/ 2021.05.31

厳しい状況が続く台湾のコロナ事情

今までコロナの抑え込みに成功していた台湾ですが、ここにきて、ついに久しぶりの国内感染者が出てしまい、感染が拡大。現在レベル3(5月24日現在)という厳しい対策がとられています。

・不要不況の外出は避ける
→本当に人や車がかなり少ない

・スーパーなどどこに入るのも実名制
→すぐに専用APPやQRコードが登場

・マスクの着用は年齢問わず、基本必須
→以前よりも厳しく徹底

・学校の休校・テレワークの導入
→それにすぐ対応する企業と学校

などなど、さまざまな対策がとられているのですが、その中でも印象的なのがマスクの着用徹底。

ハイハイしている子でもマスク

1歳の次女を連れて、いつもの児童館に行ったときのこと。ちょうど、その日は、コロナの国内感染者が増え始め、対策を強化しはじめていたときでした。

児童館のスタッフの方から「今までは2歳以下は免除でしたが、今日からは2歳以下もマスクができない子は入れません」と言われました。

それを聞いて、諦めて帰る親子もいましたが、逆にハイハイをしているのにマスクを着用できている子もいて、衝撃…。

娘は、最初の3分程度は着用できていたのですが、その後は何度試してもだめで、スタッフの方に注意され、結局10分ほどの滞在で退館することにしました。

灼熱の太陽下でもマスク必須

現在は、マスクの着用は室内だけでなく、屋外でも必須のため、次女は基本的に外出できません。

はじめの5日間ほど、ずっと家にこもっていたわが家ですが、6日目に長女だけを連れて、少し散歩に出てみました。南国台湾なので、ただでさえ暑いのですが、それに加えてマスク…。熱中症のリスクの方が心配ですが、それでも必須です…。

極力、夕方の涼しくなった時間を狙って、公園や屋上に出るようにしていますが、それでもやはり動き回るとかなりの苦行で、特に遊びに夢中になった子どもは自分で不調に気づけるか…と常に声かけをしています。

車の中でもマスク

「車の中なら、マスク外せる…」という瞬間も多いかと思いきや、2人以上の乗車では、やはりマスク必須…。徹底しています…ね…。

ビーチでもマスク

さらに、海がある場所でもマスク必須。

砂浜のビーチはもちろん、水の中でもです。外国人の方が、注意に対して抵抗していて、訴えられたなんてことも…。

リアルマスク警察出動

日本では、一般市民によるマスク警察が話題となりましたが、こちらはリアル警察です(笑)。

私自身、巡回している姿を見かけたこともありますが、実際にマスク未着用で罰金3000元(約12,000円)をとられているニュースを多々目にします。

最初は、注意のみとの話も聞きますが、中には身分証提示を拒否したおばちゃんが顔認証で割り出されたというニュースも…(笑)。

子連れに対してどこまで厳しいのかはわかりませんが、リアル警察以外にも周りの人に指摘されることも多いそうです。

医療用マスクにこだわる

日本では、不繊維マスクかそうでないかが、議論になっていたり、おしゃれマスクがたくさんでていたりしますが、マスクにおしゃれなんて二の次!

医療用マスクかどうかを気にする人が多く、過去に幼稚園でも「それって医療レベルじゃないよね」とクラスメイトに指摘された友人もいました。

ちなみに、現在マスクやアルコールの品薄は起きておらず(価格変動はあり)、安心していたのですが、とあるニュース番組で「マスクの在庫が5箱以上、家にない人は、防疫意識が低い!」と言っているコメンテーターがいましたが、うちには5箱もありません……。

深刻な水不足も追い打ちに…

子どものオアシス「公園遊具」も現在使用できないように封鎖されており、子連れには悩ましい状況も。

寝かし付けの強い味方「水遊び」も現在、かなりかなり深刻な水不足で気軽にはできない現状。地域によっては週に2日の断水が行われており、断水+自粛生活は想像しただけでもつらいですよね……。

早く雨降ってほしい…が国民の大きな願いの一つです。

これだけはどうしても苦手な様子…

台湾全体でなんとか抑え込もうと徹底していますが、これだけはなかなか守れない…ということが。

それは“ソーシャルディスタンス”!!!!!

もちろんこれも対策の一つとして、呼びかけられているし、足元に線も引いてあります。ですが、国民性なのかすぐに距離が近くなってしまうようです。

一刻も早い収束を

ここ1.2週間が勝負と思って、国民全体で取り組んでいるコロナ対策ですが、一刻も早い収束を願うばかりです。

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この記事を書いたブロガー

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nimo*さん

元食品メーカー勤務のフリーライター。4歳と1歳の姉妹の母。趣味は食品工場見学で国内外問わず、200か所以上足を運んでいる。夫の転勤のため、17年11月より台湾高雄にて駐在生活中。そんな台湾での子育てライフをぎゅってWeb内“台湾あるある子育て絵日記”にて紹介中。

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