約50平米・2LDKマンションに、小学生から保育園児までの子ども3人と夫婦で暮らしています。スモールスペースでも快適に暮らすためには、日々の片付けが重要。部屋づくりをする上で、家族(とくに子ども)が片付けしやすい仕組みを考えてきました。

自分で出したものを片付けるようになるには、大前提として「元に戻す場所が決まっている」がありますが、子どもの場合「簡単に戻せる」ことも大事なポイントだと感じます。キレイに並べる、ケースに分けてしまうなど、片付けのルールが複雑であるほど、子どもが片付けを嫌がったからです。

「簡単に戻せる収納」を追求した結果、わが家ではこんな感じに落ち着きました。子ども用品のアイテムごとに収納の実例を6つ紹介します。

アイテム1|2歳までのおもちゃは箱にポイっと放り込む

積み木やぬいぐるみなど、赤ちゃんから遊べるおもちゃの片付けは、ざっくり分類して箱にポイポイ放り込むだけ。子どもが1~2歳の頃は、よくおもちゃを部屋中に広げて遊んでいました。どれだけ散らかしても「まぁいいか」と思えたのは、おもちゃをかき集めてドサーっと箱に入れるだけだったから。毎回とはいきませんが、子どもも一緒に片付けをしてくれました。

アイテム2|3歳からのおもちゃはふた付き透明ケースに入れる

子どもが成長するにつれ、ラキューやレゴなどの細かいおもちゃが増えました。これらの収納には、ふた付きの透明ケースを選びました。理由は、当時まだ1歳だった下の子の誤飲防止のため。ふたを閉めれば、下の子はおもちゃを手にできません。

ふた付きの透明ケースの利点は他にもいろいろとあります。ふたがあると重ねて収納でき、透明ケースだと何が入っているか一目瞭然です。

前述の片付けと比べると「ふたをあける」ワンアクションが増えますが、ケースのなかは細かく分類せずに、やはりドサーっとおもちゃを入れることで、幼児でも簡単に片付けられるようにしました。

アイテム3| 絵本はカバーを外して本棚へ

子どもたちには、本に親しんで欲しいという思いがあります。そこで、すべての本は子どもの手の届く場所にしまいました。思惑通り、3人とも絵本をどんどん取り出し、部屋に広げて遊ぶように。そうなるとやはり片付けは大変です…。

1ミリでも片付けをラクにするためにしていることは、「絵本のカバーを外す」です。以前は、子どもが外したカバーを絵本にかけ直していましたが、このひと手間を減らしました。外したカバーは紙袋に入れて、別に保管しています。

絵本は、出しては片付ける毎日なので、作者や種類で分類するルールはとくに設けませんでした。本棚にしまえさえすれば上出来です。

アイテム4|ランドセルはロッカーにしまう

ランドセルは、小学校と同じロッカー式の収納を採用しました。わが家は子ども部屋がありせん。小学生からは私物がどんどん増えるため、このロッカーは子どもの私物置き場としても機能しています。

1人につきロッカー3つ分を割り当て、ランドセル、教科書、私物(お友達との手紙や文房具など)を置いています。こちらは子どもの管轄。小学生からは、自分のものの管理は子ども自身に任せています。

アイテム5|子ども服は手の届く位置にしまう

幼児からは、自分で服を準備するよう教えています。そこで、衣類収納は引き出し収納を手の届く位置に用意しました。子どもが使うものなので、キレイに服をたたんで整理することは求めず、ここに収まってさえいればOKとしています。

アイテム6|一時的な荷物も置き場所をつくる

時々、「これどこに戻すの?」と迷ってしまうものもあります。そんなときには、備え付け収納(押し入れ)のなかにポイッ。見えない場所に仮置きし、時間のあるときにゆっくり整理します。

小学校の長期休暇で持ち帰るもの(お道具箱、防災頭巾など)や、子どもの工作物なども備え付け収納のなかが定位置です。仮置きする場所を決めておくと、ものが部屋に出しっぱなし…が避けられます。

片付けの仕組みを整えた後は根気強く習慣化

子どもに「片付けて!」と言う前に、まずはものの置き場所を明確にし、簡単に元に戻せる仕組みを整えることが大事だと思っています。とはいえ、仕組みができたからといって、すぐさま子どもが片付けるかといえばまた別問題で…。こちらは、根気強く子どもたちの自立をサポートしていきたいです。

子育て中はいつも整った部屋をキープすることは難しいですが、「さぁ片付けよう!」の号令ですぐに片付く部屋を目標に、これからも部屋づくりを進めたいと思います。

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ヨリさん

小3、小1、4歳の母。発達遅れのある末っ子の療育と仕事の両立が課題。共働き、3人育児の暮らしの工夫をブログ「よりみち家族」を書いていたら、1冊の本になりました。書籍「暮らしの最適化」発売中です。

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