/ 2024.07.26

近頃またコロナウイルスがはやってきましたね。薬局に勤めていても、コロナウイルス抗原検査キットが飛ぶように売れています。さて、ここで注意していただきたいことがあります。

それは、抗原検査キットの保管温度です。関東は梅雨も明け夏本番となり、エアコンをつけないと部屋の温度はゆうに30℃超えてくることも予想されます。「常温保管」や「室温保管」などの話をよく耳にしますが、具体的に何℃のことなのか?次から解説していきたいと思います。

「常温」とは?

「常温」は日本薬局方によると「15〜25℃」と定義されています。感覚的にはエアコンを使わなくても快適に過ごせるといった温度でしょうか。

「室温」とは?

対して「室温」は日本薬局方によると「1〜30℃」と定義されています。常温より幅広い温度となります。

検査キット保管の温度は「室温」!

検査キット保管温度はこの「室温」の1〜30℃や2〜30℃の場合が多いです。夏の暑さで部屋がゆうに30℃超えるこの時期は注意が必要です。

こちらは、富士レビオ株式会社から販売されている「エスプライン® SARS-CoV-2&Flu A+B(一般用)」。コロナとインフルエンザの同時抗原検査キットです。

保管温度は1〜30℃です。

こちらは興和株式会社から販売されている「アンスペクトコーワSARSーCovー2(一般用)」。コロナ抗原検査キットです。保管温度は2〜30℃です。

野菜室がベスト

室温保管となると、冷蔵庫が1つの選択肢になります。冷蔵庫の中はおおむね5℃で保たれています。ただし、冷蔵庫の上部や吹き出し口の近くだと、凍結する場合があるので、冷蔵庫のドアの部分や下部への保管がおすすめです。また野菜室ならおおむね10℃に保たれており、凍結する心配もないのでこれまたおすすめです。

温度以外には直射日光に当てないことも重要です。

検査キットの説明書をよく確認しましょう!

保管方法が室温でも「冷蔵庫から取り出した後、30分は常温に戻してから検査してください」や「検査の際には15〜30℃の屋内で行うように」など、抗原キットのメーカーによってさまざまな制約があります。キット購入後には、添付されている説明書をよく確認することが大事ですね。

室温保管とは「1〜30℃」のこと。抗原検査キットは野菜室保管がおすすめです。

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ママとこどものおくすりやさん

◆薬剤師ママ
◆私 主人7歳と4歳の娘 の4人家族
◆横浜市在住
調剤薬局併設のドラッグストアに勤務し、地域医療に貢献中!薬剤師の資格を活かした医療ネタや娘との日々の生活、クレイフラワーの習い事について書いていきたいと思います♪

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