この春に、次女が年少クラスから年中クラスに進級しました。

クラス替えもあり、担任の先生も替わるので、子どももママも、ちょっとそわそわする春。ママ友との会話では、どのお友達と一緒のクラスになるかはもちろん、担任の先生が誰かが気になるママが多かった印象でした。

担任の先生で、そのクラスの雰囲気やカラーが変わりますもんね。そんな私は大人になっても忘れられない自分自身が年中のときの担任の先生のエピソードがあります。

ある日の年中のときの給食の話

その日の給食の献立は、〝あんぱん〟でした。

あんこって、好きな子と苦手な子が分かれませんか?私は今は食べられるけど、当時は、後者のあんこが苦手な子どもでした。苦手なものは早く食べてしまえ!と思い、最初にバクバクッと、食べ切りました。

給食の時間が終わりに差し掛かるころ、1人の女の子が、涙目になって、ゆっくりゆっくり頑張って、あんぱんを食べていました。担任の先生は、その女の子を応援し、頑張って食べていることを褒めました。

そして「他にも、あんぱん苦手だけど、頑張って食べたよっていう子、手を挙げて〜。」と言ったので、私は手を挙げたところ…

「あんたは、嫌いじゃないでしょ!」

遠い記憶なので、「あんた」とは言ってないかもしれませんが、ともかく、私が早く食べたため、あんぱんが苦手なことを信じてもらえませんでした。まさかの言葉に驚きで固まってしまい、反論することもできませんでした。

その先生には、他にもパンチの効いたエピソードがあります。

席替えしたときに、
「よく怒られると思う子、手挙げて〜」「あんまり起こらないと思う子、手挙げて〜」と挙手をさせ、「よく怒られる子は前の方の席でしょ。後ろの席になりたかったら、いい子になりなさい。」と発言したこともあります(挙手させるのがお好きなようで…)。

私は、真ん中の席でしたが、後ろより前の方がいいという感覚だったので、「なんで、いい子にしてたら後ろなんだろ?変なのー」と思っていましたが。

先生のその後

その先生は、その年度終わりに寿退職しました。年長クラスに進級して、しばらくして、幼稚園に顔を出しにきた先生のおなかは大きくなっていました。年中時のイメージとは違い、優しいニコニコした表情になって、喋り方も穏やかでした。

結婚と妊娠を経て、穏やかに変わったのか、幼稚園で働いていたときは、ストレスでピリピリしていたのか?先生って、とても大変で神経を使う仕事だとは思います(世間の先生、お疲れさまです)。

ちなみに、年少と年長の担任の先生は、優しくて、大好きでした。でも、ふんわりと何となく優しかったような記憶があるだけで、具体的なエピソードは全く覚えてないんですよね。パンチの効いた年中の担任のエピソードは、未だに恨みに…、いえ鮮明に覚えています。

5歳の私が悟ったもの

◇他人や周りへのアピールは必要であること
誰にも気がついていないところで、頑張っていても、褒めてもらえないし、それどころか嘘付き扱いされてしまうんだと、悟ってしまいました。

とはいえ自分の子どもに、周りにアピールするために頑張りなさいとは教えたくないですね。

今は、誰かが見ていなくても頑張ってほしいなぁ。年齢が上がるにつれ、時には周囲へ上手くアピールすることで、世渡りなスムーズにいくこともあると、本人が自ら感じたら、それはそれでいいかな。

もちろん、誰も見ていないところで、サボったりしないというのは前提で。

私の2人の子どもたちは、今までの担任の先生が、みんな大好きみたいです。大好きな先生の存在もあってか、毎日楽しく通園、通学できています。ありがとうございます。

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すみりんごさん

出産前は毎週劇場に通いつめていたお笑いファン! 現在は毎日子どもたちに笑わせてもらっています。 ローカルの子育て情報サイトでライターしています。楽しいこと、悩んでいること、発信しながら共有したいです。

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