こんにちは。横浜在住エンジニアワーママ、ゾウです。

先日、歌舞伎の観劇デビューをしてきました!

当日に思い立って勢いでチケットを購入したのですが、後になって『こんな初心者が行っていいのかな?』『ちゃんと楽しめるのかな?』…といった心配が襲ってきました。

同じように、憧れはあるけど不安の方が大きいかも…という方に向けて、私の率直な体験談をお伝えします。

服装は?ドレスコードはあるの?

敷居が高く感じられる歌舞伎ですが、これといったドレスコードはなく「一般的に観劇するとき同様の服装でOK」のようでした。銀座という場所も場所ですし、休日にちょっとおしゃれしました、という程度でじゅうぶんという印象です。

とはいえ会場にはバッチリお着物でキメたご婦人も多く、あまりにラフだと自分自身がソワソワしてしまうかなあ…と感じました。

一方、私が見かけた年配の男性は、浮世絵Tシャツにシャツをはおった粋なスタイルで颯爽と歩いていらしたので、作品や会場へのリスペクトがあれば自然とその場には馴染むのかもとも思いました。

内容はわかるものなの?

歌舞伎のセリフは普段私たちが使っている言葉とは言い回しが異なるため、初見の舞台の内容を理解できるのか?は最も不安なポイントではないでしょうか。

私は事前にあらすじだけは読んでおいたのですが、メインの登場人物の名前と設定・物語が展開する場所・何となくのストーリー(とはいえ、恋愛ものなのか?喜劇なのか?復讐劇なのか?程度です)は頭に入れておいて良かったと思いました。

というのも、あくまで私の無学故の感想ですが…。言葉自体は意外と口語に近い部分も多く、細かい部分まで聞き取れなくとも大筋は理解出来ました。

ただ、時代が時代なので登場人物たちの見た目が似ていて、舞台に人が増えてくると『あれ?これはさっき主人公と悪だくみしてた人?』『こっちは?新キャラ???』『誰?????』と混乱することが増えていきました。(笑)

場数を踏んで慣れてくると、もう少し繊細な楽しみ方も出来るようになるのかもしれませんが…。当面は事前情報なしでは難しそうでした。

ちなみに驚いたのが、会場でイヤホンガイドを借りられることです。

美術館等ではよく見かけるイヤホンガイドですが、『観劇しながら解説を聞いて楽しめるの?』という疑問が浮かぶかと思います。

調べてみると、上演前に舞台の見どころ等を伝えてくれるだけでなく、上演中にも絶妙なタイミングで物語や役者さんに関する情報を教えてくれるそうです。

今回は私は使用しませんでしたが、次回はぜひ試してみたいと思っています。

以下若干のネタバレあり?推し活のエネルギーを感じた上映中

私が鑑賞したのは「安政奇聞佃夜嵐(あんせいきぶんつくだのよあらし)」という作品で、松本幸四郎さんと中村勘九郎さんが主役を務められていました。実在の脱獄事件を元にした、血の気の多い男ふたりのコミカルな脱獄劇…かと思いきや、次第にシリアスな真実な明らかになっていき…といったあらすじでした。(私の解釈なので、もしかしたら間違っているかもしれません。。。)

偶然でしたが、松本幸四郎さんは私の推しである嵐の二宮和也さん主演の4月ドラマ「マイファミリー」にも出演されていたので、何だかちょっと心が踊ってしまいました…。

今回調べるまで知らなかったのですが、歌舞伎座や関連劇場においてはほぼ1年中、何かしらの作品が上演されています。普段TVで見るような有名な方が出ている舞台でも、案外気軽にチャレンジできるんだなと驚きました。

また、現代的なエッセンスを盛り込んだ作品案内も多くあり、広い世代に門戸が開かれているように感じて「歌舞伎は敷居が高いもの」という印象が一変しました。

また、オタクである自分と同じように、「推し活」のエネルギーを感じた一幕もありました。

歌舞伎座ではチケットを購入するときには座席を選べるのですが、既に埋まっている座席がやけに舞台方向左側に寄っており不思議に思っていました。しかし上映が始まってみると納得。会場の左側にだけ舞台から花道が伸びており、シーンによってはそこでお芝居が繰り広げられるのです。

作品や役者さんのファンであれば、より花道に近い位置で臨場感たっぷりの舞台を味わいたいという気持ちはかなり共感できます。客層やジャンルは違えど、好きな物事への情熱や楽しみたいという気持ち、ときめきには違いはないんだなあと感じたのでした。

まだたった1つの作品を鑑賞しただけであり、横浜 ⇔ 銀座も近くはないため距離的に気軽には行けないのですが、歌舞伎の面白さを知り始めたことにワクワクしています。もしご興味がおありの方は、ぜひぜひ思い切って!飛び込んでみてほしいなと思います。

リンク一覧

crown weekly ranking

この記事を書いたブロガー

ブロガー一覧 arrow-right
ゾウユウコさん

3歳の娘と研究者の夫と横浜で暮らす、エンジニアワーママです。夫婦ともども地方出身・東大卒。住まいの近くに頼れる親族がいない分、夫婦+アウトソーシングで工夫しています。家族で音楽を楽しむことと、子育てしながらのキャリア形成に興味があります。

ゾウユウコさんの記事一覧 v-right