/ 2020.08.21

「おくずかけ」とは…

宮城県南部の郷土料理「おくずかけ」。数種類の野菜と豆腐と麩などをだし汁で煮込み、白石うーめんを加えて、具だくさんで頂く汁ものです。

「白石うーめん」って何?!という方も多いと思いますが、そうめんの一種で麺の長さは9cmと短く、一般的なそうめんは食用油を使用して麺を延ばすのに対し、うーめんはこの油を使用せずに作られ、原料は小麦粉と塩のみという違いがあります。麺の短さや油不使用なので、食べやすさ・胃に優しく消化にいい点から離乳食や介護食にも重宝されています。

いつもは私の実家・仙台で賑やかに過ごす夏休みですが、今年はコロナの影響でそうもいかず…母から教わった郷土料理を作って、お盆気分を味わいました。

おくずかけはお彼岸やお盆の時期によく食べられ、まずは仏壇にお供えしてから、私たちが頂きます。さまざまな家庭の味がありますが、わが家ではお肉を使わず、野菜たっぷりで作ります。

材料

【大きな鍋にたっぷり分】
茄子 2~4本
いんげん 1袋
じゃがいも 2~3個
人参 1本
しめじ 1パック
しいたけ 1パック
油揚げ 2枚
豆腐 1丁
しらたき 1袋
お好みの麩

うーめん or そうめん 食べたい分だけ

作り方

1、そうめんを除くすべての具材を食べやすい大きさに切り、鍋でだし汁で煮込みます。

2、具材が柔らかくなったら、めんゆつを適量いれ(味見しながら、お好みの濃さで)、しょう油と酒を少々いれて、塩をひとつまみ加えて、味を調えます。

3、別の鍋でそうめんを茹でます。

4、汁椀や丼ぶりに茹でたそうめんを入れて、2の具だくさんのスープを注いで出来上がり!

大人向けに薬味(すりおろし生姜やミョウガ)をトッピングするのもオススメです。

夏はさっぱり、冬はほっこり

できたては熱いうちに頂き、残りは鍋ごと冷蔵庫にいれて、次は冷たいおくずかけも夏はオススメです。食欲がないときもつるりとさっぱり食べれて栄養満点!4歳の息子は特に冷たいほうを気に入り、まさかのおかわり3杯ぺろりと食べてくれました。

冬は片栗粉を足してとろみをつけると、体がポカポカと温まります。ダイエット中は野菜たっぷりのお汁だけを頂き、ほかの家族にはそうめん付きというのも一手☆

今年の夏は特に家庭の味や郷土料理の大切さをかみしめて、子ども達にも伝えていきたいなぁと改めて思いました。

ちなみに、「白石うーめん オンラインショップ」とネットで検索すると、購入できるサイトが続々と出てきます。ぜひお試しください!いつかコロナが落ち着いた頃、宮城県を訪れて本場うーめん料理も堪能して頂けるとうれしいです^^

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エシカルマンマさん

家族:夫、息子2人(2歳・5歳)
宮城県仙台市出身、東京都在住。2011年の東日本大震災をきっかけに、エシカルな仕事をしたいと決意。2015年に一般社団法人エシカル協会の立ち上げから携わり、エシカル消費の普及啓発の活動をしています。エシカル子育てを日々考え、楽しみながら試行錯誤中。

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