曾祖母が亡くなった。その時子どもたちは…

1月末に、忙しい母の代わりに20年間、私を育ててくれた祖母が亡くなりました。(子どもたちにとっての曾祖母です)そのときの子どもたちの様子を、それぞれ書いていこうと思います。

亡くなる前日、病院での面会時、祖母は私の顔を見るや「子どもたちは?(どこにいるの?大丈夫なの?)」と尋ねていました。心配性で、愛情深い、大事な祖母でした。

死というものに対して私は、子どもたちにありのまま、感じてもらおう、子どもたちの反応は素直に、受け容れていこう、何かあれば親としてしっかり向き合おう、そう以前から考えていました。

隠したり避けたりするのではなく、人生の中の一つの側面として、身近な存在から学び取っていく機会がある方が自然なのではないか、という考え方です。

次女(3歳)の場合

通夜の日、葬儀が早朝からということもあり、葬儀場控えの間で私たち一家と私の母とで泊まることになっていて、私と母以外の家族はその日初めて亡くなった祖母と対面することになりました。

次女は「あ…ばーば死んじゃったの?」というとポロポロと涙。

正直なところ3歳児にはわからない、もしくはピンと来ないかもしれないなと考えていたのですが、理解できたようでした。

長女(6歳)の場合

長女は外見が小さな頃の私と似ているということもあり、祖母は懐かしそうによく長女を可愛がってくれていました。

長女は一瞬涙を浮かべたり、時間を置いて泣くことはありましたが、どちらかというと不安から矢継ぎ早にパパに葬儀や死に関することについて質問したりしていました。

ただ、長女も次女も大人が考えていたよりも場の雰囲気を感じることができて、大きな声を出したりふざけたりすることはありませんでした。

長男(12歳)の場合

長男の出産時、祖母は始まりから終わりまで立ち会い、励ましてくれました。そのことがあったからか、祖母にとっても長男にとっても、お互いの存在は特別な様子でした。

長男はただただ涙が止まらず、凄くショックを受けた様子でした。

ただ、辛い中でも私や母の辛さに寄り添うように「ママ、大丈夫?」と度々聞いてくれたり、手伝いを沢山してくれました。

喪主(母)の言葉

母は葬儀の最後に、孫たち3人に向けた話をしてくれました。

『ばあばの人生の良かったところは、大きく三つあります。

1.親より先に死ななかったこと。

長生きをして、パパやママに大好きとたくさん伝えてね。

2.善い行いを沢山したこと。

食べるもののない人に食べるものを渡したり、常に他人に親切にしていました。他人に親切にすると、巡り巡って自分も救われます。善い行いをしていこうね。

3.自分の「こういう風に生きたい」という思いを貫いたこと。

何度も「こうしようよ!ああしようよ!」と声をかけて来たけれど「私はこうしたい!」と言って自分を貫く人でした。みんなもやりたいことがどんどん出てくると思います。強い意志を持って、やっていこうね!私も頑張ります。

子どもたちは、頷きながらとても素直にこの話を聞いていました。

悲しくて、つらいけれど

普段、なんとなくやっていることや、やっていないことがありますが、身近な人の死、という経験から、物事の一つ一つの重み・美しさが再発見されるような思いになります。

それは多分、子どもたちにとってもそれぞれに、少なからず湧いてきた感情なのではないかな?と思っています。

コロナ禍を施設で過ごして、ひ孫たちと触れ合えなかった祖母の分も、子どもたちを抱きしめ大事にして過ごそうと思います。

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アイミローラさん 3人兄妹を育てつつ療育施設で保育士するママ!

東京出身。保育士で3児の母、大阪在住。理想はおしゃれで優雅でクリエイティブな毎日。放デイに勤務し発達障害を学び中。もっと関西を開拓したい願望強。経験と体験をシェアして少しでも誰かの役に立ちたい思っています!

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