デンマークの育児事情を調べてみました

ひょんな流れから、2023年3月に育児系のイベントに登壇することになりました。イベントは「デンマーク流の子育て」といった内容です。そんな流れで色々デンマークについて調べてみました。

我々のような日本で子育てする親にも学びがあったので、その共有ブログです。良ければ最後までお付き合い下さいませ。

世界幸福度ランキング2位(2022年)のデンマーク

2022年の世界幸福度ランキング第2位のデンマーク。この幸福度ランキングは、GDP、社会福祉の充実度、国民の自由度などから判断されているようです。(※ちなみに日本は54位とかなり下の方)

デンマークは10年間、ランキング3位以内と常に上位に位置していて、正に「幸せの国」なのだと思います。このデンマークの国民の幸福度はどこからくるのでしょうか?

「hygge(ヒュッゲ)」という価値観

デンマークを語る上で外せない「hygge(ヒュッゲ)」という価値観。直訳すると「心地よい空間・時間」といった意味合いです。

この「hygge」でいるために、大事にしている考え方がいくつかあるようです。

・仕事に縛られず、家族友人との時間を何より大切にする
・モノを大切にして、ミニマムに生きる
・常に自然を身近に感じる生活を心がける
・今あるものに感謝する
・見栄を張らない、無理をしない、人と比較しない
など

こういった価値観が根付いているからこそ、幸福度が高いのだなと感じました。また、現代の日本社会に足りていない要素が多くあると思いませんか?自身の学びにもなったのですが、子どもにもこういった価値観を教えてあげたいと強く思います。

人と比較しない、通知表が法律違反

「hygge(ヒュッゲ)」に至るための考え方で、私が個人的に注目したポイントがあります。それは「人と比較しない」という点です。

この考え方があるからこそ、デンマークでは個人を相対評価する通知表を法律で禁止しているとの事(※デンマーク義務教育9年間のうち7年生まで)。通知表が無いのは、個人的にはとても驚きでした(日本では考えられないですよね)。人と比較せず、自由に個々の創造性を育む教育、素晴らしいなと感じました。

創造性を巡らせるおもちゃのLEGO(デンマークが発祥)が正しくその象徴ですね。

働く環境と育児しやすい手厚い福祉

デンマーク人はほとんど残業しないようで、大体の人は16時には家に帰るようです。この「働きすぎない」は、手厚い社会福祉のおかげもあるのだと思います。医療費、出産費、教育費、介護費など全て無償で、失業後や老後も心配する必要はない社会。ちょっと日本では信じられないですよね?

ただし、所得税55%、消費税25%、とかなり高い税金負担です。お金の心配をしなくて良いという手厚い社会福祉があるからこそ、必要以上に働きすぎない価値観が定着できるのだと感じました。

また、職場の育児に対する理解も高く、男性でも約9割が育休を取得し、男女フェアに育児をしているようです。これも今の日本には無い環境かなと思います。

「お金があれば幸せではない」幸せのパラドックス?

ある一定以上の年収を超えると生活満足度は逆に下がるという「幸せのパラドックス」という理論。皆さんご存じでしょうか?

デンマークは、正しくこの「一番幸せなポイント」を心得ているのかなと思います。必要以上に働いてお金を稼いでも、家族との時間が減ったら意味が無い。当たり前のようにこういった価値観の家庭で育った子どもはやはり、同じような価値観になりますよね。

「お金があれば幸せなのではない」自分の子どもにも絶対教えてあげたいことですね。

さいごに…

デンマークについて色々調べて、本当に勉強になりました。たくさん学びがあったのですが、一番は「人と比較しない」といった価値観です。子どもに対しても人と比較せず「あなたはあなたで良い」としっかり伝えていきたいです。

もし良ければ、皆さんもデンマークについて調べてみてください。最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

デンマークに学んだ「人と比較しない」という価値観で子どもに接したいなと思います

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浅田伊佐夫さん 計16ヶ月育休取得した広告マンパパ

3歳(女)1歳(男)。40歳、広告代理店勤務のサラリーマンです。2020年4月長女誕生時に6ヶ月、2022年8月長男誕生時に10ヶ月、合計16ヶ月の育休を取得し、育児の素晴らしさと大変さを体感。「男性が当事者として育児をするのが当たり前の社会」を目指して、父目線の育児ブログを発信中。

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