こんにちは!都内で1歳の娘と夫と3人で暮らしているしま子です。わが家にも特別定額給付金の10万円が振り込まれました。

申請書してからちょうど2週間後の振込とのことですが、思っていたよりも早く現場の職員の方々に頭が下がる思いです。私たちは3人家族なので30万円ものお金が振り込まれました。さてこのお金、いったい何に使ったらいいのでしょう??

そもそも何のためのお金なのか?

SNS上でも特別定額給付金の使い道が話題になっています。私はインスタグラムのアカウントを子育て用と家計管理用で2つ持っているのですが、家計管理用のアカウントのフォローしている世界では、この給付金の使い道を投稿するのが一種のブームのようになっています。

そんな中でよく見かけるのが「経済を回す目的」という表現です。「特別定額給付金はコロナで落ち込んだ経済を盛り上げるための政策だから、貯金にまわさず使うべき!」という意見ですね。私はこれ見て「そもそもこの給付金の目的ってそこだっけ?」と違和感があったので、総務省のページで確認してみました。

==以下、引用です==
施策の目的

 「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」(令和2年4月20日閣議決定)において、「新型インフルエンザ等対策特別措置法の緊急事態宣言の下、生活の維持に必要な場合を除き、外出を自粛し、人と人との接触を最大限削減する必要がある。医療現場をはじめとして全国各地のあらゆる現場で取り組んでおられる方々への敬意と感謝の気持ちを持ち、人々が連帯して一致団結し、見えざる敵との闘いという国難を克服しなければならない」と示され、このため、感染拡大防止に留意しつつ、簡素な仕組みで迅速かつ的確に家計への支援を行う。
==引用、ここまで==

う、うううーーーーーん、わからん。わかりません。。。一次情報に触れるともやもやが晴れるはずだと思っていたのですが、そもそもかなり曖昧な表現だということが分かります。

しかし、少なくともこの「目的」から「経済を回すため」という絶対的な目的があるとは、私は読み取れませんでした。

みんなは何に使っているの?

というわけで、私の中では「目的のない10万円」になったこのお金、実際私の周りの人はどんなことに使っているのか調べてみました。あくまで子育て中の私の周りという限られた事例です。特に統計的根拠があるわけではありませんので、あしからず。

まず第一に多いなと思ったのが「旅行」。コロナ収束後に羽を伸ばして家族旅行に行きたい、という人が多いようです。なんてったって3月から家族そろってどこにも行けない春を過ごしたわけですから、インドアなわが家も家族旅行欲が高まっているところです。

コロナの影響で観光業界が打撃を受けたことも周知の事実ですから、旅先でお金を落としたい!という気持ちにもなりますよね。

大型家電などの購入に充てるという人もいました。ボーナスの時期ということもあり、普段の給料で買えないものを買うという自然な流れですね。わが家はNintendo Switchを買いたいのですが、どこの抽選も外れてしまって落ち込んでいます(笑)。

そもそも給料が減ってしまったので、給付金は生活費に回すという家庭ももちろんあるでしょう。

どんな理由でも使えるように、曖昧な言い方なのかもしれない

ここからは完全に私の妄想なので、話半分に聞いていただきたいのですが、それぞれの人にそれぞれの生活があり、今回のコロナで給料が下がった人も上がった人も、生活費が減った人も増えた人も、いろんな人がいます。そんな中で、当初の収入条件による給付を取りやめて、全員一律に10万円の給付をすることになったとき、そこに1つの理由をつける意味はあまりないのではないでしょうか。

お金に余裕がある人は、お金を使って経済をまわせばいいし、お金に余裕がなくなった人は、自分たちのためにお金を使えばいい。お金の余裕のある人が給付を辞退したところで、そのお金が世にまわるわけではない、ということは話題にもなりましたよね。

「結局何のためのお金なの?」なんて思ってしまって、施策の目的なんぞを見に行った私ですが、「そもそも目的が1つなんてナンセンスだな」と思うようになりました。

ちょっと特殊なわが家の事情

「じゃあいったいお前はどうするんだ」という声も聞こえてきそうなので、わが家の話も少しだけ。

わが家の基本方針は、生活防衛費としての貯金です。この期に及んで貯金?という矢が飛んできそうですが、ちょっと聞いてください。

私は民間企業務めですが、このコロナの影響で給料は減っていません(まだ、かもしれませんが…笑)。加えて夫は公務員です。あ、また矢が飛んでくる気がする……。

とある自治体では職員の10万円をそのまま寄付させようとしたりして話題になりましたね。私も気が気でない日々を過ごしました。

「だってお前たちは給料が減ってないじゃないか!」と思われるかもしれませんが、そもそも公務員の給料はこれから下がる可能性があります。それは民間企業の給料に連動して給料が変わる基本的なしくみだったり、東日本大震災後に行われた給与カットが今回も行われるかもしれなかったり、いろいろな理由があります。私もまだ公務員の妻としての歴が浅いので、そもそもこのような仕組みを知らずに生きてきました。

他人の暮らしに干渉しない!

今回SNSでの意見を見て「そうだっけ?」と思って調べ始めたことですが、そもそもSNSでもそれ以外でも、事情を知らない他人の暮らしに干渉してはいけないなと思いました。

コロナ騒動の初期の頃、中小企業や個人事業主に向けた「持続化給付金」のニュースが出たときに、「フリーランスは社会のルールから自分たちで外れておいて助成してもらおうなんて烏滸がましい」という意見を目にしました。目ん玉が飛び出るかと思うほど驚きましたし、「一体どんな権利があってそんなことを言えるのだろう?」と不快な気持ちになりました。

しかし、私も公務員の世界を知らなかったら、「どうして安定しているのに貯金なんかするの?」と恥ずかしながら思っていたでしょう。これは知らないことは恥ずかしいことだ、と言いたいわけではありません。誰もが自分の想像の範囲を超えて気を配ることは難しい、ということです。

でも、できることなら周りに対してなるべく優しい自分でありたいと願います。だからこそ、人に干渉しすぎず影響されすぎない、ほどほどの価値観を持っていきたいな、と今回の給付金について考えることで、改めて実感しました。

ということで、わが家は堂々と貯金に回します! でもスイッチが当たったら買いたい!

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しま子さん

同い年の夫と2歳の娘と都内暮らし。2019年4月に復職しました。はじめての子育てはジーナ式とベビーウェアリング(一枚布の抱っこ)に支えられています。長い文章を書いてしまいがち。

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