/ 2019.04.25

メタ知識とは?

今年度の東京大学の祝辞は大きな話題を呼び、ニュースなどでも取り上げられていましたね。すでに全文を読んだ方も多いのではないでしょうか。

色々と考えさせられる内容が多く含まれている中、今回「メタ知識」に着目したいと思います。

メタ知識に関する文章を、祝辞から一部引用します。
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大学で学ぶ価値とは、すでにある知を身につけることではなく、これまで誰も見たことのない知を生み出すための知を身に付けることだと、わたしは確信しています。知を生み出す知を、メタ知識といいます。そのメタ知識を学生に身につけてもらうことこそが、大学の使命です。
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祝辞では大学で学ぶ価値としてメタ知識を言及していますが、これは幼少期から身につけ続けてほしいと思いました。むしろ、乳幼児のほうが得意かもしれません!だって、固定概念をもたずに遊びを生み出して遊んでいるので。

ちなみに、メタとは?

ギリシア語の「meta」を由来とする言葉で、「越える」「高次の」といった意味を持つ接頭語です。

これからの時代の子供たち

なぜ私がメタ知識を気になったかというと、祝辞を読まれた上野さんもおっしゃっている通り、これまでのセオリーが当てはまらない、予測不可能な未知の世界が待ち受けているからです。

人工知能AIという言葉を多方面で耳にするようになり、近い将来きっと私たちの日常に根付いているはずです。それによって、学校教育の在り方も大きく変わると思います。学習内容や教材の変化をはじめ、新しいコミュニケーションツールの誕生によって、教室にいかずに授業を受ける日も遠くないかもしれません。

学校教育において私たち親世代は正解のある知を求められましたが、これからの子供たちは正解のない知を求められるのではないでしょうか。

そんな時代を生きる子供たちのために、親はどんなことができるのか。

私はずっと考えながら子育てをしていき、月並みですが今の息子2人(生後3か月・2歳10か月)には思う存分遊ばせること。できる限り、彼らの今やりたい遊びを尊重することかと思ってます。

祝辞を読んだ上野千鶴子さん

上野千鶴子さんの経歴について(認定NPO法人ウィメンズアクションネットワークより一部引用)

社会学者・東京大学名誉教授・認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。専門は女性学、ジェンダー研究。近年、高齢者の介護とケアの分野に研究領域を拡大しています。

著書も多数あります。

前に彼女の「ミッドナイト・コール」を読んだことがあります。その中に「お母さん、わたしはあなたから愛よりも理解がほしかった」という言葉が今でも記憶に残っています。自分の母親のことを思い出したり、また、もしも我が子に言われたらと思うと…胸に刺さります。

「今は問いを生きよ」

ライナー・マリア・リルケ、オーストリアの詩人・作家の言葉です。

Live the questions now.

子育て中の今は、まさに問いを生きよ、だと思いませんか?

ママ友との会話は子どもの話題が中心で、育児の悩みや迷いをあげたらきりがありません。寝かし付け、離乳食、トイレトレーニング、しつけ、叱り方、習い事、お受験、学校選び、友達関係などなど…。

親としては良かれと思っても、子どもにとってはどうなのか。一つの正解はないはずです。育児は正解のない問いに満ちたもの。そして、よく「育児は育自」とも言われます。

今回なぜ「メタ知識」が心に留まったのか。それは、子供だけでなく、私自身も身につけ続ける必要があるからです。

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エシカルマンマさん

家族:夫、息子2人(2歳・5歳)
宮城県仙台市出身、東京都在住。2011年の東日本大震災をきっかけに、エシカルな仕事をしたいと決意。2015年に一般社団法人エシカル協会の立ち上げから携わり、エシカル消費の普及啓発の活動をしています。エシカル子育てを日々考え、楽しみながら試行錯誤中。

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