今年は5月8日でした

正解は…世界フェアトレード・デー!毎年5月の第2土曜日です。5月の第2土日は大事な日が続きますね。母の日とセットで覚えていただきたいと思います。

世界フェアトレード連盟に加盟する世界76ヵ国、約400団体のフェアトレード組織と生産者組織を中心に、フェアトレードをアピールするためのイベントやキャンペーンが各国で開催されます。

日本ではこの1日と限定せず、5月を「フェアトレード月間」としてフェアトレードを盛り上げてきました。

フェアトレードを直訳すると「公平・公正な貿易」。開発途上国で作られた原料や商品を適正な価格で継続的に購入することにより、生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。

なぜ、フェアトレードが必要だと思いますか?私たちはコーヒーやお茶やバナナ、服などを買うとき、いかに安い価格かどうかを優先し過ぎていないでしょうか。

安い価格の裏側には、正当な対価が生産者に支払われていなかったり、ものが作られる過程において大量の農薬使用などで生産者の健康や地球環境に害を及ぼすことがあったり、生産者がどんなに仕事をしても貧困から抜け出せずに弱い立場に追い込まれている場合もあります。

たとえば、サッカーボール

もし、わが子と同じような年齢の子が作っていたら…。

世界のサッカーボールの70%以上がパキスタンで生産され、その一つ一つが手縫いで作られています。労働賃金が安く、児童労働が多く関わっていることが1990年代から明らかになってきました。

子ども達が学校にも行けず、一日中ずっとボールを作り続けていたのです。子どもの小さな手はボールを縫うのに向いています。このような長時間労働は、視力や姿勢にも悪影響が及ぶことが想像できます。

労働環境の改善や児童労働をなくすための働きかけの一つとして、フェアトレードサッカーボールへの取り組みが生まれました。

普通のサッカーボールより少し高い価格になりますが、ボール価格の10%ほどの金額が生産者側の労働組合などに支払われ、生産地域の教育や福祉の向上にあてられます。

ほかのフェアトレード商品が同じ商品より高価であることも同じ理由です。たとえば、フェアトレード認証付きのバナナ4本入りで300円ほどに対し、一般的なバナナ4本入りで100~200円前後。

このフェアトレード商品の上乗せされた金額をプレミアムといい、生産者やその地域のために役立てられている仕組みです。

このマークを目印に!

これらが代表的なフェアトレードのマーク。ほかにも認証ラベルは多くありますが、まずはこちらのラベル付き商品をぜひ参考にしてみてください^^

子どものほうがこういうマークを見つけるのが得意だと思います!

コーヒー、お茶、スパイス、チョコレート、バナナ、ドライフルーツ、ワイン、お花など、いろいろあります。心地よく、無理のない範囲で、自分の好きなものをフェアトレードにしてみるようなお買い物はいかがでしょうか♪

作り手のわかる服

私の大好きなピープツルリーをご紹介します。フェアトレードの服で、だれが・どこで・どのようにして作ったかわかります。すると当然ながら服への愛着が深まります。着心地も最高!

中には、インドの伝統衣装のサリーをリメイクした服もあります。どのデザインも魅力的。ベビー用品もあるので、出産お祝いにもおすすめです。ピープツルリーで扱っている食品のラベル一つ一つもかわいく、ちょっとしたギフトにも一押し!

余談ですが、ピープルツリーのチョコレートを私の結婚式の引き出物の一つにしました。友人から大好評で、これを機にフェアトレードに興味もった!、という嬉しい感想をもらい、そんな温かい思い出もあります。

買い手と作り手の間にある大きな壁がなく、ものにかかわる全ての人が幸せになれる仕組み。心温まるストーリーがあるフェアトレード。そんな暮らしがもっともっと広がりますように^^

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エシカルマンマさん

家族:夫、息子2人(2歳・5歳)
宮城県仙台市出身、東京都在住。2011年の東日本大震災をきっかけに、エシカルな仕事をしたいと決意。2015年に一般社団法人エシカル協会の立ち上げから携わり、エシカル消費の普及啓発の活動をしています。エシカル子育てを日々考え、楽しみながら試行錯誤中。

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