2019.02.18 / 2019.02.21
“ぺっこん”の申込み
バレンタイン間近のある夜のこと。
「今日ね、Bくんに、“ぺっこん”しようって、言われたの…」 いつもは「こっちを見て!」とうるさいほどの長女が、背後からそっと打ち明けてきました。「えっ?なに!?」振り返ると、今まで見たことがないような複雑な表情を浮かべていました。
うれしいような、困ったような、みんなに知らせたいような、誰にも秘密にしておきたいような…。それはすでに一人前の恋するオンナの顔で、(いつのまにそんな顔できるようになったの?)しばし時がとまった気がしました。
男の子にもらった初めてのアクセサリー
長女に“プロポーズ”してくれたのは、マッシュルームカットがかわいい優しげな雰囲気のクラスメイト。
先日は、長女のリュックのポケットにしのばせておいてくれたポチ袋を長女が開けると、鮮やかなレモンイエローの小さい髪ゴムがひとつ、コロンと出てきました。
お母さんにお礼のLINEをすると、「◯◯が、長女ちゃんがゴム無くしたからあげたいと言って棚から出してたんだよね。もっと可愛いのあげたらいいのに」
子供たちが大好きなお手紙交換、モノは入れられないルールなので、園のお手紙ポスト経由の正規ルートをかいくぐってまで届けてくれたようです。
好きな人に欠けたものを埋めてあげようとする心、それってもう立派な「愛」ではないでしょうか。小さなジェントルマンの思いに、心がホンワカと温かくなりました。
こどもは「愛」をどう定義する?
年齢だけは相当オトナになったいまでもなお定義が難しい「愛」。こどもにとってはどういうものなんだろう、と思っていたら、アメリカの出版社が4歳から8歳のこどもたちを対象に聞き取りをした記事がありました。
「愛は疲れさえも笑顔に変えてくれるもの」(テリー・4歳)
「愛は、僕のお母さんがお父さんにコーヒーを渡す前に一口飲んで、ちゃんと美味しいコーヒーになってるかどうか確かめること」(ダニー・7歳)
かわいらしくも、ときに核心を突く、興味深い回答が並びますが、どの回答にも共通するのは、
・なにげなく過ごしている日々の中に、愛はあること
・そこにありさえすれば、こどもたちだってちゃんと感じとることができているということ
のように思えました。
ビジネスの場においても、定義はとても重要で、そこがフラフラだとその後に続く目的や、その達成のためにするべき行為、とるべきスキームも、全部変わってしまったりします。
特別なことでなくても日頃の生活の中に込めた思いを「愛」と感じとってもえたらいいな、と改めて思いました。
我が家の場合は…
さて、我が家の姫たちはいまのところどんな風に感じ取っているのか?ワクワクしながら聞いてみると…。
次女(2)
「かわいいお姉ちゃんが大好き。だから、チューしたくなること」(???まあ、いいか、かわいい、かわいい)
そして、大人っぽく小首をかしげていた長女(5)
「いーっぱい、うれしいこと…」(うんうん)「してほしくなる」(はっ!?)
そう言い放ち、髪ゴムを慎重に高い棚に保管する後ろ姿には、愛され女子の余裕さえ感じられ、頼もしいと同時に、不意打ちでオンナとして水をあけられたような一抹の寂しさも感じたのでありました。
そんな長女、最近は、お友達のお迎えにいらっしゃるシュッとしたイクメンパパさんやお向かいの学童に通う小学生のお兄ちゃんも気になる様子で、会えるとデレデレしています。愛のもう少し手前、小さな恋の季節は、まだ、始まったばかりです。
共感はしたけど、テリー(4歳)はなににそんなに疲れてるの?
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たかままさん
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「保育園児ママの今こそ育児の青春時代!」がモットーの更年期ちらつく歳女(としおんな)。不条理だらけのワンオペ育児、ビジネス文書でみかける用語で考察してみたいと思います。