケースが初めてだったのです。

子どもの頃、私の姉が友達の家のガラスを割ってしまったことがあって、「こういうことが起こらないわけではない」と心得ていたつもりでしたが、いざその時になってみると頭はパニック。

私だって、できるなら逃げ出してしまいたい…!という気持ちが一瞬だけ脳をかすめましたが「いやいやそんな姿は子どもに見せちゃいけない!持ち主が花壇を見たらどんなに悲しいか…」と思い直し、自分と息子を奮い立たせたのでした。

しかし出ず

家主さんは出て来ず、留守のようでした。なのでまた明日出直すことに。家に戻り、今度は検索魔になる私。「子どもが人の家の物を壊した場合」について検索しまくりました。相手に修理代を渡したり、自分の保険で賄ったりという場合があるようです。

修理代かぁ…。花壇の一角の修理代など検討もつかないので、これまた「花壇の修理」で検索しまくってどんどん深みにはまっていく私。全くの素人なのですが、例の花壇はどうやらご自分で作ったような感じで、石と石をくっつける接着用のセメントがあれば直せるかな?という見当をつけました。

切り替えの早い息子

そんなこんなで検索魔と化す私のところへ、呑気に「ゲームやっていい?」と聞きにくる息子。おいおい、さっきまでの青ざめた表情はどこへ行った。ことの重大さを分かっていない…?この子に大事なことをちゃんと伝えなければ!と、スマホを置いて今度は息子に向き合いました。

・人の家の一部である「敷地」には入ってはいけないこと
・すぐ段差に登ろうとするのもやめてほしいこと
・ママに言われたことは一回でやめること

これを端的に伝えられたかどうかはわかりませんが、今回のようなことはもうしちゃいけないよね?と聞くと涙を目にいっぱい浮かべて「うん」と頷く息子。「明日また謝りに行くからね」と言うと、また「うん」と頷きました。

翌日

菓子折と修理代数千円を持って再来訪。見るからに緊張する息子。今回は家主さんが出てきてくださいました。近所とはいえ、お会いするのは初めてなので何から話していいのか、私(コミュ障)も再びパニック。

「実は昨日、子どもと歩いていた時におうちの花壇を…」と切り出しました。

結果から言うと、息子が外してしまった角石は、以前車で乗り上げてしまったことがあってその時からぐらぐらしているとのことで、気にしないでください!と寛容に対応してくださいました。

「でも息子がトドメをさしてしまったので…!せめてお菓子だけでも…」と食い下がったものの、「本当に大丈夫なので!」と菓子折も修理代も受け取られませんでした。

「歩くときは気をつけてね」と息子に優しく注意してくださっただけで、終わらせてくださった今回の件。もし家主さんと揉めごとになってしまったら…万が一、壊したものが別の物だったら…などと本当に色々考えさせられました。

ちょっとだけ母親としての経験値を積んだと共に、「息子よ、もうお願いだからやめてね…!」と願わずにはいられません。

家主さんが優しくて救われました

crown weekly ranking

この記事を書いたブロガー

ブロガー一覧 arrow-right
ハナ*リイカさん 海好きが興じてお魚屋さん歴10年、男子二人の母。

3歳(男)、1歳(男)。時短勤務で水産担当をしています。お魚のことならおまかせあれ!趣味はショッピング。自分の贅沢をしたいのに、気付けば子供服か絵本コーナーばかり見ている溺愛母です。「今日も就寝まで生きて辿り着いた!100点満点!」を地で行くドタバタ・サバイバルな日常です。

ハナ*リイカさんの記事一覧 v-right