/ 2024.01.22

12年前、私たち夫婦はほぼ貯金ゼロで結婚しました(結婚費用で貯金をほぼ使い果たし、手元に残ったのはボーナス1回分ほど…)。浪費家の2人が一緒に暮らし始めて、最初にじっくり話し合ったのは「生活費の分担、どうする?」でした。

共働き夫婦、「生活費の分担はどうする?」

共働きの場合、収入の一部を家計に入れる(財布を分ける)ケースも多いと見聞きします。はじめはわが家も「財布を分ける」ことにしました。ですが次第に、お金で揉める回数が増えてきたのです。

自分のほうが損している(自由になるお金が少ない)とお互い疑心暗鬼になったり、必要以上に生活費を削ってストレスがたまったりしたことが原因でした。

そこで思い切って、2人とも収入をすべて家計に入れる(共有財布にする)ことに。欲しいものがあれば共有財布から購入します。

毎月、毎年の収支はエクセル家計簿で分析

共有財布にしてから、家計簿もつけ始めました。発端は、お互いに相手が変な使い方をしないかを監視するため…。収入の全額を家計に入れることに対し、はじめはかなり抵抗があったのです。

家計簿は、使いやすいようにエクセルで自作。レシートの合計を淡々とインプットします。はじめは面倒だったのですが、データがたまるとお金の使い方の傾向も見えてきて、だんだん面白くなってきました。

「今月は外食多めだったから、来月は控えよう」「旅行にもっと使っても大丈夫そうだね」。気が付くと夫とざっくばらんにお金について話す頻度が増え、家計簿を通して、相手へのお金の使い方に対する信頼ができてきました。

また、家計簿から食費や日用品、娯楽費など、どの項目にどのくらい使っているのかが月単位、年単位で分かり、将来のお金の見通しがたちました。無駄遣いも減り、少しずつ貯金も増えたため、いよいよ資産運用に乗り出します。

少しずつ投資の勉強も…

家計簿効果で貯金が増え、いよいよ資産形成を考え始めた結婚2年目。これまでお金は銀行貯金するだけでしたが、本を読んだり、ファイナンシャルプランナーに相談して知識が増えるにつれ「積立投資が良い」と考えるようになりました。

ですが多少なりともリスクが伴う「投資」にはすぐさま踏み切れず…。まずは少額をNISA口座で運用しつつ、まとまったお金は「貯蓄型生命保険」に預けます。将来的には銀行に預けるよりも増えるからです。また、職場の財形貯蓄も始めました。

投資・保険・財形など、銀行以外の預け先を色々試したわが家。このままゆるゆると資産形成していこうかなぁと一旦お金の勉強も落ち着いた頃、夫が言いました。「もう一度、資産運用を考えたい」。

資産の整理。貯蓄型保険や財形貯蓄は解約

4年前、夫は半年間の育休を取得しました。「育休中にもう一度投資の勉強をして、基本的には積立投資で資産運用をしたいと思うんだけど…」と夫は言います。

そして有言実行で、わが家に最適のプランを調べ上げてくれました。夫のまとめた資産運用シミュレーションを見て、わが家の場合は保険と財形は要らない、投資一択でも大丈夫だと納得。保険と財形は段階的に途中解約し、積立投資の割合を増やしていきます。現在は、半年分の生活費以外はすべて資産運用をし、将来に向けたお金の準備を整えているところです。

貯金ゼロからスタートし、紆余曲折あったわが家の家計管理と資産運用。夫婦二人三脚で様々なことを実践したことで、少しずつ前進できました。今感じていることは、お金の勉強からは逃げられないということ。子どもにもお金の知識を伝えていきたいと思っています。

資産は「マネーフォワード」で管理。どれぐらい保有しているのかが一目瞭然です!

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ヨリさん

小3、小1、4歳の母。発達遅れのある末っ子の療育と仕事の両立が課題。共働き、3人育児の暮らしの工夫をブログ「よりみち家族」を書いていたら、1冊の本になりました。書籍「暮らしの最適化」発売中です。

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