/ 2022.10.25

ハンガリーの少子化対策の本気さがわかる

人口減少に歯止めが利かない日本ですが、そんな中、ハンガリーの少子化対策がすごいと聞いて調べてみました。

政策1:有給育児休暇が3年
政策2:4人産んだら所得税0円
政策3:子ども3人以上の家庭には新車購入費用補助
政策4:第3子出産でローン返済免除(約350万)
政策5:子ども3人以上いる家庭の不動産購入補助
政策6:学生ローンの返済免除
政策7:体外受精費用の全額補助

GDPの約4.7%を少子化対策に充てているとのことで(日本は約0.8%)本気さが伺えます。

仮に、3年間隔で4人の子どもを産めば12年有給で育児ができて、さらに所得税は0円で、住宅や新車購入、学費さえも補助が受けられるので、産めば産むほど楽になる政策だと言えると思います。

少子化対策の結果、出生率が徐々に上昇

その結果、子どもを望むハンガリー人は過去10年で2割増加したそうです。結婚数も43年ぶりの高水準(前年比6.7%増)になり、1人の女性が一生の間に産むとされる子どもの数である「合計特殊出生率」は1.23(2011年)から1.55(2018年)に急回復とのことです。

移民を受け入れて人口増加する方針の国もありますが、これだけの政策を打ち出せば、移民に頼らずとも人口増加できるという好事例ですね。

日本の状況と比較してみる

一方で日本はどうでしょうか・・?先日、「児童手当に所得制限をかける」といった報道もあり、もらえなくなった家庭もあるのではないでしょうか。少子化に対して別の政策も検討されているようですが、ハンガリーの事例を見ると物足りなさを感じてしまいますね。

完全に個人的な意見ですが、子育て世帯に対する一時的な補助金政策とかよりも、2人目3人目4人目をどんどん産みたいなと思える仕組みとかがあると良いのかなと思いました。

ハンガリーの事例から考えたこと

ハンガリーと日本の出産育児視点での政策を比較して考えたことをいくつかまとめます。

1つ目に、知らないと損をする国の制度や政策は絶対に知っておいた方が良い、と思ったことです。

ハンガリーの事例を見ると、ローン返済免除や、車や不動産購入費用補助などありますが、仕組みや制度を理解していないと十分にその恩恵を享受できないのかなとも思いました。情報弱者にならないように常に育児関連の報道や情報を集めたいなと思います。

2つ目に、投票の際に、出産育児の政策を実施してくれそうな政党や候補者を選びたいなと思いました。

他国に比較すると、やはり日本は少子化対策に投入している費用が少ないので、この辺を軸に今後は投票したいなと思います。また、ハンガリーのような政策を打ち出すと「子どもを産めない女性の立場は?」など、いろんな議論があるようにも感じました。

3つ目に、育児に関する費用はやっぱり自分でなんとかする、取り組む、という点です。

ハンガリーの事例は羨ましいなと思いつつ、やはりここは日本なので、自分でしっかり考えなければならないと再認識しました。

政府の政策を願ってても、それは変えられないモノなので、変えられる自分の意識に目を向けて、しっかり取り組んでいきたいなと思います。

さいごに

少子化対策に関してハンガリーは素晴らしい国で、日本もそうなれば良いと思いますが、いきなりは厳しいのかなと思います。できれば、自分たちの子どもが育児をするような時(20~30年後?)には、今より育児しやすい国になってもらうべく、我々親世代にできることはしていきたいですね。

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浅田伊佐夫さん 計16ヶ月育休取得した広告マンパパ

3歳(女)1歳(男)。40歳、広告代理店勤務のサラリーマンです。2020年4月長女誕生時に6ヶ月、2022年8月長男誕生時に10ヶ月、合計16ヶ月の育休を取得し、育児の素晴らしさと大変さを体感。「男性が当事者として育児をするのが当たり前の社会」を目指して、父目線の育児ブログを発信中。

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