/ 2021.08.11

梅雨があけ、保育園でも水遊びが始まりました。わが家でも毎朝日焼け止めを塗ろうとすると2歳児に「ぬりぬり、ない!いんなーい!」と拒否され攻防が繰り広げられています。

日焼けというのは皮膚のやけどと同じです。子どもの肌はしっかり守ってあげたいけれど、世の中にはたくさんの日焼け止めがあり、どれを選んだらよいか悩んでしまいますよね。

子どもに使う日焼け止めを選ぶ基準は、パッケージのかわいさ?かわいさ、年齢によっては重要です。だってかわいければ「ぬりぬり、ない!」と言われないかもしれないですもの。そもそも塗れなければ意味がないですから。

他には「子ども用」というなんとなく安全そうな表記?とりあえずSPFやPAが高いもの?紫外線吸収剤が気になるから「ケミカルフリー」?

薬剤師でもある私は、子どもには2種類用意して使い分けています。薬剤師かつママの視点で日焼け止めの選び方をお伝えします。

ポイントは5つ。
(1)対象年齢
(2)SPF、PA
(3)成分(紫外線散乱剤、吸収剤)
(4)落とし方
(5)価格帯
1つずつ解説していきます。

対象年齢:「子ども用」「ベビー用」

大人用の日焼け止めは、まだ肌の弱い子どもには向きません。「子ども用」の表記のあるもの、対象年齢の記載されているものから選びましょう。

「赤ちゃんから使える」と書いてあるものもありますが、生後6カ月から使えるものが多いです。製品によって対象年齢、対象月齢は様々なのでしっかり確認しましょう。

赤ちゃんの場合はまずベビーカーのカバーや、UVカバーなどで紫外線をシャットアウトするのが良いでしょう。小学生以上でも、肌が弱い場合は引き続き子ども用の日焼け止めの使用をおすすめします。

SPFとPA

SPF値は、肌が赤くなったり黒くなったりする、いわゆる日焼けを引き起こすUVBに対しての指標で、紫外線を当ててから肌が赤くなるまでどれくらい遅らせるかをあらわしています。

SPF1=20〜25分ほど赤くなるまでの時間を遅らせることができます。SPF10以上ではカット効果はあまり変わりありません。あくまで時間のみです。51以上はすべて50+で表記されます。

SPF50では計算上では16時間もつことになりますが、服にこすれたり水や汗などで落ちてしまうので実際には時間内でも塗り直しが必要になってきます。

PA値は将来のシミ・シワの原因となるUVAを防ぐ値です。PA+〜PA++++までの4段階で、+が多いほど防御力が高くなります。

どちらも数値が高いほど肌への負担は高くなります。
子どもには日常生活であればSPF20〜40、PA++〜+++くらいで充分です。水遊びの時期はウォータープルーフが良いでしょう。子どもと外出すると予定通り進まないのが常なので、SPF20はあった方が安心だと思います。

日焼け止めの成分:「紫外線吸収剤不使用」「ノンケミカル」

日焼け止めの成分は「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」の大きく2種類に分かれます。

紫外線散乱剤はその名の通り、物理的に紫外線を反射して守ってくれます。
紫外線吸収剤は化学反応により熱エネルギーに変換し紫外線の影響を防いでくれます。

それぞれ単独で配合されているものもあれば、両方配合されているものもあります。それぞれの一般的な特徴は
紫外線散乱剤
・白浮きしやすい
・低刺激で肌に優しい

紫外線吸収剤
・白浮きしにくく匂いもあまりない
・UVカット効果が高い
・肌が弱いと負担がかかる

ですが、技術により紫外線散乱剤でも白浮きしにくかったり、紫外線吸収剤でも肌に優しく低刺激なものもあります。

また紫外線吸収剤では、2019年にFDA(アメリカ食品医薬品局)から経皮吸収され血中濃度が高くなった製品があると発表されたものもあります。

肌が弱かったり、少しでも経皮吸収が気になるのであれば紫外線散乱剤のみのものを選ぶと良いでしょう。紫外線散乱剤のみでできている製品はパッケージに「紫外線吸収剤不使用」や「ケミカルフリー」と書かれています。

