/ 2020.03.23

セルフメディケーション税制とは?

「セルフメディケーション税制」をご存知ですか?2017年1月からスタートした新税制のことで正式名称は「セルフメディケーション(自主服薬)税制(医療費控除の特例)」です。

処方箋がなくても購入できる一般用医薬品(OTC医薬品)を上手に利用しながら病気の予防や体調管理を行い、自分の健康を自分で守る、セルフケアのことです。

私がこの制度を知ったのは今年の2月半ば頃。めったに体調を崩さない主人が、久しぶりに風邪をこじらせたことがきっかけでした。

私が薬を買いに行こうとすると寝室で休養していた主人が「セルフメディケーションの薬だよ…」と何度も言うのです。「え?!何それ?市販薬って結構高いんだから!病院で処方してもらった方が安いんだよ!」と冷たく返す私(←鬼)。

日曜日でかかりつけの病院が休診だったこともあり、とりあえず近所のドラッグストアに行くことにしました。

これが目印!

ドラッグストアでは総合風邪薬と言ってもたくさんの種類があり、素人では成分の比較や有効性を判断することはできません。

とりあえず「セルフメディケーション」なる薬を探しましたが、どこにもそのような表記はなく…。目を皿のようにして、しばらくその陳列棚を探しました。

すると…あった!あった!これかぁー!ハッキリ言って分かりづらい!笑

どの商品にも、箱の上か下の方に「セルフメディケーション税控除対象」と明記されていました。
※表示義務はないので、必ずしも表記がある訳ではないようです

制度の背景と狙い

初耳だったこの制度を私なりに調べてみたところ、この制度が始まった背景は、少子高齢化による医療費の増大があるようでした。

症状の軽い病気であれば、医療用医薬品と同じ成分を含んだ市販のOTC医薬品を使って治療することにより、医療費を減らすことが見込まれます。

また、税の控除が受けられるというメリットがあることにより「セルフメディケーション」を推進し、健康管理や予防の意識を高めたいという狙いもあるようです。

WHOの定義では「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」ことを推奨していますが、日本は国民皆保険なので、医療を手軽に受けられる反面「予防」についてはかなり意識が低いように思います。

一方、欧米諸国では「予防医学」の研究が進んでいて、健康管理のための施設やサプリメントが充実していると聞きました。

ちなみにこの税制の適用を受けられるのは、所得税、住民税を納めている人です。制度の詳細は国税庁のホームページに載っておりますので、気になる方は見てみてください♪(とても分かりにくいですが…汗)

セルフメディケーションの活用

ママは自分のためだけに病院に行くことは時間的にも厳しいのが現実です。つい後回しにしがちな自分の体調ですが、病院で処方される医薬品と同じ成分の薬が購入できるならすごく助かります!

値段が少しお高いな…と思いましたが、先日耳鼻科を受診した時に支払った金額(初診料+薬代)+500円ほどでした。子連れで受診する労力を考えると許容範囲かなと思います(汗)。

医療費控除を受ける(年間100,000円以上)ことは、なかなかハードルが高いですが、この税制では年間12,000円(上限88,000円)以上で控除対象となるので、手軽に活用できそうです。

これを機にわが家の医療費の使い方も見直そうと思います。日常生活に忙殺されているのでなかなかキャッチできていない情報でしたが、せっかく払っている税金。私たちのためになる制度はどんどん利用していきたいと思います!

自分のために、家族のために制度を有効活用しよう!

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Hi-Chant(ひぃちゃん)さん

4児(パパ含)+実父+実妹(もうすぐ引越予定)の7人暮らし。7人分の家事をいかに効率よくこなすかをひたすら考える日々。 趣味はネイルとヨガ。特技は片づけ。 産後ママの心身ケア、大家族でもすっきり快適で健康的な生活を送るための工夫など情報収集に勤しんでいる。

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