周囲の「家を買うなら早い方がいい」に惑わされるな!

私の周りのママ友たちはマイホームを購入する人が増えています。…が、家を購入したり、検討しているママ友たちがみんな口々に「家は早いうちに買っておいた方がいいって言われた!」と言うのです。

不動産営業所での経験がある私はいつもこう思います。

んん〜?確かに家を買うなら早い方がいいって言われてるしそう思うけど…なんで家を買うのは早い方がいいのかちゃんと理由知ってるのか〜(^^;;??急いで買えってことじゃないぞ〜?

他にも、「親に早めに買えって言われた」とか「友人に言われた」という理由で不動産屋に来るお客様も多いんですよね。

経済力もまだついていない若い人で、奥様が無収入だったり育休中だったり、貯金も全くなく、車をローンで買って、クレジットの返済もあって…

「なんで今の状態で家買おうと思ったんだ!?」と突っ込みたくなりますが、そんな人が家を買いに来ることが多いのも事実です。

このケースのだいたいは周囲の人に「家は早めに買え」と言われたからなんですね…。そしてこのような人たちは、住宅ローンをあてにしていることも多いです。

これも、親や周囲の人に「お金は銀行が貸してくれるから!」とか言われたのでしょう…。

しかし、住宅ローンの審査はそんなに甘くありません。このような人の多くが、「返済能力がない」と見なされ銀行に断られています。

また、会社の住宅補助(家賃補助や社宅・寮)を利用している人で、まだ住宅補助の期限が残っているのに家を買いに来るお客様もいます。

もちろん、住宅補助を打ち切ってでも早く家を買う事情(年齢など)があるのかもしれません。しかし正直、不動産屋の従業員からしたら「なぜ今?」といった感じです。

賃貸に住んでいる場合、家賃をいくら払ってもその物件は自分のものになりません。ですので、会社が住宅補助(家賃補助や社宅・寮)をすることによって生活をサポートします。

ですが、これが持ち家になってしまうと、住宅ローンの月々の支払いはありますが、自分がお金を払えば払うほど、その物件は自分の資産となります!

当然かもしれませんが、自分の所有物になるものに対して会社からの補助なんてありませんよね(^^;;

住宅補助の期限の途中でマイホームを購入した場合、「持ち家になりました」と会社に申告しなければなりません!そして、持ち家になったら住宅補助は打ち切りになるでしょう。

(会社によっては、持ち家でも2〜3万ほどの住宅ローン補助をしてくれるケースもあります!)

なので、会社からの住宅補助がある場合、住宅補助の程度や金額によりますが、期限までは住宅補助を利用して貯金をし、期限が切れるタイミングで家を購入するパターンもアリなのです。

「家は早く買え!」に惑わされて、この方法を知らずに買いに来る人が結構います…。家の購入は、他の買い物とは違います。価格も大きくて返済できるかビビります。

だからこそ、周囲の人の個人的な意見に惑わされてしまいます。特に、最も影響されやすいのが親の言葉です!

その家に住むのは誰ですか?親でも、友人でも、不動産屋でもありません。自分以外、誰もいません。他の人に判断を任せるのはNG!自分でしっかり考えることを放棄しないようにしましょう!

安い物件に飛びつくな!

私には、旦那様の会社の住宅補助で生活をしている若い女性の友人Bさんがいました。

ある時、そのBさんから家を購入したと報告を受けました。詳しい話を聞いたところ、正直、「なんでそんな家を今買ったんだ!?」と思ってしまいました…。

首都圏内ではありますが、主要駅に行くにも困難で、家の近くに交通機関や商業施設がなく、最寄駅の路線は1本しかなく、駅に行くにも買い物も車が必須です。

旦那様は在宅での仕事が難しいのに、通勤が以前よりも面倒になってしまうようです。また、車の運転は旦那様しかできないようで、専業主婦で2人の幼い子供の子育てをしているBさんが平日にどこかへ出かけるとなるとかなり不便でしょう。

もちろん、Bさんにとってはベストな条件の家だったのかもしれません。しかし…今は車があっても、老後に運転ができなくなった時はどうするつもりなんだ…?もうこの家、売却したいと思っても多分売れないぞ…?

というか、住宅補助が出る期間がまだ残ってるよね…?持ち家になるともう補助は出ないけど大丈夫なのか…?住宅補助を打ち切ってまで急いで買わなきゃいけない家だったのか…?