意外と勘違いしている人も多いのですが、「子ども用」「キッズ」の表記は紫外線吸収剤不使用とはなんの関係もないので注意してください。

屋外スポーツをしたり、白くなるのや匂いが気になる子は、紫外線吸収剤も配合されているものを選ぶと良いでしょう。日焼け止めの効果も高く使用感はとても良いです。

紫外線散乱剤として使われているものは「酸化チタン」「酸化亜鉛」の2種類です。

紫外線吸収剤として使われているものは複数ありますが、代表的なもので「メトキシケイヒ酸オクチル」「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」「ジメチルPABAオクチル」「ジメチルPABAエチルヘキシル」などが成分表示に書かれています。

紫外線吸収剤使用のものは「メトキシケイヒ酸なんとか」がまず入っているのでとりあえずこれ1つ覚えておくと良いですよ。

成分表示の見方

これは家にあったサンプルですが、成分を見ると2番めに「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」があります。紫外線吸収剤のひとつです。たくさんの成分が書いてありますが、税分表示は量が多いものから記載されているので、はじめの方に出てきます。

4番目に「酸化亜鉛」があります。これは紫外線散乱剤です。なのでこの商品は両方使っている製品です。

これはパッケージにも「不使用成分 紫外線吸収剤」と記載されています。成分表示を見ても「メトキシケイヒ酸なんとか」はないですね。こちらは「酸化チタン」「酸化亜鉛」を使っています。両方とも有効な紫外線散乱剤です。

こちらもパッケージに「紫外線吸収剤ゼロ処方」の表記があります。「酸化亜鉛」「酸化チタン」の2種類の有効な紫外線散乱剤を使用しています。ウォータープルーフなので水遊びのときにも心強いです。

落とし方:「石けんで落とせる」

日焼け止めを塗ったら落とすときのことも考えましょう。クレンジングしないと落ちないものもあります。ごしごし擦るのも子どもの肌に負担がかかります。

それに子どもをお風呂に入れるときクレンジングと石けん両方で洗うのは正直現実的ではないですよね。石けんで落とせると書いてあるものの方が落としやすくて良いでしょう。

価格帯:手頃な価格のもの

日焼け止めは薄すぎれば十分な効果が得られません。しっかり決められた量を使い、こまめに塗り直すことが大切です。

つい子どものためには良いものを選びたくなってしまいますが、たくさん使うことを躊躇してしまいそうなほどの(自分にとっての)高級価格帯のものは避けましょう。

使い分け:実際の使用品

外出時や保育園に行くときはこちら。

Lecura(ルクラ) ベビーUVミルク
紫外線吸収剤不使用
SPF35、PA+++
石けんで落とせる

出すときはややかためで出しづらいですが伸びは良いです。伸ばしすぎると薄すぎて日焼け止めの効果が得られないので注意が必要です。

保育園で水遊びのありそうな日はこれ。

ビオレ UV キッズ ピュアミルク
紫外線吸収剤不使用
SPF50、PA+++
ウォータープルーフ
石けんでおとせる
安い
これも必要な条件は満たしています。ウォータープルーフなのに石けんでおとせるのはありがたいです。

SPFは50もいらないのですが、ウォータープルーフだと海などでの水遊びが想定されているためか高いSPFのものがほとんどです。これは液体タイプで塗りやすいですが、けっこう日焼け止め特有の匂いがするのと、けっこう白くなります。気にする子でなければおすすめです。

他にも紫外線散乱剤のみの製品だと短時間の外出であれば、ユースキンの日焼け止めミルク(SPF20、PA++)。

ママも一緒に使える白浮きしないタイプであればキュレルのUVミルク(SPF30、PA++)などもおすすめです。

去年のものは使わない!

最後に注意です。もったいなくても昨シーズンの残りは使用しないように。古い日焼け止めは肌トラブルの原因になります。紫外線は一年中降り注いでいるので使いきってしまいましょう。大容量のものはお得でも使用ペースを見ながら購入してください。

紫外線から子どもの肌を守ろう

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はるこ*いとをかしさん

5歳と2歳の兄弟を育てる医療系ワーママ。定期的に温泉に行きたくなる病。 子どもを産んだら可愛すぎたのでインスタとツイッターで育児絵日記を描き始めました。 頑張らない日々の育児絵日記、子どもの医療や健康のお話、2人のバタバタ子連れ旅行のお話などを綴ります。

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