冬の乾燥対策。塗り薬の塗り方のポイントは？薬剤師ママがお答えします！

こんにちは。調剤薬局で薬剤師をしている姉妹母のママとこどものおくすりやさんです。冬場の乾燥は肌にとって超超超大敵ですよね！私自身、アトピー性皮膚炎持ちなので、保湿はしっかりたっぷりめに行っています。

塗り薬、いったいどのくらいの量をいつ塗れば良いのか？

皮膚科で診察を受け、処方箋をもらい薬局にてステロイドや保湿の塗り薬をもらうこともあるかと思います。薬を受け取って、帰宅後、さぁ！いざ塗ろうか！というときに、はて？一体どのくらい塗ればいいのか？1日3回とあるけどどのタイミング？と思うこともあるかもしれません。この点についてはあまり先生や薬剤師からあえて説明もされないことの方が多いかもしれません。

子どもに塗り薬を塗るのは至難の業！

実は塗り薬には、「ワンフィンガーチップユニット」というチューブから薬を人差し指の第一関節までを出した量が大人の手のひら2枚分に塗れる範囲という目安の量があります。ですが、ただでさえじっとしていない暴れる子どもに塗り薬を塗ることは至難の業。私自身、イヤイヤ期真っ只中の3歳の次女に薬を塗ることは本当に大変です。

そんな時に人差し指の、第一関節まで出して〜などと悠長なことはやってられません。特に冬場の寒い中、いつまでもスッポンポンでいさせるわけにはいきません（笑）。なんとか早く薬を塗り終えて洋服を着せたい親心。そのため、塗り薬を塗る時は以下の3点を特に気をつけてもらうように私は患者さんに伝えています。

1．入浴直後5分以内に塗ること！

多くの塗り薬は1日2〜3回塗るように説明を受けることが多いと思います。その内、1回は入浴後に塗ってください。実は入浴直後5分間で体の表面から大半の水分が失われてしまいます。そのため、できるだけ5分以内に塗るように心がけてください。

とはいっても、子どもが数人いて自分の分の保湿もと思うと、あっという間に5分経ってしまうと思います。それならば、スプレータイプの保湿剤も役に立ちます。体をサッとふいて、とりあえずスプレーをかけておく。その後、念入りに保湿する。という手もおすすめしています。スプレータイプの保湿剤については処方してもらえるかどうか先生に相談してみてください。

2．どのくらいの量を塗るのか？

では、実際どのくらいの量を塗れば良いのか？という質問に私は「ティッシュ1枚がくっついて落ちない程度の量を塗ってください。」と伝えています。だからといって、毎回毎回、塗るたびにティッシュをくっつけるわけにもいかないと思います。塗っていると徐々にティッシュが落ちない量の感覚がわかってくるのでそれでいいと思います。ただし、ステロイドではない保湿剤に関してはそれ以上にたっぷりめに塗っていいと思っています。

3．筋に沿って塗ること

ついつい、塗りやすいのは縦方向に塗ることですが、これだとシワに入り込まないので、横方向に塗るようにしてください。言葉では表現しにくいので上の画像を参考にしてみてください。