世界一睡眠時間が少ない日本人

OECD(経済開発協力機構)が2021年に発表したデータによると、日本人の平均睡眠時間は7時間22分とOECD加盟国(33カ国)の中で最下位という結果。また、世界の睡眠時間の男女差の傾向を見ると、男性より女性の方が睡眠時間が長い国が多い中、日本は女性の方が睡眠時間が少ない国で、更に男女差ランキングでも世界1位でした。

全体の睡眠時間も世界一短く、男女差も世界一大きい(男性の方が長い)ということで、日本の女性は世界一寝ていないと言えそうですね。

世代別にみる睡眠時間

NHKの国民生活時間調査2020によれば、睡眠時間の世代傾向としては、男女ともに40代50代が少ない傾向で、最も寝てないのは「50代女性」で6時間36分でした。50代男性は6時間51分と、15分女性の方が短い傾向のようです。この世代別の傾向を見て私の思うところは、「家事・育児」が女性に偏っているのでは?です。

夫婦の家事育児の時間の差

総務省の社会生活基本調査(平成28年)によれば、乳幼児のいる共働き夫婦の1日の家事育児時間は、男性が68分(1時間8分)、女性が414分(6時間54分)と約6倍の差があります。仕事以外に家事育児に約7時間もの時間をかけているわけですから、日本の女性の凄さがこの数値に表れていますね。

でも、この男女差って異常ですよね…?世界的にどうなっているのか少し調べてみました。

世界的に見た夫婦の家事育児の時間差

内閣府の男女共同参画白書(平成30年)によれば、欧米諸国の男性の平均家事育児時間は2時間30分~3時間30分程度で、日本人男性の2倍以上はありました。また男女比でいくと、女性1に対して、欧米諸国は1.6~2.3倍程度なのですが、日本は5.47倍とダントツに男女格差がみられました。

子どもたちのために男女差をなくしていきたい

家事育児における日本の男女差を数値で感じたところで、自分目線で考えていくと、まず自分がちゃんと家事育児に時間を使っているかというところです。人との時間数の比較ではないですが、個人的にはしっかり家事育児に向き合えているかなと思っています(妻も読んでいるのでどんな感想かは聞いてみます…汗)。

そして自分の世代の話もそうですが、どちらかというと自分たちの子どもが子育てをするかもしれない20年後30年後の話が心配になります。この男女の夫婦家事育児時間の差が埋まっていかなければ、娘にとって日本は子育てしにくい社会になってしまうので、私もこの社会を変えるべく、自分にできることを少しずつでもしていこうと思っています。

さいごに…

私は常に、「世界的に見た日本」という視点を持つようにしています。なぜならば、日本の当たり前だけしか見ていないと、それがスタンダードになり盲目的な行動になってしまいますが、世界の当たり前も見ていれば、日本の少しおかしい当たり前を疑って見られるからです。子どもにもそんな世界の当たり前をたくさん教えてあげたいなと思っています。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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浅田伊佐夫さん 計16ヶ月育休取得した広告マンパパ

3歳(女)1歳(男)。40歳、広告代理店勤務のサラリーマンです。2020年4月長女誕生時に6ヶ月、2022年8月長男誕生時に10ヶ月、合計16ヶ月の育休を取得し、育児の素晴らしさと大変さを体感。「男性が当事者として育児をするのが当たり前の社会」を目指して、父目線の育児ブログを発信中。

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