/ 2019.07.29

特別支援学級に転入し1年、皆勤賞をもらいました!

前回の長男の記事には、当事者の方、同じ境遇のママさん、支援学級の先生など、たくさんの方からコメントをもらえてうれしかったです。みんなそれぞれの場所で頑張っているんだなーと私の方が勇気づけられました。
さて、最近の長男ですが、教室に入れず廊下や校庭で過ごしていた1年前が嘘のように、「学校、楽しい!」と言って通っています。そして、2年生の1学期は、なんと皆勤賞をもらいました!賞状を見るまで、休んでいないことに気づいておらず(笑)賞状をみて、「えーーー!!」とびっくり。感動してしまいました。
学校が楽しい!と言って通えているのは本当にありがたいこと。でも、楽しいの裏には、やっぱり発達凸凹さんゆえのいろいろな出来事がありました。それを1つ1つ乗り越えての皆勤賞。息子の1学期の頑張りを振り返ってみたいと思います。

運動会での頑張りに感動!

春に運動会を開催する我が町。進級して先生や新入生など環境が変化する4月から、運動会練習が始まります。環境の変化、いつもと違う雰囲気、大きな音に敏感な息子には、本当にハードルの高い行事だなーとつくづく思います。
去年は、練習には参加したけど、当日は朝教室まで行って帰宅。今年は、どこを目標に置こうか先生と入念に打ち合わせしました。無理やり運動会に参加させて、学校が怖い場所になることだけは避けたい、というのが共通の思いでした。当日、パニックになったり、辛くなった時には、校庭から離れクールダウンできる教室を用意してもらうこと、応援席にいることが難しければ保護者席にいることもOk、当日に見通しを立てながら過ごせるよう私が息子専用プログラムを作成、などを決めました。プログラムは、ふせんに書き、終わったらはずし、あとどれくらいでお昼や閉会式なのかわかりやすいように作成しました。
練習では、学年の競技練習の輪には入れませんでしたが、端の方で参加はしていたそうです。去年同様、応援合戦も、ダンスも完璧。でも、みんなと一緒にやるのは怖い。今年も練習の場に参加できたこと、覚えられたことで、息子なりに100点!当日はできる部分をやってみよう!ということになりました。
そして迎えた運動会当日。やっぱり朝は「行きたくない…」とさえない表情。行っても行かなくても良いこと、もし行けそうなら学校まで行って参加するか決めてもいいことを伝えました。しばらく考えたあと、「行ってみる…」と学校に出発することができました。
学校についた後も、昇降口で涙目になり、なかなか入れませんでした。物を投げてみたり、怒ってみたり…。ここで終わりかな?と思いましたが、先生が迎えに来てくれて、着替えだけしてみようか?応援席に椅子を運んでみて雰囲気を感じてみない?など少しずつ少しずつ背中を押してくれました。教室まで付き添いましたが、ついにわたしと離れ先生と応援席まで椅子を運ぶことに成功!そして、応援席に着席しているではありませんか!今の学校は、小規模校なので、保護者の数も少なく、息子は思ったより怖くないと感じたようで、なんとそのまま1日応援席にいることができたのです。
競技には参加できませんでしたが、応援席から応援合戦に参加し、ダンスの衣装を身につけ小さく踊っている息子の頑張りに胸がいっぱいになりました。衣装を身につけることさえ、緊張から感覚が過敏になり難しかった今までを考えると、本当に成長しているなと実感しました。
なによりありがたいのが、競技に出れず応援席にいる息子のありのままを認めてくれた先生方、そして生徒たちです。できない部分を責めることなく、その場にいることを受け入れ、自然に接してくれました。そんな雰囲気を感じ、息子は安心して、1日保護者席にくることなく応援席で過ごすことができたのだと思います。
お弁当を家族で食べる、という運動会の一大イベントも初体験!すごく幸せな時間を過ごすことができました。昼休みのあとも、行き渋ることなく、応援席に戻っていきました。
先生も私も、予想以上の息子の頑張りに、良い意味でびっくりした運動会でした。

交流学級へ自ら行くようになりました!

