/ 2022.05.05

こんにちは。横浜在住エンジニアワーママ、ゾウです。今年度から、会社で「女性リーダーを育てること」を目的とした研修に参加しています。有難いことにマネジメント陣からご指名を受け、産後、仕事復帰してからがむしゃらにもがいてきた日々が少し報われるような気がしました。

一方で、私は仕事が好きですが、私自身がある意味「男性並み」に働いてしまうことで、逆に女性躍進を阻む結果になるのでは、という気がかりもずっとありました。

世の中には子育て等の制約がありながら、バリバリとキャリアを築いてきたスーパーウーマンと呼ばれるような方がいます。私自身もそういった存在、働く女性のロールモデルになりたい…と思う一方で、「そこまでしないと(=男性社会においても立ち向かえるくらいでないと)、キャリアを築くことができない」と思わせるのでは意味がないと感じてきました。

そんな中で参加した研修の中で、課題として『5年後のキャリアを考える』といったものがありました。こういう、〇年後の自分を考えてみよう…というテーマはよく聞きますが、正直なところ、毎回「わかるわけないじゃん!!!!」と思ってしまいます(笑)。

まだ3歳の娘は5年後には8歳になりますが、小1の壁すらリアルに想像出来ないのに、小学校入学後数年の状況なんてわかるわけがありません。また、2人目の子どもを持つのか?その時期は?というのも大きな問題です。

悩んだ私は、せっかく研修という通常業務から離れた場での経験なのだからと思い、Excelシートに向こう数年のあり得る人生プランを列挙することにしました。

いざ書き始めると、何となく5パターンに収まりました。
 1.最短ルートとして今年度中に次の子を妊娠し、●年度に仕事復帰、…
 2.娘が小1の間に2度目の育休を取ることができるように、△年度に妊娠、…
 3.キャリア重視で■年度に妊娠、…
…といった具合です。

私は悪阻もひどかったので、業務都合的にいつ悪阻があったらまずいのか?等も考えました(もちろん、妊娠出産のタイミングが全て思い通りにいくとは限りません。それは承知の上で、わが家にはどんな時期にどんなことが起こるとどれくらいの影響が出るのか?の心積もりをしておくことが目的です)。

夫とも内容を確認し、夫の仕事が忙しい時期は?もし私が重度悪阻等で入院になったら?…等々も話し合いました。そして完成したExcelファイルを、上司に見せました。

こんなプライベートな内容を、上司とはいえ成人男性に見せてもいいものか?と思ったのですが、今の自分には必要なことだと感じていました。

研修課題相談と称して実施したオンラインミーティングでシェアしたExcelファイルを見て、想定以上に真剣に内容を精査頂き、マネジメントという立場からのご意見を頂けて嬉しかったのですが、一通り議論した後、ぽつりと『うちの妻とも、こういうことを考えるべきだったのかもしれないな』と話されていたのが印象的でした。

同時に、こういうことをもっと話していかなければならないのかも、とも思いました。

身体に関わる具体的な話題は、非常にプライベートなことであり、なかなか組織内ではしにくいものです。しかし今回の上司の反応を見て、ライフイベントを控えた女性だけでなく老若男女広くに対し、キャリア構築における課題の提議・共有になる可能性を感じました。

また、例えスーパーウーマンに思えた人でも、見えている結果以上に、そこに至った経緯、工夫やチャレンジ、躓きがあったはずです。それらをオープンにすることに重要な意味があるのかもしれない。それなら、まずは私自身が実行していかないとと決意しました。

実は私が受講している研修は、私の代が第一期生です。良くも悪くもリファレンスになる存在として、せっかくならば組織を巻き込んだチャレンジをしていきたいと思います。

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ゾウユウコさん

3歳の娘と研究者の夫と横浜で暮らす、エンジニアワーママです。夫婦ともども地方出身・東大卒。住まいの近くに頼れる親族がいない分、夫婦+アウトソーシングで工夫しています。家族で音楽を楽しむことと、子育てしながらのキャリア形成に興味があります。

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