2024年7月に20年ぶりに新紙幣が発行されましたね。それに伴い、今HOTな場所があります!それは紙幣を製造している「国立印刷局」です。

国立印刷局では、工場見学が可能な施設が全国に4カ所あるのですが、今回は東京都北区西ヶ原にある「国立印刷局東京工場」へ伺ってきた様子を紹介したいと思います!

厳重なセキュリティチェック

国立印刷局東京工場の最寄り駅は、東京メトロ南北線「西ケ原駅」またはJR京浜東北線「上中里駅」となります。西ケ原駅の場合は、出口を右折してすぐなので、迷うことはないのですが、上中里駅からの場合、入場門を間違えないように事前にアクセスを確認しておくことをおすすめします。

さすがお金を作っているだけあって、セキュリティが厳重です。入口で手荷物検査が行われ、展示室など一部の場所以外は撮影禁止になっています。

そして、工場見学中は、水分やタオル以外、ロッカーに荷物をすべて預ける必要があります。…と言っても、まったくピリピリした雰囲気ではなく、楽しそうなおじさまたちによる緩い空気が流れています(笑)。

紙幣の原料になる植物って知ってる?

この日は、夏休みということもあり、最初の映像は子ども向けに作られていました。結構長くて30分ほどありました。小2の娘にはやや難しかったようですが、飽きずに最後まで見ていました。

そこから、2つのグループに分かれて見学へと進んでいきます。私たちは、先に製造工程見学のグループでしたが、展示室から案内されている方たちもいました。

外を歩きながら、紙幣の原料の一つである植物のミツマタを実際に触ることもできたのですが、ふわふわしていて触り心地がいい。これも契約農家より仕入れているそうです。
※画像は展示室にあるミツマタの枝加工品

アールデコ調の建物や銅像についても途中説明があるのですが、裏話や豆知識があっておもしろい!気づいたら夢中になりすぎて一番前を陣取っていました…(笑)。現金輸送車や原料輸送車ともすれ違ったりと、とにかく大金に囲まれながらの工場見学です。電子マネーの普及で現金の輸送が減ったのかと質問したところ、そんなことはないとのこと。チャージをするのに現金を使う方も多いので、実際変わっていないそうです。

いったいいくら分の紙幣があるのか…

工場の中に入ると、独特なインクのにおいがします。1週間ほどで慣れるそうですが、中には気持ち悪くなる人もいるとのこと。見学通路は最初ガラスにスモークがかかっており、ガイドの方のタイミングで一斉にクリアになります。撮影不可のため、伝えづらいですが、第一印象は「わお!お金がたくさん!」でした(笑)。

次々と刷られていく様子は機械の関係で直接は見えないですが、まだカットされる前のシート上になっている新1万円札の束が大量に置いてあります。当たり前ですが、エラー紙幣も含めて、カウントがきちんと合うように管理されているそうです。

今は機械を使っての管理が発達していますが、昔は従業員が退社前に裸になって、棒の上を跨ぐ検査が行われていたとのこと。当時のイラストも見せてもらいましたが、衝撃でした!(笑)

質問も気軽にできる雰囲気で、製造に関すること、紙幣に関することなど質問が飛び交っていました。

つづいて、展示室へ

展示室は撮影OKです。1億円の重さを体感できたり、透かしやホログラムの技術の説明、クイズなど、わかりやすく展示されています。

3つのスタンプを重ねて完成するスタンプラリーもありましたよ。

気になるお土産は、刷りたての紙幣です!と言いたいところですが、残念ながらそれはないですよね…(笑)。お土産はないですが、簡易的な売店で紙幣グッズを購入することができます。

予約方法は?

国立印刷局の見学を楽しみたい方は、事前予約が必要となります。事前予約は、希望日の2カ月前の月の初営業日(9時00分)から2週間前まで受け付けています。話題のスポットということもあり予約は埋まりやすいので、興味のある方は早めの予約をおすすめします!


施設情報

国立印刷局 東京工場
東京都北区西ケ原2-3-15
東京メトロ南北線「西ケ原駅」(1番出口)下車 徒歩1分
JR京浜東北線「上中里駅」下車 徒歩10分 
03-5567-1102
見学日:毎週火曜日、木曜日(祝日及び年末年始を除く)
時間:10時~、13時40分~
所要時間:90分
予約:要
対象:小学生以上
参加費:無料

※許可を得て、撮影・掲載しております。

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nimo*さん

元食品メーカー勤務のフリーライター。7歳と4歳の姉妹の母。趣味は食品工場見学で国内外問わず、200か所以上足を運んでいる。夫の転勤のため、17年11月より台湾高雄にて5年間生活し、現在は千葉県在住。台湾での子育てライフをぎゅってWeb内“台湾あるある子育て絵日記”にて紹介中。

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