別居中の夫と再会。着付けができる出張カメラマンに七五三撮影を依頼

スタジオアリスの予約はキャンセルすることに

10時予約という早めの時間の予約が空いていたものの、私と息子の着物の持ち込みの手間や、微妙な長さの私のヘアセットはどうする〜…と思っていた。

私は、私の母が着た着物（私の七五三のとき）を着たかったのだ。また、私の兄が七五三で着た着物を息子に身につけてほしかった。コロナ禍で面会できない入院闘病中の私の父親（おじいちゃん）も、同じ着物を着ている今回の七五三の写真を見れば、様々なことを思い出すことができるのではないか。

自分の幼少期の七五三の写真をみると、両親ともに着物だ。七五三は人生何度もない（息子の場合、人生で今回一度きり）のでせっかくなら家族で和装の写真を撮ろう、自分の子どもの頃のように。そう思った。

私は、恥ずかしながら2021年6月から夫と別居している。夫婦不仲と数年にわたる近くに住む義両親の関与が、当時の私にとって耐えがたく、環境を変えるしかもう方法がなかった。もちろん、義両親とも夫とも話し合いの場を設け、何度も軌道修正すべく私なりに気持ちを伝え、頑張っていたつもりである。

何より息子と穏やかに過ごしたかった。

昨年、私自身が潰瘍性大腸炎という治らない病気にもなり、心身の限界もあり、仕方なく別居の道を選んだわけである。

現在、実の母のサポートを得て生活している。別居をしたことで夫と落ち着いて話をしたり、息子が望んでいたであろう「家族で出かけて楽しむこと」「お父さんお母さんとたくさん笑っていること」が時折、叶うようになった。

シングル家庭の助成金のことなどを考えても離婚に突き進むという選択肢の方がメリットがあるように思うが、息子にとっては父親も義両親もかけがえのない大切な人であり、簡単に決断をくだせない悩ましい状況である。

別居中の夫との再会

そんな中、七五三はやってきた。別居して半年。久々に父親に会う息子も嬉しそうだ。そう、七五三は一緒にお祝いしようと夫と決めた。私の父親の着物を夫に。

家族全員の着付けをしてくれて、私のヘアセットもしてくれて、そのまま着付けをしてくれた女性がカメラマンになってくれた。本業はカメラマンのようだ。

ひとりの方が、自宅に来てくれて全て最初から最後まで担ってくれて、美容院などあちらこちら予約する必要がなく、すてきな写真が撮れて大満足。

着付けもできる出張カメラマン&ロケーションフォトにして

スタジオから飛び出し、自然な表情も撮れるロケーションフォト。

【撮影料】1時間16,000円(出張費・データ料込)
【私の着付け・ヘアセット】10,000円
【子どもと夫の着付け】8,000円
【夫の足袋・草履レンタル】1,000円
【子ども羽織レンタル】1,000円

お宮参りのときに、スタジオアリスで撮影した経験があるが、この出来映えと内容ならスタジオより出張型の方が断然良かったと本当に思える。実は、息子の着物にシミが少しあったが自然光で全く気にならない写真となっている。

相談にも十分のってもらうことができ、また晴れの日には着物を着て、この方に撮影を頼みたい。母が着物を複数枚持っていてタンスに長いこと眠っていたが、私もまた着物を着れる楽しみができた。何より、家族3人の笑っている写真がここにはある。とても素敵な記念日になった。