/ 2020.02.17

こんにちは。

去年の年末に、無事に女の子を出産して2児の母になった薬剤師のママとこどものおくすりやさんです。

皆さん、妊娠中の薬の服用にはとても気を使いませんか?今回私が妊娠中に服用した薬についての体験談と妊娠中に薬を服用することに対する私や私の友人の薬剤師ママの本音を書いてみることにします。

もともとアトピー性皮膚炎持ちなので常時薬の服用はしていました。

もともとアトピー性皮膚炎持ちなので常時薬の服用はしていました。種類は主にかゆみ止めの飲み薬とステロイドと免疫抑制剤(タクロリムス軟膏)の塗り薬 それから保湿剤。

長女の妊娠の際、皮膚科の先生と相談して必要最低限の薬にしようということになり、全身に移行しやすい飲み薬と3年前の当時妊婦に使用禁忌となっていたタクロリムス軟膏の使用をやめることになりました。すると薬をやめた反動と妊娠して体質が変化したせいかアトピーがたちまち悪化してしまいました。

2人目妊娠の今回は1人目の教訓を活かして、保湿などを強化、またタクロリムス軟膏が妊婦への投与が解禁になったため、妊娠中も使用継続していました。そのためか、長女のときよりもアトピーが悪化することはありませんでした。

そもそもタクロリムス軟膏が妊婦に禁忌だった理由は動物実験で大量投与した際に胎児に催奇形性の発現の可能性があったようです。ただし、この大量投与は通常ではありえないくらいの量だったようです。

妊娠4カ月で便秘に悩まされ便秘薬を服用

妊娠4カ月、便秘症に。酸化マグネシウムという便秘薬を服用しました。

これは便に水分を与えて便を柔らかくして出すタイプ。癖になりにくく、安全性も高く、妊娠や高齢者でも安全に使われやすいものです。便の状態に合わせて調整可能なので、私も調整してほぼ毎日服用していました。(便秘になると体重が増えるので・汗)

妊娠7カ月目で痰が絡む風邪を発症そのとき主に服用したのは漢方薬。

妊娠7カ月目で痰のからみがひどい風邪を発症したので、産婦人科の先生にお願いして薬をだしてもらいました。症状に合わせて飲むようにと。

そのとき処方してもらったのが、以下の薬
↓↓↓
・デキストロメトルファン(咳に効果あり)
・オロパタジン(アレルギー反応に伴う咳や鼻水に効果あり)
・ツムラ麦門湯エキス顆粒(痰の絡む咳や喉を潤す効果あり)

以上の3種をだしてもらいましたが、主な症状は痰の絡みだったので麦門湯しか飲みませんでした。

他の薬は特別 妊婦に禁忌ではないですし、妊婦やの使用経験もあるので、飲んでも胎児にはほとんど影響がないことは知っていましたが、薬剤師といえどやはり母心ですかね、必要最低限の薬しか飲みたくなかったので麦門冬湯しか飲みませんでした。

ちなみに、漢方は妊婦に安心という風潮がありますが、漢方でも切迫早産などに効果があるようなものもあるので安易な服用は禁物です。 

妊娠8カ月目で 左耳が突然聞こえづらくなった!そのとき使用したのが抗生剤の点耳薬

そして妊娠8カ月。もうすぐ産休だと思っていたころ、突然左耳が聞こえづらくなりました。

突発性難聴かな、どうしよう妊娠中だから薬も限られてくるし、治らなかったらどうしよう…。と不安に思い、耳鼻科を受診したところ、綿棒の綿がつまっていただけのことでした。それを取り除いてもらいましたが、中で炎症していたので薬の服用を勧められました。

内服の抗生剤を出してもらうか、外用薬の点耳剤にするかの2択でした。提示された抗生剤は妊娠中でも比較的安全に飲めるものだと理解はしていましたが、やはりできれば飲みたくないという思いが強く結局外用の点耳剤にしてもらいました。

難聴が治ったと思った矢先に妊娠9カ月目で副鼻腔炎に!そのとき服用したのが漢方薬

そして、難聴が治ったと安心していた矢先に、なんだか左の鼻から黄色い鼻水と変なにおいがするといった症状が…。

これこれはまさかと思い、再び耳鼻科を受診。思った通り副鼻腔炎を発症していました。副鼻腔炎もよく出る処方の薬は飲めないし、ともんもんしながら先生と相談し、結局、副鼻腔炎に適応のある辛夷清肺湯という漢方を飲むことに。

結果的に2週間のんで薬のおかげか自己免疫のおかげか出産前にほぼ治りました。

そして出産へ!結果は今のところ異常もなく元気な赤ちゃんを産むことができました。

妊娠中、最低限の薬を使用していた私ですが、無事に元気な女の子を出産することができました。得に、タクロリムス軟膏の影響による催奇形性の発現もありません。

薬に詳しい薬剤師ママ。自分が妊娠したときの薬の服用についての本音は…。

医療の現場に絶対という言葉はありません。

薬も妊娠中に絶対安全なものというのはなく、過去の経験からこの薬は危険・比較的安心という判断で使用されています。また、10カ月という長い妊娠期間中、初期は危険だが後期なら比較的安全という薬もあります。

薬剤師ママたちは以上のことをもちろん理解しています。理解しているけど、やはり薬はできるだけ飲みたくないのが本音です。むしろ理解しすぎているからこそ多少の風邪くらいでは飲みたくないのかもしれません。

これだけ書くと、妊娠中の薬の服用を否定しているように思われそうですが、もちろん薬を服用する場合もあります。

例えば、インフルエンザなど、妊婦にも胎児にも悪影響がでやすい症状の場合はもちろん使いますし、私の場合持病のアトピーの薬は妊娠中も継続していました。薬剤師ママたちは妊娠中の薬の服用を否定しているわけではなくより必要最低限の薬しか飲みたくないだけです。

薬に詳しい分、薬剤師ママは妊娠中の薬についての服用はより慎重なのです。

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ママとこどものおくすりやさん

◆薬剤師ママ
◆私 主人7歳と4歳の娘 の4人家族
◆横浜市在住
調剤薬局併設のドラッグストアに勤務し、地域医療に貢献中!薬剤師の資格を活かした医療ネタや娘との日々の生活、クレイフラワーの習い事について書いていきたいと思います♪

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