
2019.07.13 / 2019.07.16
「外貨建て預金」あるいは「外貨建て保険」には為替リスクがある
こんにちは。ことさくらです。
突然ですが、「外貨建て預金」あるいは「外貨建て保険」という名前を見た時、どんな風に感じますか?例えば、株式投資と比べた時に、どちらがハードルが高く感じるでしょうか。
今回は為替のリスクについての話です。
「外貨建て預金」にタイミングよく投資したはずが・・・
私がまだ20代の頃です。1米ドル=120円を超えていたのに、ふと気づくと117円ぐらいになっていました。つまり、米ドルの価値が下がり(=米ドル安)、円の価値が上がる(=円高)になった状態です。そこで「今のうちに米ドルを買っておいたら、また米ドルが上がって儲かるかも」と思い、米ドル建て預金をしました。
しかし私の考えとは裏腹にどんどん円高米ドル安が進み、1米ドル=107円になってしまいました。慌てて外貨建て預金を解約することに。少ないお給料をコツコツ貯めていたのに、「儲かるかも!」という浅い考えで損をしてしまい、結構ショックでした。
「為替」は結構動く上に、予想が当たらない
「為替」って結構動きます。例えば、2012年半ばには1米ドル=78円ぐらいだったのに、3年後の2015年には124円ぐらいまで円安米ドル高が進みました。そうかと思ったら、翌年の2016年には1米ドル=100円近くにもなっています。
しかも、為替の予想ってプロでも結構当たらないんですよね。その後、いろいろと調べて分かったのは、為替はあまりにも多くのことに影響を受けるので、妥当な水準をつかむのがかなり難しいということでした。
「為替」はシーソーのように動くもの
為替について大事なのが「交換レートである」ということです。つまり、片方が上がれば、同時にもう片方が下がります。シーソーみたいに動くので、動きを追うのが大変なのです。さらに、2つの通貨(国)の環境が変わると為替レートの水準も大きく変化します。シーソーの位置自体が変わってしまうイメージです。
また、「為替」は「株式」「債券」といった資産とは全く異なる特徴を持ちます。例えば、株式の場合は、世界全体で見れば企業業績は右肩上がりに拡大しているので、長い目で分散投資すれば、全体としての価値も上がっていくことが期待できます。また、債券の場合は、最後まで保有すれば、発行した会社などが倒産しない限りはお金が戻ってきます。そういった「よりどころ」のようなものがないのが「為替」です。
外国の資産に投資をすることは、資産形成をする上でとても大事なことです。現状では、日本の資産だけに投資するとなるとリターンは低くなりがちですし、外国には元気な投資先がたくさんあります。
ただ、「預金」とか「保険」という言葉に引っ張られて、「外貨」のリスクを軽く見積もらないようにしたいものです。
長い目で投資することが、リスクと上手につきあうコツ
では、どうしたらいいのか。現時点の私の結論としては、数十年レベルで投資をするつもりで外国の株式や債券に積立投資しています。
為替が大きく動くことがあったとしても、積立投資をコツコツしていれば、安い時に多く買って高い時に少なく買うということができます。その間に株式や債券といった資産が成長してくれていれば、大きく資産を育てることができます。
リスクと上手につきあえるようになると、一歩進んだ資産形成ができるようになります。まずは小さいところから、長い目で考えるのがコツです。
この記事を書いたブロガー
ブロガー一覧-
ことさくらさん
-
-
40代ワーママが目指すシンプルライフ。ズボラでも気持ちのいい暮らし、身を粉にせずに成果を出す仕事が目標です。お金についても考えていきます。夫、5歳の息子、2歳の娘、猫2匹との暮らし。カープファン。