身近なのに意外と知らない歯車の世界

よく「歯車がかみ合わない」とか「歯車が狂う…」という表現がありますよね。今回は、そんな重要な“歯車”をつくっている「小原歯車工業」の工場見学に伺ってきました!

一体、どんな工場見学なのか、小さな子どもでも楽しめるのか、予約方法などについても紹介しますので、よかったら最後までご覧ください。

こんなところにも歯車!

埼玉県川口市に本社工場を構える「小原歯車工業」。最寄り駅の西川口駅からは、徒歩18分ほどの場所にあります。

1階のエントランスでは創業者である小原富蔵さんの銅像が出迎えてくれます。昭和10年に創業した「小原歯車工業」の歴史や歯車アートなども展示されています。

オリジナルキャラクターとともに自由に回してOKの歯車も置いてあるので、ぜひ実際に触ってみてください。

工場見学は映像説明から始まります。歯車の種類や製造工程など、小さなお子さんには少し難しい(大人でも難しいかも…)ですが、工業系高校生にはたまらない映像だと思います!

つづいて、実際に歯車を使った二つの体験コーナーが用意されています。一つ目は、こちらのクレーンゲーム。

上下左右、はなす、つかむボタンを使って、サイコロを転がしていきます。そのサイコロの出た目の数だけ、好きなお菓子がいただけるんです!子どもだけでなく、大人もワクワクしますよね!楽しくてついつい操作に夢中になってしまいますが、せっかくなので歯車の動きにも注目しながら楽しんでみてください。

二つ目は、かわさきロボット競技大会で使用しているラジコン型ロボットの操作体験です。リモコンを使って、段ボールを持ち上げたり、押し出したり、こんなところにも歯車の技術が使われているんですね!特に男の子や機械好きには大好評の体験だそうです。

実際に製造工程へと出発

ここからは実際に歯車を製造しているエリアへと入っていきます。現場のみなさんと同じ帽子をかぶって出発です!

まずは、3階の標準歯車倉庫から案内してもらいます。川口工場は、物流拠点としての機能も有しており、全製品の在庫もここにそろっています。

とても多くの製品がありますが、人の手によるトリプルチェックで出荷間違いのないよう一つ一つ管理されていました。

続いて、多くの機械が並ぶ2階へと降りていきます。その時の製造状況によって、動いている機械は異なりますが、とにかくたくさんの種類の機械と製品があるので、機械マニアや歯車マニアにとっては、たまらない空間となっております。

ガラス越しではなく、説明してくださる方も歯車のプロなので、特別な臨場感のなか、歯車について深く知ることができます。

中でも一番人気の工程がこちら。

“THE歯車を作っています”といった工程がわかりやすいく、ワクワクポイントでもあります。

また、こちらの油を使ってカットしていく様子もなかなかの迫力があります。最近の機械には油を使わないドライカットもあり、そのメリットや特徴なども教えてもらいました。

個人的に気になったのが、こちらの削りカス。いわゆる、製品“じゃないほう”ですね。こちらは適切な処理をして、業者さんによって再び加工品へと生まれ変わるそうです。ポタポタと落ちてくる様子は、なんだか健気でかわいらしい光景でした。

まだまだ紹介したいポイントはたくさんあるのですが、残りは実際に足を運んでからのお楽しみに。印象的だったのが、これだけ多くの部品や商品を扱い、機械も多くあるのに定位置管理や整理整頓、導線管理、見える化などが徹底されていることでした。

工業分野でここまで徹底し、定着させるのはとても大変だったと思いますが、工場見学を通して、そういった部分にも触れられたのは、とても新鮮でした。

ここまで普通は1時間ほどで工場見学は終了。(私は夢中になりすぎて、気が付いたら2時間ほど経過していました…)最後に歯車に関する展示品なども説明してもらいました。

小さい子でも楽しめる?

工場見学の参加に年齢制限は設けられていませんが、安全性や理解度を考えると小学生以上が比較的楽しみやすいのかなと思いました。わが家の場合、小学二年生の長女なら楽しめそう、年中の次女には少し早いかなといった印象でした。また、ベビーカー対応はしていませんのでご注意ください。

予約方法

小原歯車工業の工場見学は、前日までの事前予約でいつでも受け付けています。具体的な予約方法は、下記【施設情報】に記載していますので、ぜひチェックしてみてください。夏休み期間もまだまだ空きがあるようですよ!

ちなみに、通常見学のほかにワークショップやイベントも不定期開催しております。公式HPやSNSで確認できますので、興味のある方は、合わせてご確認ください。

施設情報

小原歯車工業
埼玉県川口市仲町13-17
見学可能日:随時受入れ
申し込み期限:前日までに連絡
申し込み方法:電話(048-255-7713)
所要時間:約1時間
受入人数:1名~10名
受入時間:9:00~14:00
参加費:無料

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nimo*さん

元食品メーカー勤務のフリーライター。7歳と4歳の姉妹の母。趣味は食品工場見学で国内外問わず、200か所以上足を運んでいる。夫の転勤のため、17年11月より台湾高雄にて5年間生活し、現在は千葉県在住。台湾での子育てライフをぎゅってWeb内“台湾あるある子育て絵日記”にて紹介中。

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