/ 2019.12.28

 「発達障害の疑いあり」との診断を受けた5歳息子がいます。
 1歳の頃から保育園に預けて、ワーママとして働いてきましたが、この度、仕事をやめました。
 理由は色々ありますが、最終的な決断に至ったのは、「障がい児ママは5時までしか働けない」という現実を知ったからです。
 今後、改善される見込みがないわけではありませんが、そう思うに至った経緯を書いてみようと思います。

 この記事は下記リンク「『障がい児のママは5時までしか働けない』という現実【その1】」、「『障がい児のママは5時までしか働けない』という現実【その2】」の続きです。
 障がい児枠で保活を行うも、空きゼロのため不合格。3キロ離れた無認可園に入園し、翌年、ようやく認可園の入園を果たしました。ところが息子は、「幼稚園へ行きたい」と言い出します。

「幼稚園に行きたい」

 年少の年明け頃、近所の幼稚園の公開イベントに参加しました。それ以来、息子が「ようちえん、いきたい」と言うようになりました。その幼稚園は、こども園などではなく、夏休みも春休みも長期にあります。仕事を続けながら通わせるのは無理なので、しばらく、聞き流していました。
 けれども息子は珍しく繰り返し「ようちえん、いきたい」と言い続けるので、保育園が合わないのかもしれないと思いました。
 入園手続きの時期はとっくに過ぎていたので、ダメ元ですが、問い合わせてみました。すると春休み中に面談が行われ、あっさり入園を認めてもらうことが出来ました。
もちろん、保育園では障害児枠で入っていることも、医師の見解も伝えた上です。息子の様子を見て、加配も不要とのお話でした。
 あれほど願っていた一般枠での入園が、ついに認められたのです。

仕事を続けながら、幼稚園に通わせられるか

 ありがたい反面、焦りました。仕事をどうするかです。
 幼稚園は2時まで、預かり保育は5時まで。預かり保育を利用できれば、私が仕事を6時に終え、7時に帰宅するまでの2時間が空白です。これについては、認可保育園でも延長保育が利用できない状態だったので、条件としてはほぼ同じでした。これまで同様、民間保育サービスを複数組み合わせて乗り切ることは、可能です。
 問題は、夏休み、春休み、冬休みなどの長期休みです。仕事を続ける場合、別の保育園の預かり保育を利用するか、実家の母などに上京してもらうしかありません。
 このまま転園せずに、保育園で卒園まで過ごす方が、親としてはずっと気楽です。
 結論が出ないまま、入園は一旦延期してもらい、夏休み明けの9月まで、待ってもらうことにしました。

就学後のシュミレーション

 幼稚園と仕事の両立を考えるとき、同じ問題が、就学後に必ず発生することに気づきました。いわゆる「小1の壁」です。
 入園のリミットである9月までに、私は就学後の進路について調べました。

 発達障害がある子の主な進路としては、「普通級に在籍しながら週1、2回の通級指導を受ける」か、「特別支援学級」か、「特別支援学校」か。
 療育の先生や発達専門の医師など、これまで息子の様子をみてもらってきた先生方に相談したところ、特別支援学校に行く必要はないようでした。普通級の通級か、特別支援学級かの二択。

【普通級に進学する場合】
 校区の小学校なので、徒歩5分の距離にあります。放課後は、学童か放課後デイという場所で過ごすことになります。放課後デイというのは、療育訓練と学童を併せたような施設で、送迎がつく場合もあるようですが、あいにく空きがなく、入るのは難しそうです。
学童の場合、発達障害があると優先的に入れるそうですが、延長の利用は不可。5時から7時までは、民間保育サービスを、日替わりで利用するしかありません。

【特別支援学級に進学する場合】
 隣の校区の小学校へ通うことになります。徒歩15分以上かかり、集団登校の班にも入れないため、朝の送りは必須です。
放課後は、送迎付きの放課後デイで7時まで過ごせればいいのですが、そのような施設は、残念ながらエリア内に見つかりませんでした。エリア内にある放課後デイ全てに、片っ端から問い合わせて、可能な限り見学して調べた結果が、どこも見つからない、なのです。
そうなると小学校から放課後デイの施設まで送ってくれるファミサポさんが必要です。さらに、6時に施設までお迎えに行って7時まで預かってくれるファミサポさんも必要となります。1日に2人も、短時間の送迎を請け負ってくれる人を、調整しなければなりません。
朝の送迎に加えて、1日2人もファミサポさんに委託するのは、私には不可能に思えました。

 職場の育休制度は3歳まで。子の看護休暇はありますが、預け先が見つからないという理由では使えず、有給休暇を時間単位で消化した後は、欠勤扱いです。
 ファミサポや民間保育サービスを細切れに利用すれば、絶対に仕事を続けられないというわけではありません。夜間一時預かりという手だってあります。
でも、そんな日々を、この先ずっと、こなしていけるのか。全く自信がありません。

幼稚園へ転園してみる

 先のことをあれこれ考えても、煮詰まるばかり。引っ越しを決意した時のような、大きな転機が必要だと思いました。
 そこで、まずは思い切って、幼稚園へ転園することにしたのです。
息子はあっという間に幼稚園に馴染んでいるようでした。自由すぎる保育園の時間より、短時間でルールが明確な幼稚園ライフの方が、息子には向いているようです。
 転園後、仕事は続けました。民間保育サービスを駆使して、スケジュール管理だけで気が遠くなる毎日。
実際にやってみて、さすがにこの生活を、年中から年長、小学校、その先と続けていくのは、無理だと悟りました。
 そして、仕事、辞めました。

 以上が、仕事を辞めた経緯です。
 就学後の預け先の見通しが立てば、保育園にとどまって仕事を続けたと思います。けれども見えてきたのは、今より過酷な未来。
定型発達児でも小1の壁は高いと思いますが、発達障害児の場合は、送迎の問題など、さらに勤務時間の制約を受ける、という話でした。

[追記・更新 2019.12.28]
コメントを残してくださった皆様、ありがとうございました。
私自身、1番余裕のない時期に書いてしまったので、今まで溜め込んできたものをただ吐き出しただけの稚拙な文章となってしまいました。
数年に渡る経緯をまとめて書いたことも、伝わりにくかった一因と反省しています。一部、批判的なコメントをいただいたことについては、自分の至らなさに尽きると思います。
タイトルにしても然り。不快な思いをさせてしまった方々には、申し訳ありませんでした。

コメントでは、特に、先輩ママたちの壮絶な体験談に絶句しました。大変な育児の他に、夜勤までこなしたり。子供の預け場所がなくて、そこまで頑張って働かなくてはならない現状は、どうにかならないものでしょうか。

発達障害の疑いがある子どもの割合は、非常に高いと言われています。小学校の普通級クラスに2人いるとの統計もあるようです。そんなに多くの親子が、障害児枠というカテゴリーに入れられ、母親が仕事を制限され、場合によっては生活保護を受けるしかないところまで追い詰められることは、社会的な損失だと思います。

重度障害児の場合は、さらに過酷な状況になることも教えていただきました。そうしたことが、社会から見えにくくなってしまっていると思いますので、ぜひもっと体験など聞かせて頂きたいところです。
今年いっぱいでブロガーは卒業となりますが、コメント欄はしばらく残したいと思います。
個人の問題にせず、誰にでも起こりうることとして考えてもらえるような、そんな記事が書けるよう、今後、精進したいと思います。最後までありがとうございました。

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みずちさん

発達凸凹のある5才息子がいます。仕事を辞めて、幼稚園ママデビューいたしました。ゆるっと就活しながら、子育てや就学先について考えていきたいです。

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