/ 2019.07.05

1,000万円を貯めても、たぶん大丈夫ではない

こんにちは。ことさくらです。

最近、ふと思い立って、どんなマネー関連本があるのかな、と本屋さんを見てみたり、検索してみたりしました。すると、お金を貯めるゴールとして出てくるのって、ほとんどが1,000万円なんですね。他の金額を掲げている本は見当たりませんでした。

もちろん、株で1億円儲けた、みたいな本は別です。だいたい30~40代の女性がターゲットになるような、生活に密着したマネーノウハウ本は、申し合わせたかのように1,000万円です。

確かに1,000万円という額にはインパクトがあります。ただ、パラパラめくってみると、ちょっとハードルが高いなと思ってしまうものが多かったです。もちろん一つ一つは簡単なことなのですが、その簡単なことが続かないんですよね~。必ず支出の棚卸や管理みたいな話が出てきて、すごく大事だというのは分かるのですが、私はできていないです。

そして、実際1,000万円が貯まったとしても、おそらくそれで大丈夫ではないんですよね。子どもにどんどんお金がかかるし、親または自分が病気するかもしれないし、想定以上に長生きするかも。お金を貯めるゴールとお金の不安は、必ずしもリンクしないのかもな、とその時に思った訳です。

300万円のゴールなら、月2万円10年間の積み立てで達成できそう

お金を出して関連本を買うぐらいお金に対してモチベーションが上がっている人にとって、1,000万円のゴールはいいのかもしれません。では、今の私のように、そこまでお金に対して労力をかけるつもりがない人はどうしたらいいのかな、というのを考えてみました。

まず、少しゴールを下げてみるということが考えられます。例えば300万円だと、まだ手が届きそうな気がします。もし月に2万円貯金したら、年間で24万円。10年で240万円。もし5パーセントの利回りが期待できる投資信託に積立投資したら、計算上は310万円ぐらいになります。

5パーセントの利回りが期待できる投資信託というと、先進国の株式、バランスファンドでも株式の割合が相対的に高かったり、新興国の資産を組み入れたりしている商品などが考えられるでしょうか。値動きは大きめです。

例えば米国株に投資する投資信託を選んだとします。短期的には下落などがあって資産が減ることも考えられますが、米国株にはリーマンショックでさえ回復してきた実績があります。10年以上の長期で投資するなら、いずれ回復するとのんびり構えていることができます。また、積立投資の場合は、下落の時は安く買えるので、利益を出すための準備になります。

大事なのは、お金を運用する習慣が身につくこと

細かい計算が無理だとしても、10年間月2万円をねん出すること、それを投資に回すことが10年間継続できれば、その経験自体が資産になると思います。金融商品に対する抵抗感は減っているでしょうし、資産形成について自信がつくことによって、安心感も手に入れられるかもしれません。

そして、実は月2万円を5%の利回りが見込める商品にさらに10年投資したとします。つまり20年間積立投資したとすると、約822万円まで増やすことができる計算です。お金がお金を稼いでくる仕組みができるのです。ただ貯金をしている場合との差は、年数が延びれば延びるほど広がっていきます。

私自身、きちんと資産運用を始めてから、だいたい10年ぐらいになりました。一番の成果は、「これからもたぶん資産形成をしていけるんだろうな」という自信です。これがあると、人生がもっと自由に感じられるようになりました。

とはいえ基本はほったらかし。銀行で積立投資を設定しているので、知らないうちに投資されている状態です。正直、いくら貯まっているのかもあまり把握していません。本当にズボラなんです。

大切なお金がなくなるのが怖いのは分かります。ただ、積立投資は早く始めればそれだけ成果が上がるものです。無理のない範囲で、でもなるべく早く始めることをお勧めします。

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ことさくらさん

40代ワーママが目指すシンプルライフ。ズボラでも気持ちのいい暮らし、身を粉にせずに成果を出す仕事が目標です。お金についても考えていきます。夫、5歳の息子、2歳の娘、猫2匹との暮らし。カープファン。

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