特別支援を受けるために、まずは教育相談が必要

小学校就学時に広汎性発達障がいと診断を受けた長男は、現在、公立小学校の特別支援学級情緒クラス2年生に在籍しています。ちょうど2年前の秋頃、就学に向けた相談をするため教育委員会に通い始めました。
当時は、普通級在籍で通級指導教室を希望していたため、特別支援学級や特別支援学校の見学会や説明会にはいきませんでしたが、我が市では入学前1年は年度を通して計画されていました。保育園の張り紙をチェックしたり、教育委員会に問い合わせるなど、自ら動く必要がありました。

教育相談と支援判定

教育相談では、担当者との面接や、発達テストを受け、どのような支援が必要か審議にかけられます。
①通常学級(1クラス40人規模)②通常学級在籍で通級指導教室利用③特別支援学級(1クラス8人定員)④特別支援学校 の選択肢があり、どの支援が適切か判定されます。
我が家は、入学を1ヶ月後に控えた2月審議結果がきました。なかなかギリギリの判定で、判定によって学校も変わるため、ドキドキしていました。
特別支援審査会の判定は、知的な問題はなく、通級指導教室にて、個別のサポートを受けながら普通級在籍という結果でした。最終的には、保護者の希望となるため、審議通りの支援をお願いすることにしました。

学区変更手続き

また、我が家の場合、通級指導教室の利用の他に学区の変更を検討しました。入学予定の小学校が学区の境界で、徒歩30分超えでした。主治医と相談し、「集中力が続かないため、安全に徒歩通学が難しい」という理由が書かれた診断書をいただき、教育委員会に提出。判定を受けて、自宅から20分の小学校に越境入学しました。

就学時にお願いした小学校への合理的配慮

平成28年4月に「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)」が施行され、全ての公立学校等において、障害のある幼児児童生徒に対し、必要に応じて合理的配慮を提供することが義務化されました。
小学校の決定を受けて、3歳から通った療育センターから、紙面で支援の方向性の提案をしていただきました。
教員の異動後の4月に入ってから、特別支援コーディネーターである教頭先生と面接をしました。クラス編成では、知り合いがいれば教室に入りやすいため同じ保育園から上がる児童を一人でもよいので同じクラスにしてもらいたいことをお願いしました。また、1日の流れの説明など、先の見通しが立ちやすい支援や、情報量が多いと落ち着かないため、視覚に入るものが少ない席の位置など具体的に相談しました。
入学式のセッティングが完了した日には、1人予行練習をしてもらいました。緊張から、先生方の入場の拍手にパニックになったことから、当日は耳栓を準備しました。さらに、見通しが立ちやすいオリジナル式次第を作成したりと、当日の対策が立てられました。

念入りに準備しても、やってみてわかることもある

正直、就学時健診の様子から、1日落ち着いて授業を受けられるとは思えず、母子分離不安も強いため母子登校や不登校も覚悟しました。入学後の様子は過去記事に書きましたが、今思えば、最初から、特別支援学級を選択していたら、よかったかな?と感じることもあります。
でも、普通級に通ってみたからこそ、長男にとって必要な支援がより理解できたように思います。また、支援の方向性が合わなければ、普通級から特別支援学級に転籍だってできるし、特別支援学級がなければ転校だってできることを学びました。
安心して学べる場所は、必ずあると思います。それが、学校じゃない場所かもしれない。長男が生き生きと過ごせる場所に身を置けるよう、これからも私に出来ることは支援していきたいと思っています!

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いま☆さん

ワーママ歴8年目の看護師です。現在はパートで訪問看護をしています。小学2年生と保育園児、超パワフル兄弟のママ。発達障がいや食物アレルギーに向き合い育児に奮闘中です。

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