こんにちは。横浜在住エンジニアワーママ、ゾウです。皆さん、ご自身や子どもの古着ってどうしていますか?

近親者に譲ったり、近年はメルカリ等にて売買したりする人も増えたかと思いますが、生来のズボラゆえ、私は今までそのようなサービスは全く使用せず全て処分してしまっていました。

一方で、サイズアウトしたもののまだまだキレイな娘の服には様々に思い出も詰まっており、やや心を痛めながら捨てる中で何か他に代替案はないかなあ…と思っていました。

そんな中で出合ったのが「古着deワクチン」です。今日はこちらのサービスについて紹介します。

「古着deワクチン」って…古着の寄付の仕組みのこと?

サービス名称だけ聞くと、古着を寄付することで何かしらのワクチンが誰かの元に届く仕組み…という風に想像されるかもしれません。しかし、公式サイトのQ&Aにははっきりと

”「古着deワクチン」は「無料の衣類引取りサービス」、「衣類寄付の取り組み」ではございません。”
”「有料」のお片づけ商品でございます。”
と記載されています。

古着deワクチンの利用方法は以下です。
1.専用回収キット(3,300円)を専用ページで購入する
2.注文後2~3日以内に回収キットが出荷され、届く
 ※回収キットには
 ・強化紙袋
 ・専用の着払い伝票
 ・説明書類等
 が同梱されています
3.強化紙袋に衣類等を詰める
4.佐川急便に集荷依頼
 ※専用ダイヤルもありますが、私はウェブ受付を利用しました。
  その際の注意事項についてはこちらに記載があります。

同じ衣類をフリーマーケットや各種サービスで売買すれば、むしろプラスの収益を出すこともできる可能性がある中、専用回収キットが3,300円というのは高いと感じる人もいるかもしれません。それでも私が魅力的と考えたのは、このサービスの仕組みです。

まず、回収キットを一口購入することで、5人分のポリオワクチンがミャンマー・ラオス・ブータン・バヌアツの子どもたちに届きます。この回収キットは、国内の福祉作業所にて製造されており国内の障がいがある方の雇用創出に繋がっています。

また、「古着deワクチン」の拠点はカンボジアにもあり、送られた衣類等の販売・選別・輸出を現地スタッフが担当しているそうです。

スタッフはポリオによる後遺症がある方が中心になっており、商品が1点売れるごとに、ポリオワクチン1人分が寄付される仕組みが作られているとのこと。

私個人の範囲で見れば、不要な衣類が片付いて助かった~!というだけかもしれません。しかし、託した衣類たちが巡り巡って多くの人にプラスになるものを生み出せているのだとしたら、それは自身で売買して得た数千円よりも、支払った3,300円よりも、大きな価値も持つのではないか、と考えました。

実際に「古着deワクチン」は、
・第3回 ジャパンSDGsアワード 特別賞 SDGsパートナーシップ賞受賞
・第14回 ペアレンティングアワード モノ部⾨受賞
・ 第6回 環境省グッドライフアワード 環境と福祉賞受賞
…といったように、様々な場所でその功績が認められています。

特に、グッドライフアワード公式ページにおける受賞者紹介に記載されている、『衣類を寄付したり、リユースするといったエコな行動よりも、「捨てる」という行為の方が容易のため、可能な限りお客様の便利さを追求』という紹介文には、ワクチンや衣類の送付先だけでなく、送付元までを巻き込み大きな仕組み作りをしようとする強い意志を感じ、グッときました。

どれくらい送れるの?

さて、良い仕組みのサービスに出合えたものの、どれほどの量を送れるのか?『片付いたな~』と実感できるほどなのか?…というのは気になるところかと思います。以下は、実際に私が送付した衣類の量です。

■大人の衣類:計16点
 ・厚手のニット…3枚
 ・薄手ニット…1枚
 ・ニットワンピース…2枚
 ・コーデュロイのロングスカート…1枚
 ・ニットスカート…1枚
 ・テロテロのシャツ…1枚
 ・薄手のトレーナー…1枚
 ・薄手のワンピース…1枚
 ・ワイドパンツ…1枚
 ・長袖ワンピース…2枚
 ・フォーマルワンピース…1枚
 ・ジーンズ…1枚

■子どもの衣類:計64点
 ・冬パジャマ上下…1セット
 ・春パジャマ上下…2セット
 ・スリーパー…1枚
 ・ニットのズボン…2枚
 ・トレーナー…8枚
 ・ロンT…10枚
 ・半袖Tシャツ…23枚
 ・半ズボン…8枚
 ・ロンパース…1枚
 ・スカンツ…3枚
 ・ニットベスト…1枚
 ・ワンピース…4枚

…我ながら、だいぶ溜め込んでいたなと思います(笑)。

回収キットに入っている強化紙袋は段ボールの160サイズ相当なので、これだけ入れてももう少し入りそうでした。また、きちんと畳まずポイポイと詰めてしまったので、実はもっと入ったのかもしれません…。それでも、わが家のクローゼットはかなりスッキリしました!

鞄やアクセサリー等、衣類以外にも送付できる品物は多数あるので、次の季節の変わり目にも利用したいと思います。

たくさんの衣類を強化紙袋に詰めながら、小さい洋服を着ていた小さい娘のことを思い出しました。この柔らかさが、優しい色合いが、他の誰かをまた温めてくれますようにと祈っています。

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ゾウユウコさん

3歳の娘と研究者の夫と横浜で暮らす、エンジニアワーママです。夫婦ともども地方出身・東大卒。住まいの近くに頼れる親族がいない分、夫婦+アウトソーシングで工夫しています。家族で音楽を楽しむことと、子育てしながらのキャリア形成に興味があります。

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