これも、ものすごい成長で驚いています。息子は特別支援学級で1日のほとんどを過ごすのですが、生活科や図工など参加できそうな教科や内容のときには、2年生の教室で授業をうけることになっています。(これを「交流学級」と呼んでいます。)去年までは、廊下で朝の会を見るのが精一杯で、教室内に入ることがむずかしかったのですが、今年はなんと自分から行ってみようかな?と言い出したのです!今年の2年生の担任の先生と顔見知りだったこと、交流学級に学童のお友達が何人かいることもあり、馴染み易かったのもあると思います。そして、何より、担任の先生が「待ってるよ、いつでもおいでね」「よくきたね。来てくれてうれしいよ」などの声かけをしてくれたことが息子にとっては安心につながったようです。
とは言え、ここでもすんなりいかないのが息子の特性。初めのころは授業に参加したいけど、教室に入れない…ということが続き、「廊下なら参加できそう」と自ら提案。先生は、戸惑ったそうですが、受け入れてくれ、まずは廊下に机を置いて授業に参加。そして、「教室の端なら入れそう」、「黒板の前がいい」など自分が落ち着く場所を伝え、最終的にはクラスメイトの机にほど近いところで授業に参加していたそうです。
 自分の要求をいうと、「先生に怒られる、友達におかしいと思われる」という思いから、泣いたり、怒ったりし思いが伝えなれなかった息子が、言葉で先生とやりとりできるようになったことは、本当に成長したな、と感じます。「これは苦手だから見てる。」「これだけなら、できそうだからやってみる」など自分の苦手を理解し言葉で表現できるという強みができた1学期。これは、先生や友達が自分を受け入れてくれているという安心感があってこその成長なので、やっぱり先生やお友達の関わりに感謝だなーと感じます。
『0か100か』という極端な思考になりやすく、何かネガティブなことが起きると心を閉ざしたり、参加できなくなるため、どうか今の状況が続きますように、と願うばかりです。
とにもかくにも、去年できなかった交流学級への参加ができるようになったことは、息子自信になったと思います!

苦手はいろいろあるけれど、元気に学校に行けていることが100点!

いろいろ順調に成長しておりますが、まだまだ苦手なこともあります。今年初めて参加した特別支援学級の交流イベントでは、違う学校、初めて合う生徒や先生、歓迎のブラスバンドの大音量などに、パニックの連続でした。目標にした入場、退場のみ頑張り、後は応援に来ていた私にぴったりくっつき、時が過ぎるのを待っている状況でした。いつも大丈夫な音や刺激でも、緊張すると感覚過敏センサーが発動するので、親ながら「辛いだろうな」と感じることも多々あります。いろいろ対策を考えていても、うまくいかないこともありますが、その都度息子と話し合い、試行錯誤の日々です。
学習面では、算数はパターンを覚えるとハマって進むのですが、漢字がどうにもこうにも苦手です。繰り返し練習するのが苦手、音読みと訓読みに混乱、形が似ている漢字に混乱などなど。こちらは1年生に戻ったり、2年生の漢字を練習したり、ぼちぼちやっています。わからない漢字があると辞書を引いて調べているようなので、必要に迫られたら調べて覚えて行くのかなーなんて気長に構えています。
こんな感じていろいろありますが、1年前の息子を思えば、学校が安心できる場所になり、毎日楽しかった、と帰ってきてくれていることが何よりうれしいなと思います。
学校に行ってくれているから仕事にも行かれる。学童が大好きで通ってくれているから好きな仕事が続けられる。学校に行くということが当たり前と思っていたけど、それができない時期があったからこそ、今の息子の頑張りや環境がありがたいな、と思えます。
仕事柄、夏休みは、お盆休みもなく、バリバリ学童保育な息子。学童の夏休みは、楽しいイベント盛りだくさんでありがたい限りです。私もお休みの日には、夏の思い出をいろいろ企画中!2学期への活力になってくれたらいいなーと思います。

生きてるだけで丸儲け♪そう思わせてくれる息子に感謝♪

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いま☆さん

ワーママ歴8年目の看護師です。現在はパートで訪問看護をしています。小学2年生と保育園児、超パワフル兄弟のママ。発達障がいや食物アレルギーに向き合い育児に奮闘中です。

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