/ 2022.02.12

こんにちは!気ままに育児漫画を描いているタナベと申します。普段はゆるい漫画で夫と3歳娘とのごく普通の日常をお届けしていますが、今回は最近行ってきたお店のレビューをお伝えします!

大量生産大量消費の代表ともいえるあのDAISOが真逆の方向へ進出しているのをご存じでしょうか。それが同社が手がける「Standard Products」という新ブランドです。コロナ禍や近年の異常気象、各地の甚大災害の影響でものの選び方を考えるようになった人も多いと思いますが、私もそのひとり。

買い物は大好きですが、安ければ買っちゃおという時代は過ぎ去り、選ぶ目が俄然厳しくなりました。そしてそんな消費者意識を掬い取るように、サステナブルやエシカルを謳う商品やブランドが一気に増えてきた感じがします。

そんな中、あのダイソーが…と気になって、昨年10月にオープンした新宿の2店舗目に行ってきました。

コンセプトは 「ちょっといいのが、ずっといい」

Standard Productsの特徴は
・脱・大量生産、大量消費
・短いサイクルで買い替える必要のない品質
・エイジレス、ジェンダーレス
・飽きのこないデザイン
なのに価格は330円〜1100円!これは気になります。

店内はダイソー感まったくなし!

高級感を意識にしたブランディングが伺えます。随所に商品説明のPOPもあり、わかりやすく陳列されています。色々気になる商品はあったのですが、そのなかで私が思わず手に取ったのはこちらの3点でした。

1.オーガニックコットンガーゼタオル 330円〜

オーガニックコットンは肌に優しいだけでなく地球環境にも優しい素材です。コットンの原料である綿花の栽培には大量の農薬が使用され、生産地の環境汚染と生産者の健康被害が問題となっています。

またポリエステルなどの化繊衣類から洗濯や廃棄の度に流出するマイクロプラスチックも、海洋生物に取り込まれ食物連鎖を通して私たちの体に蓄積することが知られています。

さらに近年は大気中での飛散からもたらされる健康被害も問題になっており、早稲田大学など日本の研究室も国内外で観測を続け警鐘を鳴らしています。そのため私はできるだけオーガニックコットンを選ぶようにしています…。

が!正直オーガニック製品は高価に感じる… 。生まれたときから世は不景気でデフレに慣れてしまったこの感覚。これが本来の適正価格とはわかっていてもパッと買えるようなものは中々見つかりませんでした。でもこのタオルなら330円!(一体どうやってるんでしょう?大創さん)

何も気にせず使い倒せる!そしてカラバリもかわいい!そう、まず「かわいい」。あれやこれやのたまっといて何ですが、最初のこの感覚大事にしたいですね。

2.フライパンプレート 1100円

フライパンで調理したままテーブルに並べられるのが嬉しい美濃焼のお皿!しかもGood Looking.

日本の風土に合い生活に根ざしてきた工芸品も絶えさせてはいけないものですよね。少しでも地域の産業発展や技術継承のきっかけになるのだったら買い物をする意味もより豊かになっていくと思います。陶器の場合、表面にフッ素やテフロンなどの加工がないのも安心です。

これまで何度となくひっくり返しては原型をとどめてこなかった餃子ももうひっくり返さなくていいんですよね?パンケーキもそのままドーン、親子丼も家族分まとめて作ってドーン!セルフで丼に乗っけてください。で、いいんですよね?手にとっただけで妄想が広がります。

3.ガラスキャニスター(竹蓋付) 330円〜

数年間キャニスターをずっと探していたのですが、ちょうどいいのが中々見つけられませんでした。

私の希望は
・持ちやすいサイズと軽さ
・プラスチックを使用していない
・ホーローのように冷蔵庫の中で冷たくなりすぎるのはちょっと嫌
・密封できる(運搬はしないので完全密封でなくても良し)
・複雑なパーツや細かい溝がなく洗うのが楽
・見た目がシンプル

というものなのですがこれは私のわがままを見事に叶えてくれました。竹製の蓋というのもあまり見ないデザイン。買いです!

その他にもこんなアイテムが

今回は私にとっては十分な収穫でしたが、他にも気になるアイテムがあったので少し紹介させてください。

間伐材を使用したシリーズ

スマホスピーカー、アロマオイルやブロック、ちょっと変わった御祝儀袋まで。森林の生態系を健全なものに保つためにも、木が密集化しないよう間引くことはとても大事。その際に出る間伐材は、そのまま放置されてしまうことも多いそうですが、Standard Productsでは国内の間伐材を加工して、積極的に商品開発をしているようです。

これまでは一部の団体や個人が独自に行っていたこのような取り組みを、大きな企業が大量生産でリーズナブルに販売できるという強みを生かした展開は、サステナブルな生き方を考える消費者の門戸を広げてくれそうな気がしました!

バンブー食器シリーズ

竹は生育が早く収穫までのサイクルが短くて済むこと、また殺虫剤や除草剤を必要とせず、成長するために水もあまり必要としないのでメンテナンスをほとんどしなくていいこと、そして成長期には多くのCO2を吸収することなどから、環境に優しく、なおかつ商業向きの素材と言われています。

バンブー食器は軽くて割れにくいので乳幼児や介護の場でも重宝しそう。お砂場やおままごとでも使えますね。

シンプル&高コスパアイテムが見つかるStandard Products、渋谷と新宿に店舗があるようですのでお近くにいらした際は覗いてみてはいかがでしょうか?

買い物をするときのマイルール

最後に、今回のレビューを通して考えたこと……個人的に買い物で心がけていることを紹介します。
・そのときに必要なものだけ買う
・納得がいくものに出会うまで探し続ける
・買う買わないのボーダーラインを設ける

例えば私のボーダーラインはこちらです。
「安いから、好きなデザインだから、好きなブランドだからというような理由だけでは買わない」
「迷ったら買わない」
「普段の慌ただしさや疲労感も想像しながら無理なく日常的に使えているところを想像できれば買う」
「長く飽きずに使えれば買う」
「生産者(メーカー)の応援につながるのであれば買う」
(もちろん非常時などはこの限りではありませんが)

便利なものが多すぎる時代。つい目移りしますし、もちろんその恩恵もたっぷり受けていますが、一人一人自分が責任を持って吟味、選択し、管理できる分だけ所持するという感覚を持てばものに振り回されることもなくなります。そして自分たち消費者がその意思を示すことができれば無駄に生産されることも減ってくると思っています。

子どもたちにも物と情報を扱うリテラシーはしっかり築いていってほしいなと思う今日この頃です。

私が参考にしているIGアカウントのリンクを貼っておきますので、もしご興味のある方はぜひ見てみてください。

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タナベミキさん

ジュエリーデザイン、アートディレクションを生業とするウッカリ系かーちゃん。4歳、0歳姉妹と夫の4人家族、長女育休中に始めた育児漫画をインスタグラムに気儘に投稿しています。ささやかだけど忘れたくない日常を切り取っていきたいと思います。

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