という疑問がどうしても湧いてしまいました。

詳しくはわかりませんが、実際に友人宅に遊びに行って立地や物件を拝見したところ、おそらく2千万〜3千万ほど。首都圏の注文住宅の戸建の値段と考えると、かなり安い方かと思います。

地方とは違い、首都圏になるとこの価格で家の広さや利便性などは期待できないかもしれません。

旦那様もBさんも地方出身で首都圏の土地勘がなかったことも考えられますが、一番は戸建を安い値段で買えるという点だけで購入してしまったと考えられます。

「安さ」に飛びつくのはかなり危険です。不動産というのは年月が経てば資産価値が下がっていく一方です。

将来家を買い換えたいと思っても、人気のエリアだったり、再開発の進んでいる土地、駅近などの立地条件ではない限り、購入価格より3分の1、5分の1、10分の1も下落してしまうことがほとんどかと思います。

立地条件が良いとされる物件でも、価格が下落しない保証なんてありません。購入価格と売却価格がトントンであればラッキーくらいに思っておいた方がいいかもしれませんね。

苦労して住宅ローンを返済したのに、価格が大幅に下落…なんてショックが大きいですよね。

「今家を買わなくてもいいんじゃないかな?」

「住宅補助を期限まで利用すれば貯金もできるし、とりあえず今は子育てにお金を使って、30代になって経済力が付けば買える家の選択肢も増えるんじゃ?」

と考える余地は十分あったかと思います。

決して価格が高いから良い物件、安いから悪い物件と言っているわけではありません。しかし、設定されている価格には、それ相応の理由があることを忘れないで頂きたいです。

こだわりすぎて他のことを見落とすな!

特に地方から来た人に多いのですが、「どうして戸建にしたの?」と聞いてみると、「5千万〜6千万出してマンション買うんだったら戸建の方がよくない!?」と返ってくることが多いのです。

えっと〜…。何を基準に「いい」と言っているんだ(^^;;?

確かに広さとかで言ったら戸建の方が広いし、それは一理あるけど…。5千万〜6千万あったら人気エリアの駅近でマンションが買えるし…。無理のある立地条件で戸建にするくらいならマンションにした方がいいとも言えるんだけどな…(^^;;

不動産は一つの資産です。もし売却するとなった時、先ほども申し上げたように不動産は購入時の価格より大幅に価値が落ちてしまうものです。

しかし、成長の見込める地域だったり、人気エリアだったり、主要な駅や交通利便性の高い立地であれば、支線価値がさほど落ちないと期待できる物件もあります。

5〜6千万のマンションであれば、資産価値が落ちにくいと考えられる物件も視野に入れられるのです。そう考えてみると、マンションの見え方も変わってきませんか?

実際、地方出身者はマンションに高いお金をかけるなら戸建てを選んで広さを確保するという人が多いようですが、首都圏に住んでいる人はお金をかけてでも資産価値の高いマンションを買うという考え方の人も多いのです。

こだわり過ぎてなんか色々見えないまま家を購入!…なんて、それに後悔するのは何十年後。

戸建には戸建の良さが、マンションにはマンションの良さがあります。それを知ろうとせずに、最初から選択肢を絞ってしまうと、自分のニーズに対応できないこともあります。

家のニーズは一個人や家族によって異なり、一概に「これがいい家の条件!」とは言えないのです!視野を広く持って家選びをしましょう。

まとめ

いかがでしたか?マイホーム購入をお考えの皆さんに気をつけていただきたいNG行動は以下の通りです。

・周囲の「家を買うなら早い方がいい」に惑わされるな!
・安い物件に飛びつくな!
・こだわりすぎて他のことを見落とすな!

では、皆様が素敵な物件と出会えることを願っております!

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ぶうちゃんさん うつのない職場作り!社会福祉士ママ

大学で社会福祉を学び、その後は金融営業、弁護士秘書、不動産事務、人事などを経て就労移行支援で発達障害と精神障害をお持ちの方の就労支援に従事。金融営業では全国新規口座開設最高2位、就労移行支援の営業では3カ月で収益を倍増させ赤字経営を黒字に転換。現在は個人で福祉事業所、学校、医療機関、中小企業向けに、うつを予防する雇用環境作りの支援と楽しく収益化をする支援を行なっている。

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