言葉かけは子供の自己肯定感に影響します

大人から子供への言葉の影響は、大人が思っているより大きいものです。何気なくかけた言葉が子供のやる気を出させたり、反対にモチベーションを下げたりします。

自己肯定感は短期間で大きく変化するものなのではなく、日々のコミュニケーション経験で上がったり下がったりするものです。

子供は素直に言葉を吸収します。肯定的な言葉かけを意識すれば子供の自己肯定感はぐんぐんのび、コミュニケーション能力や学習面、自分で考えたり、行動したりする力など様々な部分ではたらきます。

言葉かけの4つのポイント

1、目を見て笑顔で伝える(全年齢を通して)
目を見て言葉かけをすると、子供は自分への言葉であることを強く意識します。言葉の量よりも質を大切にして、伝えたい言葉をしっかりと受け取れるように意識しましょう。

2、感情だけが伝わるのは良くない
子供を叱る時に多いのが、怒っている感情だけが子供に伝わるケースです。例えば、「走ったらダメ!!」と子供に伝えると、子供は「怒っている」という感情だけを受け取ってしまうことがあります。

怒られた記憶の方が強くなり、また同じことを繰り返す可能性があります。怒られてばかりでは、子供の自己肯定感は上がりません。感情的にはならず、いけないことを理由が伝わるように話しましょう。

3、過程を認めることを忘れない、また具体的に(3歳ごろから)
子供を褒めるときは、単純に褒めるよりも過程を認めることも意識してください。そうすると、子供は自分努力を認めてもらえたことが分かり、やる気が出ます。また、子供の行動を褒めるときは、具体的なほど効果的です。

具体的に褒めると、子供はなぜ褒められたのか、どこが良かったのかを理解します。その結果、子供は自分の行動が認められたと強く感じ、褒められた部分を守ろうとします。

4、「ありがとう」を伝える(全年齢を通して)
親の助けになれたことや、感謝してもらえたことは子供にとって非常に嬉しい出来事です。なので子供が何かをしてくれたら、必ず感謝の気持ちを伝えましょう。

「ちゃんとしなさい!」など命令型の言葉は呪いの言葉

親が、子供に「ちゃんとしなさい」「静かにしなさい」「何度言ったらわかるの」「早くしなさい」「だから言ったでしょう」などなどつい言ってしまいがちな命令型の言葉。

なかでも「ちゃんとしなさい」「早くしなさい」の2つの言葉は、子供の自己肯定感を破壊する呪いの言葉。

「ちゃんと」「きちんと」は子供とって、全く意味の伝わらない言葉です。「ちゃんと、って何?」「きちんと、ってどういうこと?」と、抽象的で曖昧な言葉なため、子供は具体的なイメージや行動が思いつきません。

「早く!」の行動ができないのは時間の感覚がないからです。子供と大人では時間の感覚が全く違くいます。大人は未来を見て行動したり、準備したりするけれど、子供は今、目の前のことだけに集中しているためピンとこないのです。

注意したいときの3つの言葉

・ウロウロしないでね→手を繋ごうね/近くにいてくれる??

買い物中によくあるのは、子供が1人で歩き出してしまう場面です。そうすると、「ウロウロしないで!!」「近くにいなさい」という言葉が出てきてしまいます。そんな時は「手を繋ごうね」「近くにいてくれる??」と伝えて、その通りにできたら褒めましょう。

・こぼさないで!!→こうするとこぼさないよ

子供がよそ見しながら食べ始めたときや、不安定なコップの持ち方をした時に出てしまうのがこの言葉です。

「〇〇ちゃんこうやって持つとこぼれないよ」みたいに一呼吸置いて子供の名前を呼びましょう。正しくできて褒めてあげれば子供の危うい行動も自己肯定感を上げるチャンスになります。

・片付けなさい→お片付けゲームしようか

子供が自発的に片付けさせたくなる状況を作るようにしましょう。ゲーム感覚でお片付けをしてもらい、その後にほめればお片付けが楽しくなり、自己肯定感も上がりやすくなります。

競争になると差がついてしまうので「この音楽が終わるまでに片付けられるかな?」と短い音楽をかけて習慣化するのがおすすめです。

できるだけさけたい言葉

・命令口調の言葉
恐怖感から従うだけになっていしまいます。必ず理由を伝えるようにしましょう。

・悪者にしてしまう言葉
「自分は嫌いなんだ」「自分がいなければ」と、感じて心に傷を負ってしまいます。悪いことをしたら注意することは大切ですが、悪者にする必要はありません。なぜいけないのか、どうすれば良かったのかを伝えましょう。

・他の子供と比べる言葉
必要以上に競争心を持たせたり、他人を見下す思考を強くしたりする恐れがあります。また。「〇〇ちゃんはできているのに、どうしてできないの?」というような、劣等感を抱かせる言葉もNGです。

・外見や性別に関する言葉
子供の心は繊細です。褒めたつもりで伝えた言葉が、子供のコンプレックスを刺激していることもあります。「背が大きくて素敵ね」「大きくて強そうね」という言葉も、傷つけてしまっている可能性があります。

・怖がらせる言葉
子供は怖いから従うだけで、心や思考を育まないから大人の都合で怖がらせるのはやめましょう。

・頭ごなしに叱る言葉
頭ごなしに叱られると、どう答えたらよいかわからずに混乱し、それ以降の言葉は頭に入って来なくなります。恐怖感を持たせるだけなので落ち着いて子供の気持ちも考えるようにしましょう。

子供の良い部分を見つけて褒めていくうちに、親の心も前向きで明るくなっていきますので、一緒に成長するつもりでチャレンジしてみてください!

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A y a k aさん 100均、ハンドメイド、キャンプ、DIYが大好き3人のママ

12歳(女)、9歳(女)、1歳(男)。100均のものでハンドメイドするのが大好き!!でも普段は自宅でピアノとフルートの先生。キャンプ、多肉、DIY、多趣味でお酒と時短料理も大好き。雑誌やテレビにも出てる3人のママです!

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