親近感が湧く(かもしれない)オニの日常絵本!

最近人気なので知っている方も多いかもしれませんが、もうすぐ節分ということでオニのサラリーマンシリーズのご紹介をしたいと思います。この絵本の面白いところは、主人公のオニがサラリーマン!

主人公がサラリーマンの絵本って今まであんまりなかったんじゃないでしょうか。子どもも楽しんでくれる絵本ですが、読み聞かせてあげる親の側も感情移入しちゃうかもしれません。

そして、なぜかオニが関西弁です(笑) 主人公のオニの出勤先は地獄になりますので、おどろおどろしい描写になりがちなところもあるのですが、軽快な関西弁がドロドロした雰囲気を吹き飛ばし、地獄なのに笑い溢れる造りとなっています。

文章は富安陽子さん、絵は大島妙子さんです。

大人気のオニのサラリーマン!

第一弾の「オニのサラリーマン」は、なんとオニがネクタイを締めて名刺を差し出している絵から始まる絵本です。現実で見慣れたネクタイ&名刺ですが、絵本で見るのは逆に違和感があるのはなぜでしょう…。

そして、次のページのやりとりは子どもに「おみやげかってきて」と頼まれて、「あかん、あかん。きゅうりょうびまえや」と断る主人公のオニ。どこまでも現実的です(笑)更に通勤ラッシュにもまれて、ようやく地獄(出勤先)にたどり着きます。

※以下、絵本のネタバレになっているので、楽しみに読みたい方は、次の項目まで読み飛ばしてください。

地獄の描写は子どもによっては怖いかな~と思わなくもないのですが、血の池地獄で浮き輪使ったり、ゴムボート使ったり、飛び込みして注意されたり、やっていることは通常のプールと変わりません。

そして、なんと主人公は勤務中に居眠りをして怒られてしまいます。更に今度居眠りをしたら「ボーナス カットやからね」との閻魔様のお言葉。社会は厳しい…。

最後に憂さ晴らしに飲んで帰るオニなのでした~。

という訳で、大人は心当たりがあったりなかったりする内容に、ニヤニヤしながら読むことが出来る絵本となっております。子どもは、単純に関西弁が面白かったり、細かいネタがいっぱい散りばめられている絵に夢中になって、とても楽しんでいました。

タイトルから既に秀逸な続編!

オニのサラリーマンが気に入った子どもたちに「もっと読みたい!」と頼まれて用意した3冊はタイトルから秀逸でした。

「オニのサラリーマン じごく・ごくらく運動会」→うん、まぁ普通?っていうか、運動会もあるの!?
「オニのサラリーマン しゅっちょうはつらいよ」→なんか、聞いたことあるような題名だ…。
「オニのサラリーマン じごくの盆やすみ」→じごくは場所を指しているのか、それとも…?

中身も、1巻(オニのサラリーマン)に負けず劣らず楽しいです。詳細説明したいのですが、初めて読む方の楽しみを奪ってしまうことになってはいけないので、ちょこっとだけお伝えすると、親世代懐かしの(?)マイムマイムを仏様とオニが仲良く踊ったり(じごく・ごくらく運動会)、エコノミークラスの狭さに嘆いたり(しゅっちょうはつらいよ)、お盆ラッシュに驚いたり(じごくの盆休み)、そんなオニの生活が楽しめます。なんか親には聞き覚えのある話ですよね(笑)

大人がクスリとするようなネタが沢山詰まった絵本で、子どもと楽しんでください♪

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いちごめろんさん おいしいものとお得が大好き!やんちゃな男子2人のママ

食べることが大好き、お得大好きなママです。遊びに行くのも好きで、毎週末どこかに出掛けています。男の子2人のわちゃわちゃっぷりに目を回しながら、毎日楽しく戦っています(笑)。

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